【2026年版】P-MAXの検索テーマとは?仕組み・設定手順・キーワードの選び方を解説
P-MAXの「検索テーマ」とは、ユーザーが商品やサービスを探すときに使う単語やフレーズをP-MAXキャンペーンに追加し、適切なオーディエンスにリーチしやすくする機能です。広告主の知見とGoogle AIを組み合わせ、検索を含むGoogleの各チャネルで関連性の高いユーザーへリーチを広げられます。
P-MAXは目標とするコンバージョンの最大化に特化し、Google広告のあらゆるチャネルに一括で配信できる一方、AIの学習が進むまで成果が安定しにくい面があります。検索テーマはこの学習を後押しする機能です。
本記事では、検索テーマの仕組み・メリット・設定手順・キーワードの選び方を解説します。
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検索テーマとは
「検索テーマ」は、ターゲットとしたいユーザーが使用している検索語句を、広告主自身がP-MAXに追加できる機能です。2023年のアップデートで導入されました。
検索テーマの設定は任意で、アセット・フィード・ランディングページに基づいてP-MAXが効果を発揮すると予測した検索語句やプレースメントに「追加」される形で働きます。
追加できるテーマはアセットグループごとに最大50個です。「車」と「自動車」のように同じオーディエンスにリーチする重複テーマは避け、異なるテーマを選びましょう。
Google広告のキャンペーンの種類や課金の仕組み、始め方といった全体像は、Google広告とは?基本情報まとめで解説しています。

