【25年9月更新】Web広告5媒体最新アップデートまとめ
直近に発表・実施されたWeb広告媒体のアップデート情報をお知らせします。
今回ご紹介する媒体は次のとおりです。
- Yahoo!・LINE広告
- Google広告
- Meta広告
本記事の内容をまとめたPDF資料も、以下からダウンロードいただけます。あわせてご活用ください。
目次
- 【Yahoo!広告】ディスプレイ広告 キャンペーン目的「アプリ訴求」の改善
- 【Yahoo!広告】ディスプレイ広告(運用型)スマートターゲティング 精度改善のお知らせ
- 【Yahoo!広告】検索広告 生成AIによるクイックリンクアセットの提案機能について
- 【Yahoo!広告】検索連動型ショッピング広告のシステム刷新とそれに伴う機能変更について
- 【Yahoo!広告】クレジットカード後払い方式の追加
- 【Yahoo!広告】検索広告の地域ターゲティングに半径指定機能を追加
- 【LINE広告】自動入札メニューに「バリュー最適化」を追加(β版が正式提供)
- 【LINE広告】自動入札に「目標ROAS」を追加(新規登場)
- 【Google広告】P-MAXの動画自動生成機能が停止不可になった(=動画の使用が必須になった)
- 【Google広告】P-MAXのデモグラターゲティング機能追加と除外設定を強化
- 【Google広告】P-MAXのクリエイティブレポートと最適化案を強化
- 【Meta広告】広告セット間で日予算の一部を自動で融通する機能を追加
- 【Meta広告】特定のユーザー属性や配置に応じて入札額を調整する「値のルール」機能
- 最新情報を活かしたWeb広告運用ならプライムナンバーズへ
【Yahoo!広告】ディスプレイ広告 キャンペーン目的「アプリ訴求」の改善
Yahoo!広告 ディスプレイ広告のキャンペーン目的「アプリ訴求」において、設定項目が改善されました。入稿画面のアプリ選択方法が「アプリ検索」方式に変更され、スムーズなアプリ選択が可能になりました。
また、新たにサブタイプとして「インストール(β版)」が追加されています。これを選択すると、アプリのインストール数を最大化するための設定が自動で最適化されるため、効果測定ツールの設定などが不要になり、より簡単にキャンペーンを開始できます。
メリット
新設された「インストール」サブタイプを利用することで、アプリのインストール獲得に特化したキャンペーン運用が可能になり、広告効果の向上が期待できます。また、入稿画面の変更により、設定ミスが減り、よりスムーズな広告作成が可能になります。
注意点
サブタイプ「インストール」の利用には、アカウントで「自動タグ設定」をオンにする必要があります。「SKAdNetwork計測」を選択する場合、課金方式はβ版の「ビューアブルインプレッション課金」の設定が必須です。
適用日
2025年8月6日
参考ページ:【ディスプレイ広告】キャンペーン目的「アプリ訴求」の改善について

【Yahoo!広告】ディスプレイ広告(運用型)スマートターゲティング 精度改善のお知らせ
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)のスマートターゲティングにおいて、学習に利用されるオーディエンスリストのデータ範囲が拡大され、ターゲティング精度が改善されました。これにより、システムがより多くのデータを基に学習を行い、広告配信の効果向上が期待できます。
この変更は「ウェブサイト訪問ユーザー」と「アプリユーザー」以外のオーディエンスリストに適用されます。アップデートは自動で適用されるため、広告主様側での作業は特に必要ありません。
メリット
ターゲティング精度が向上し、キャンペーン全体のパフォーマンス改善が見込めます。本機能は自動で適用されるため、広告主側の作業は不要です。
注意点
「ウェブサイト訪問ユーザー」「アプリユーザー」は対象外です。
適用日
2025年8月5日
参考ページ:【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティング 精度改善のお知らせ

【Yahoo!広告】検索広告 生成AIによるクイックリンクアセットの提案機能について
検索広告のアセット作成において、生成AIがクイックリンクアセット(リンクテキスト、説明文)の案を自動で作成・提案する機能が追加されました。広告に設定する最終リンク先URLのウェブサイト情報をAIが読み取り、内容に沿ったアセットを生成します。
これにより、広告主は広告作成にかかる手間や時間を削減できます。本機能は広告管理ツールのキャンペーンエディター>「広告作成画面」>「クイックリンクアセット作成画面」から利用可能です。
メリット
・クイックリンクアセットを作成する時間と手間を大幅に削減できます。
・新たな訴求文のアイデアを得られる可能性があります。
注意点
・1アカウントにつき月30回までの利用制限があります。
・機能は順次提供のため、一部のアカウントではまだ利用できない場合があります。
適用日
2025年8月6日
参考ページ:【検索広告】生成AIによるクイックリンクアセットの提案機能について

