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2026.03.31 更新
2026.03.31 更新

【資料DL可】Webデザイナーが密かに絶望する 着手前に勝負が決まっている3つのモヤモヤ

Written By
H.S.

デザイナー

「腕の良いデザイナーに依頼すれば、どんな素材・曖昧な構成案であっても格好良く仕上げてくれる」…もし少しでもそう考えているなら、そのプロジェクトはすでに失敗への一途を辿っています。Webデザインの本質は、情報を整理し、正しく伝えることにあります。どんなに経験豊富なデザイナーであっても土台となる情報の質が低ければ、生み出すクリエイティブの質は比例して下がります。

現場のWebデザイナーは、素材に対して言葉にできないモヤモヤを抱えながら作業をすることがあります。本記事では、プロのデザイナーがこれはデザインの範疇を超えていると感じるポイントを厳選して解説します。このページの最後に、LP依頼時に情報を整理するためのワークブックもご用意しています。是非こちらもご活用ください。


弊社では、HP・LPやバナーなどWeb制作全般を承っております。ご要望に応じてチラシやリーフレットといった印刷物の制作も可能です。ご相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

お電話でのご相談も承っております。
TEL:03‐6276‐0568
営業時間:月~金 10時~18時

デザイナーが「これ、私の仕事じゃないんだけどな…」と落胆する瞬間

Webデザイナーは、Web担当者やディレクターから渡された情報を形にするプロフェッショナルです。渡される情報は、致命的な欠陥がないことが前提です。どれほど高いスキルを持っていても、欠陥があれば意図した成果は生まれません。現場で最も苦労するのはデザイン以前の上流工程の不備を、見た目の工夫だけで解決してほしいと期待される状況です。依頼を出す前に、デザインで解決できる領域と事前の準備で解決しておくべき領域を明確にしておきましょう。

デザインは増幅器であり発電機ではない

デザインの本質を正しく理解するために、デザインは情報を伝えるための増幅器(アンプ)であると考えましょう。元となる情報や素材が持つ価値を、ターゲットに届きやすい形に大きく広げるのがデザイナーの役割です。しかし、デザインそのものが価値をゼロから生み出す発電機になることはできません。この関係性は、以下のような数式で表すことができます。

デザインが100点であっても元となる情報や価値が0点であれば、掛け合わせた結果は0点のままです 。逆に情報や価値が10点の場合、デザインの力で100点に近い成果へ増幅させることは可能です。デザイナーがモヤモヤを抱える最大の原因は、この情報(価値)の部分が空っぽの状態で、デザインの力だけで100点の成果を出してほしいと丸投げされることにあります。Web担当者やディレクターが事前に解決しておくべき領域は、増幅させるための元の情報をしっかり抽出して整理することです。

Web制作においてデザイナーが本来のパフォーマンスを発揮するためには、デザイン着手前に決めておくべきことが数多く存在します。円滑な進行のために必要な事前準備については、以下の記事で詳しく解説しています。

デザインの腕だけでは“直せない”3つの壁

デザインの技術だけで解決できない決定的な壁を3つ挙げるとすると、物理・情報・構造です。どれほど経験豊富でセンスのあるデザイナーであっても、現場の多くのデザイナーが直面し頭を抱えています。

これらはWeb担当者やディレクターが、デザインでなんとかカバーしてほしいと希望することも多い部分です。しかし、可能な限りデザイン工程に入る前にクリアしておきましょう。なぜなら前述したとおり、デザイナーを迷わせない環境にすることがクオリティを左右するからです。まずは最も視覚的インパクトが強く、かつ修正が難しい物理の壁から見ていきます。

1.「物理の壁」素材(写真・動画)の圧倒的な解像度不足

Webサイトを訪れたユーザーが、そのサイトの信頼性の8割を写真で判断します。テキストを読む前に、視覚情報がその企業の姿勢やサービスの質を物語ってしまうからです。デザイナーにとって提供された素材の質が低いことは、料理人に鮮度の落ちた食材を渡して「最高のフルコースを作れ」と命じるようなものです。