アップデート前後の比較
検索テーマ機能が追加されたことで、広告主の知見を手がかりとして加え、検索を含むGoogleの各チャネルで関連性の高いユーザーへリーチを広げられるようになりました。
検索テーマは検索キャンペーンのフレーズ一致キーワードおよびインテントマッチキーワードと同じ優先順位で扱われます。また、検索テーマを設定した場合でも、除外設定や除外キーワードは引き続き適用されます。なお、設定したテーマに完全に一致するユーザーだけに配信されるわけではなく、目標達成につながると判断された場合は関連性の高いオーディエンスにも広告が表示されます。
従来はLPなどの情報に基づいた機械学習でターゲットが自動的に決められており、必ずしも意図したユーザーやプレースメントに表示できるとは限りませんでした。
検索テーマを設定することで商材に関する情報を追加で提供し、テーマに合ったユーザーにリーチするようGoogleAIに指示できるようになりました。
参考ページ:P-MAX キャンペーンの検索テーマについて
また2025年のアップデートで、上限がアセットグループごとに25個から50個に引き上げられました。
参考ページ:P-MAX の可視性と管理性を向上
検索テーマを設定するメリット
検索テーマの主なメリットは下記のとおりです。
・広告主の知見とAIを組み合わせられる
・機械学習の期間が短縮できる
広告主の知見とAIを組み合わせられる
検索テーマを設定すると、広告主が持っている商材に関する情報をAIの機械学習に反映させることができます。
広告を配信するターゲットやプレースメントの判断をAIに任せるのも良いですが、商材のことをよく知っている広告主の知見も組み合わせるとAIには判断が難しい情報も利用して配信を最適化することができます。
機械学習の期間が短縮できる
商材や顧客、ターゲットについてAIがゼロから学習すると時間がかかり、キャンペーン開始直後の成果が伸びにくくなるおそれがあります。
そこで広告主が検索テーマを設定すると、機械学習をサポートできキャンペーン開始直後から最適化を進められます。
▼プライムナンバーズの運用事例
【事例】P-MAXのシグナルは設定して終わりにせず、成果を見ながら中身を見直す
検索テーマは、広告主の知見をP-MAXに伝える「シグナル」のひとつです。シグナルの中身を見直したことで、P-MAXの獲得単価が約3割改善した事例を紹介します。
■前提条件
・商材:BtoB向けの産業資材
・目的:問い合わせの獲得
・媒体:Google広告(P-MAX)
・期間:2026年下期の2か月(見直し前の月と見直し後の月の比較)
・規模感:P-MAXの広告費は月数十万円〜百万円弱、問い合わせは月十数件規模
■課題
P-MAXの問い合わせ1件あたりの費用が高止まりしていました。
■実施したこと
アセットグループのシグナルを次のように見直しました。
・商品名だけを設定していたシグナルを削除
・以前のアセットで使っていたシグナルに差し替え
・Googleアナリティクス4で「サイトに20秒以上滞在したユーザー」をシグナルに追加
■結果
| 項目 | 見直し前の月 | 見直し後の月 |
| 獲得単価(問い合わせ1件あたりの費用) | 約7万円 | 約4.9万円 |
| クリック単価 | 約45円 | 約35円 |
費用は前月の約1.2倍に増えましたが、問い合わせ数は約1.7倍になり、獲得単価は約3割下がりました。
■なぜそうなったか
シグナルを見直した結果、主力の画像がDiscover面で安定して配信されるようになったことが大きいと考えています。この事例では、シグナルの中身によってP-MAXの獲得単価が大きく変わりました。
■この事例からいえること
検索テーマを含むシグナルは、一度設定したら終わりではありません。成果を見ながら、成果につながっていないシグナルを外し、サイトをよく読んだユーザーのような質の高い情報を加えることで、P-MAXの最適化を後押しできます。
※顧客情報保護のため、業種は一般化し、数値は丸めています。見直し後の月の数値は速報値です。月の前半はYouTube面に配信が偏って獲得単価が悪化しており、月の中でも変動がありました。画像や予算など、シグナル以外の要因の影響は分けられていません。
検索テーマを活用すべき場面
下記に当てはまる場合は検索テーマの利用を検討しましょう。
・商材やサービスに関する詳細な情報がLPに記載されていない
・キャンペーンの過去の掲載データが十分に利用できない
・キャンペーンのパフォーマンスを短期間で最適化したい
商材やサービスに関する詳細な情報がLPに記載されていない場合
機械学習はLPなどのウェブサイトの情報をもとに進められます。そのためLPに商材やサービスに関する詳細な情報が記載されていないとAIが十分に学習できず、最適化が進まないおそれがあります。商品の入れ替わりが頻繁な場合は特に、このような状況になりえます。
商品に関する情報を検索テーマとして設定し、LPに記載していない情報をGoogleに提供しましょう。それを材料に機械学習を進めれば、商品が入れ替わっても安定して広告を配信できます。
キャンペーンの過去の掲載データが十分に利用できない場合
機械学習は過去の掲載結果をもとに行われます。そのため配信データが少ないと十分に最適化されないおそれがあります。
配信し始めたばかりで過去のデータがない場合は検索テーマを設定しておきましょう。機械学習を進める材料を提供できます。
キャンペーンのパフォーマンスを短期間で最適化したい場合
自動入札が新しい目標に合わせて調整されるまでには、Googleによればコンバージョンが50回程度、またはコンバージョンサイクルが3回程度発生するなど、一定の学習期間が必要です(保有するコンバージョンデータの量によって短縮される場合があります)。
検索テーマで商材に関する情報をあらかじめ提供しておけば、学習の手がかりを増やし、配信開始直後から最適化を進めやすくなります。
検索テーマの設定が不要な場合
設定することに大きなデメリットはないため、“設定すべきでない場合”は特にありません。ただ、キャンペーンの成果が十分安定しており、機械学習が既に進んでいる場合は無理に設定する必要はないでしょう。
また、ターゲットなどの設定を手動で細かくコントロールしたい場合はP-MAX自体があまり向いていません。通常のキャンペーンの実施を検討しましょう。
検索テーマは設定手順そのものはシンプルですが、どのテーマを選ぶかで成果が変わります。設定の進め方や、自社の商材に合うテーマ選びに不安があるという方は、以下のボタンからお気軽にお問い合わせください。
検索テーマの設定方法
検索テーマは、P-MAXキャンペーンの作成時に設定できるほか、配信中のキャンペーンに後から追加・編集することもできます。設定は「アセットグループ」内の「シグナル」から行い、固有のテーマを最大50個まで追加します。以下では「作成時に設定する」「既存キャンペーンのシグナルを編集する」「シグナル未設定のアセットに新たに設定する」の3パターンに分けて手順を解説します。
①P-MAXキャンペーン作成時に設定する
通常通りP-MAXキャンペーンを作成し、作成画面の「アセットグループ」内にある「シグナル」で検索テーマを設定します。テーマを入力したらキーボードのEnterキーで確定し、保存します。検索テーマはあくまで「シグナル」であり、そのキーワードで検索した人にだけ配信されるわけではありません。アセット・フィード・LPに基づいてP-MAXが有効と予測した検索語句やプレースメントに追加される形で働きます。