【Yahoo!広告】検索連動型ショッピング広告のシステム刷新とそれに伴う機能変更について
検索連動型ショッピング広告において、より精度の高い広告配信と機能拡充を目的としたシステム刷新が行われます。これに伴い、一部機能が変更および提供終了となります。
主な変更点
キャンペーンのコンバージョン目標が「コンバージョン数」のみに変更され、広告グループ単位の「入札戦略」や「デバイス別入札価格調整機能」などの機能が終了し、キャンペーン単位での設定に統一されます。
なお、システム刷新に伴い2025年8月25日(月)22時~8月26日(火)17時の間に配信が停止しました。
メリット
・システムの刷新により、広告配信のパフォーマンス向上が期待できます。
・これまで広告グループ単位で行っていた設定がキャンペーン単位に集約され、管理・運用が容易になります。
注意点
・広告が停止していた期間があります。
・「最上部のインプレッションシェア損失率」を条件に設定している自動運用ルールは自動的に削除されます。
適用日
2025年8月26日
参考ページ:【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告のシステム刷新とそれに伴う機能変更について

【Yahoo!広告】クレジットカード後払い方式の追加
Yahoo!広告の検索広告およびディスプレイ広告(運用型)の支払い方法に、新たに「クレジットカード後払い方式」が追加されます。
これにより、広告アカウント開設後、事前の入金手続きなしで広告掲載を開始できるようになります。後払い方式では、利用料金が設定された「支払い基準額」を超えた時点、または毎月1日に前月利用分が自動で決済されます。任意のタイミングでの手動決済も可能です。
メリット
・広告掲載前の入金が不要になるため、アカウント開設から広告配信開始までの時間を短縮できます。
・急な出稿ニーズにも迅速に対応できるようになります。
注意点
・新規アカウント開設時のみ選択できます。すでに運用中のアカウントの支払い方法を後払い方式に変更することはできません。
・ディスプレイ広告(予約型)と検索連動型ショッピング広告(SSA)は対象外です。
適用日
2025年8月27日
参考ページ:【Yahoo!広告】クレジットカード後払い方式の追加について|LINEヤフー for Business

【Yahoo!広告】検索広告の地域ターゲティングに半径指定機能を追加
検索広告の地域ターゲティングにおいて、従来の都道府県や市区町村といった地域名の指定方法に加え、特定の地点からの半径距離でエリアを指定する機能が追加されます。スポット名、住所、地図上のピンなどで対象地点を指定し、1kmから80kmの範囲で半径を設定することで、商圏に合わせたより精緻な広告配信が可能です。この機能は、従来の地域名指定とも併用できます。
メリット
・実店舗を持つ小売店や飲食店などに適した機能で、店舗の所在地から半径〇km内など商圏に合わせた広告配信ができます。
注意点
・海上など、もともと広告が配信されないエリアは半径指定の範囲内に含まれていても広告は配信されません。
適用日
2025年9月3日(適用予定)
参考ページ:【検索広告】地域ターゲティングにおける半径指定機能の追加

【LINE広告】自動入札メニューに「バリュー最適化」を追加(β版が正式提供)
LINE広告の自動入札に、コンバージョン価値(購入金額など)の最大化を目的とした新しい最適化機能「バリュー最適化」が正式提供されました。広告主は、キャンペーン目的「ウェブサイトコンバージョン」で、標準イベントの「購入」を最適化対象に設定し、入札戦略「コンバージョン値の最大化」を選択することで利用できます。AIがコンバージョンごとの価値を予測し、予算内で最も購入総額が高くなるように入札単価を自動調整します。
メリット
・購入単価の異なる商品を複数扱うECサイトなどで特に有効です。
注意点
・利用するには、LINE Tagで「購入」イベントとその際の「価値(金額)」を正しく計測していることが前提となります。
参考ページ:【LINE広告】バリュー最適化・目標ROAS最適化機能リリースのご案内

【LINE広告】自動入札に「目標ROAS」を追加(新規登場)
LINE広告の自動入札の入札戦略に「ROASの目標」が追加されました。キャンペーン目的「ウェブサイトコンバージョン」で、標準イベント「購入」を最適化対象にしている場合に利用できます。広告主が目標とするROASを設定すると、その目標を達成できるようにAIが入札単価を自動で調整します。この機能は、予算消化よりもROASの維持を優先したい場合に有効です。
メリット
・広告費用対効果(ROAS)を一定の基準で維持しながら、コンバージョン価値の最大化を目指せます。
注意点
・LINE Tagで「購入」イベントの「価値(value)」を送信しており、かつ直近30日間でその実績があることが必須条件です。
・「自動ターゲティング」は利用できません。
適用日
適用済み
参考ページ:【LINE広告】バリュー最適化・目標ROAS最適化機能リリースのご案内