デザインは素材の良さを引き出すことが本質です。光の当たり方・構図・解像度が整った素材があって初めて、タイポグラフィや配色による演出が活きてきます。ピントが合っていない写真や解像度が低くジャギーが出ている画像を、デザインだけで高画質にするのは時間がかかります。またそれはデザインではなく、捏造の領域です。無理に加工を施せば施すほど不自然さが際立ち、ユーザーの不信感を煽ってしまいます。

筆者が過去にデザインしたLPでも、素材の重要性を痛感した事例があります。そのLPでは予算の都合上、すべてを無料のストックフォトサイトの写真だけで構成しました。一見整った綺麗なサイトにはなりましたが、公開後の反応は芳しくありませんでした。モデルの笑顔が眩しすぎるフリー素材は、時として実在感を奪いサービスの信頼性を下げてしまうのです。

デザインでなんとかすると考えるのではなく、なるべく本物の写真を使用することを検討しましょう。 本物が持つ力は、どんなに高度なPhotoshopのレタッチよりも説得力があります。自社のサービスを誠実に伝えるならば、素材の準備にしっかりとリソースを割くことをおすすめします。

2.「論理の壁」ストーリーが破綻した構成案(ワイヤーフレーム)

素材の次にデザインの限界として立ちはだかるのが、情報の並び順や文脈の欠陥です。これはワイヤーフレーム段階での、論理的な破綻に問題があります。デザインは情報を見やすく整えることは得意ですが、情報そのものが抱える矛盾や飛躍を解消することはできません。

例えばユーザーの切実な悩みに対して、根拠の薄い解決策を唐突に提示する構成案を想像してください。どれほどボタンやキャッチコピーを目立たせたところで、ユーザーの頭の中にある「なぜ?」という疑問を解消できません。分かりにくい原因の多くは、デザインではなく情報の整理不足やターゲット設定のブレにあります。論理の飛躍がある構成案をそのままデザインに落とし込むと、色や配置を変えてもユーザーには違和感として伝わります。そしてその違和感は、最終的にこのサイトは何か怪しいという信頼性の低下に繋がります。

最も避けるべきは、デザインがほぼ完成した段階で構成から変更する手戻りが発生する事態です。これは単なる作業時間のロスだけでなく、プロジェクト全体の士気を著しく下げます。ワイヤーフレームは単なる配置図ではなく、ユーザーをゴールへ導くための思考の設計図です。デザインに着手する前に構成案だけで読者を納得させられるか、ストーリーとして成立しているかを検証しましょう。

論理的な構成を磨き上げた後は、いよいよデザインです。いかにユーザーを飽きさせず最後まで読ませられるかは、デザインの技術にかかっています。構成案の質を担保した上でユーザーの離脱を防ぐための具体的なデザインテクニックについては、こちらの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

3.「本質の壁」商品・サービスの魅力訴求不足

素材や構成案が整っていても、商品・サービスそのものの魅力を引き出せていないことがあります。デザインは価値を最大化して伝えるためのブースターですが、もともとの価値が分かりにくい場合は表現に限界があります。「競合他社と何が違うのか?」「なぜ今、この商品が必要なのか?」という問いの答えをユーザーに明確に伝えましょう。答えがないままデザインに着手するのは、危険な賭けになります。デザインで架空の強みやメリットを補強し始めると、実態から離れ最終的にブランドとしての誠実さを失ってしまいます。

過剰な装飾や情報の核心が見えにくかったりするデザインは、中身のなさを補おうとしている場合があります。訴求力が弱いときほど、Web担当者やディレクターはつい「もっと目立たせて」「もっと豪華に」と要求しがちですが、これは本質的な解決にはなりません。

私は数多くのプロジェクトを通して、本当に良いものは引き算のデザインでも十分に伝わるということを学びました。サービス自体の魅力がWebページの中で研ぎ澄まされていれば、余計な装飾は不要になります。洗練されたタイポグラフィと適切な余白だけで、ユーザーの心に深く刺さるクリエイティブが完成するのです。