②既存キャンペーンに設定済みのシグナルを編集する
管理画面左の”キャンペーン”をクリックし、検索テーマを設定したいP-MAXキャンペーンを選択します。

アセットグループ階層に進みます。
すでに検索テーマを設定している場合、「検索テーマ」の列の項目にカーソルを合わせると、詳細情報とともに「編集」ボタンが表示されます。そこから編集画面に移ります。


③検索テーマを設定していないアセットに新たに設定する
検索テーマを設定せずに配信している広告アセットに新たに設定する場合は、手順が少し異なります。検索テーマを設定したいキャンペーンのアセットグループ階層に進み、表示を表の右上から「概要」に切り替えます。

当該アセットの「シグナル」から編集画面に進みます。

検索テーマを編集し、保存して完了です。

検索テーマの選び方
検索テーマは任意で設定できるため、商材やサービスに合ったキーワードを広告主自身が選ぶ必要があります。何を設定すべきか迷ったら、下記を参考に選定してみてください。
キーワードプランナーを使う
キーワードプランナーでキーワードの候補を取得するのが最もオーソドックスな選定方法です。
キーワードプランナーはGoogle広告が提供している無料のキーワード選定ツールで、主にキーワードの候補を探したり特定のキーワードの検索ボリュームを調べたりするのに用いられます。
キーワードプランナーに「健康食品」「子供服」など商材の名称やジャンルを表すキーワードを入力すると、それに関連するキーワードの候補を取得できます。またWebサイトのURLからそのサイトに含まれるキーワードを抽出することもできます。抽出したキーワードを検索テーマに設定するとよいでしょう。
具体的な使い方は下記で解説しています。
検索広告と同じキーワードを使う
P-MAXと同時に検索広告も配信する場合は、検索広告のキーワードを流用できます。検索広告とP-MAXでキーワードを分ける必要はありません。商材のジャンルや特徴を表すキーワードをP-MAXにも設定しておきましょう。
検索広告で成果が良いクエリを使う
先に検索広告を配信している場合は、コンバージョンを多く獲得できているクエリを用いるとよいでしょう。管理画面のクエリ一覧を「CVR順」や「CPA順」などに並べ替えて、成果の良いものから採用していくことをおすすめします。
クエリの調べ方は下記のブログで解説しています。
検索広告では単価が高いビッグワードを使う
P-MAXの検索テーマは、検索広告のようにクリック単価が入札で高騰することがありません。そのため、検索広告ではクリック単価が高すぎて設定できないビッグワードをP-MAX広告で狙うことができます。入札単価の高さを理由に検索広告への設定を避けているキーワードがあれば、P-MAXで検索テーマとして利用してみましょう。検索広告と同様のユーザーを比較的安価にターゲティングできる可能性があります。
AIを使う
ChatGPTやGeminiを使うとよりカンタンに選定できます。おすすめの方法は下記です。
①ChatGPTやGeminiに商材の特徴やターゲットとする顧客像を教え、検索されやすそうなキーワードをなるべく多く羅列させる
②顧客になりうる人物像(ペルソナ)の特徴を生成し、GeminiのカスタムGemやChatGPTのプロジェクトに読み込ませる
③ペルソナを読み込ませたカスタムGem(プロジェクト)に①で生成したキーワードの羅列を顧客視点で評価させる
④評価の良いキーワードから順に採用する
下記の関連資料もあわせてご参照ください。
キャンペーンを早く軌道に乗せたいなら設定すべし
検索テーマを設定すると、キャンペーンの過去のデータやウェブサイトの情報が少なくても、機械学習を進めることができます。機械学習を上手くサポートしてP-MAXのメリットをすばやく最大化しましょう!
Google広告のほかのキャンペーンや機能も含めて全体像を押さえたい方は、Google広告とは?基本情報まとめもあわせてご覧ください。
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