【Google広告】P-MAXの動画自動生成機能が停止不可になった(=動画の使用が必須になった)
Google広告のP-MAXキャンペーンにおいて、動画アセットが1本も提供されていない場合、静止画アセットから動画が自動的に生成・配信される仕様になりました。この機能は無効化できず、キャンペーン設定で「自動作成アセット」をオフにしても、動画の自動生成は停止されません。自動生成された動画の配信を希望しない広告主は、自身で作成した動画(15秒程度の短いものでも可)を1本以上アセットグループに追加する必要があります。
メリット
・動画アセットがない場合でも、YouTube広告枠への配信機会を逃さずに済みます。
注意点
・動画アセットを追加しない限り、静止画とテキストから自動生成された、意図しないクオリティの動画がYouTube面などで配信され続ける可能性があります。
適用日
8月7日適用済み
参考ページ:P-MAX の可視性と管理性を向上

【Google広告】P-MAXのデモグラターゲティング機能追加と除外設定を強化
Google広告のP-MAXにおいて、ターゲティングと除外設定を強化する複数の機能が追加されました。
キャンペーン単位で適用できる除外キーワードリストが利用可能になり、ブランドセーフティの管理が容易になります。
また、検索テーマの上限が50個に増加したほか、年齢・デバイスによるターゲティングが全面的に導入され、新たに性別ターゲティングのベータ版もリリースされました。
メリット
・より自社のターゲット層に絞った広告配信が可能になります。
注意点
・除外設定を厳しくしすぎると、配信機会を損失する可能性があります。
適用日
8月7日適用済み
参考ページ:P-MAX の可視性と管理性を向上

【Google広告】P-MAXのクリエイティブレポートと最適化案を強化
Google広告のP-MAXにおいて、クリエイティブの可視性とパフォーマンスを向上させるためのレポート機能と最適化案が追加されました。
URL拡張機能によって自動生成されたテキストなどのアセットを確認できるレポートが追加され、意図しないアセットはレポート画面から削除が可能です。また、広告のパフォーマンスを向上させるために、AIが追加すべき画像の種類や既存の画像の改善方法などを提案する機能も利用できます。
メリット
・URL拡張によって自動生成されたアセットを管理・削除できるようになりました。
注意点
・URL拡張で生成されたアセットを定期的に確認しないと、意図しない広告文が表示され続ける可能性があります。
適用日
8月7日適用済み
参考ページ:P-MAX の可視性と管理性を向上

【Meta広告】広告セット間で日予算の一部を自動で融通する機能を追加
広告セットごとに日予算を設定しているキャンペーンにおいて、パフォーマンスに応じて予算を自動で融通する「広告セット予算の共有」機能が追加されました。
この機能が有効な場合、ある広告セットでより良い成果が見込めると、同じキャンペーン内の他の広告セットの日予算から最大20%分が自動的に再配分されます。これにより、特定の広告セットの成果が向上した際にシステムが自動で予算を上乗せするため、成果を最大化しやすくなります。
メリット
・広告セットごとの予算管理の柔軟性が高まり、手動での予算調整の手間を減らしながら、機会損失を防ぎます。
注意点
・意図せず特定の広告セットの予算が減少し、他の広告セットに予算が使われる可能性があります。
・既にAdvantage+キャンペーン予算を利用している場合は、引き続きそちらの利用が推奨されます。
適用日
(一部アカウントのみ)適用済み
参考ページ:広告セットの予算共有について

【Meta広告】特定のユーザー属性や配置に応じて入札額を調整する「値のルール」機能
特定のユーザー属性や広告配置といった条件に応じて、入札額を自動で増減させる「値のルール」機能が追加されました。広告主は、年齢、性別、地域、配置などの条件を指定し、過去のデータを参考にコンバージョンしやすいユーザー層や配信面への入札を強化できます。ルールは最大10個まで設定可能で、-90%から+1000%の範囲で入札額を調整し、配信を最適化することが可能です。
メリット
・広告予算をより効率的に高価値なユーザー層へ配分し、全体のROAS向上を目指せます。
注意点
・Advantage+の自動最適化機能と併用すると、Metaの自動最適化と手動のルールが重複して働き、意図しない過剰な調整がかかる可能性があります。
適用日
適用済み
参考ページ:
Meta広告マネージャでの値のルールについて
Meta広告マネージャで値のルールを設定する方法

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本記事の内容をまとめたPDF資料も、以下からダウンロードいただけます。あわせてご活用ください。