デザインを依頼する前に、まずは自社のサービスの強みを言語化してみましょう。デザインの力を信じるのであればこそ、その土台となる商品力の本質に向き合う必要があります。もし自社の強みが言語化しにくい、第三者から見た強みが知りたいという場合は、ぜひプライムナンバーズへご相談ください。貴社のサービスの魅力を洗い出すところからお手伝いすることが可能です。


弊社では、HP・LPやバナーなどWeb制作全般を承っております。ご要望に応じてチラシやリーフレットといった印刷物の制作も可能です。ご相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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デザイナーの能力を120%引き出すために、依頼前にできること

デザイナーが突き当たる物理・論理・本質の3つの壁は、Web担当者やディレクターが用意する情報の解像度で解消することができます。これらの壁を除去できるかどうかが、デザイナーの専門性の発揮に大きく関わります。

まずはデザイナーを指示通りに手を動かす作業者と捉えるのではなく、ビジネスの目的を共有し共に成果を創り上げる戦略の具現化パートナーとして考えましょう。そして次に、デザインの制作工程に入る前の情報の整理をします。この2つがクリエイティブの質を左右します。

デザイン着手前の整理が、成果の9割を決める

プロジェクトで発生しやすい「イメージと違う」「何度も修正が重なる」といった問題のほとんどは、デザイン着手前の準備不足に起因しています。デザイナーが迷いなくかつ能力を発揮するためには、デザイン領域に100%集中できる環境を整える必要があります。

そのためにはまず何を直してほしいかという具体的な指示(How)よりも、何を達成したいかという目的(Why)を共有します。例えば「ボタンをもっと目立たせてほしい」と伝えるのではなく、「このページで最も重要なアクションは資料請求なので、ユーザーが迷わず辿り着けるようにしたい」と伝えましょう。

このように目的を共有することで、デザイナーは「それならボタンの色を変えるだけでなく、周囲の余白を広げて視線を誘導しましょう」といった違う視点での解決策を提案できるようになります。課題解決の手段をデザイナーに委ねることで、当初の想定を超えた高いクオリティのアウトプットが期待できるのです。また情報の解像度を高めることは、結果としてプロジェクトのコスト削減にも直結します。構成案の意図が明確で必要な素材が揃っている状態であれば、無駄な手戻りや試行錯誤の時間が大幅に削れるからです。

現場のデザイナーが最も高いパフォーマンスを発揮するのは、解くべき課題が明確かつ解決のための材料が揃っている時です。最大の成果を引き出すために、まずはWeb担当者やディレクターが情報領域において入念に事前準備を行うことが重要です。

成果を出すデザインは、制作開始前に決まっている

Webデザインの成否は、デザイナーが実作業を開始する前の準備の質によって決まります。本記事で解説した物理・論理・本質という3つの壁は、デザインという表現の力だけでは決して乗り越えられません。デザインで何とかするという幻想を捨て、土台となる情報の解像度を高めることが何より重要です。この準備が、無駄な手戻りを防ぎ最終的なプロジェクトの成果を最大化させます。デザイナーにパスを出す前に今回紹介した3つのポイントをもとに、情報の嘘や穴がないかを検証しましょう。

これからデザイン制作を依頼する方や、現在の進行に不安を感じている方のために、サービスや商品の魅力を最大限伝えるための情報整理ワークブックをご用意しました。この資料でまとまった情報が、ワイヤーフレームの基盤になります。以下のリンクからダウンロードして、スムーズなプロジェクト進行を実現しましょう。

Web制作のご依頼はプライムナンバーズへ!

「自社だけではサービス・商品の情報の洗い出しが難しい」あるいは「戦略的な視点での設計が必要」だという方は、ぜひプライムナンバーズへお気軽にご相談ください。

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H.S.

デザイナー

チラシ・パンフレット・Webサイト・バナーなど幅広く担当するグラフィックデザイナー。シンプル、きれいめなデザインを得意とする。生姜とにんにくのたまり漬けをこよなく愛している。おにぎりは明太子、ラーメンは味噌派。