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2025.09.24 更新
2025.09.24 更新

【全カテゴリ一覧Excelつき】YouTube広告のターゲティング全種 ”人”と”面”でアプローチ!

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N.F.

コンテンツプランナー

この記事では、多様なYouTube広告のターゲティング全種類を「誰に届けるか(人)」と「どこに表示させるか(面)」の2つに整理してご紹介します。それぞれの活用方法と注意点、おすすめの組み合わせ(場合別)もまとめています。

弊社プライムナンバーズでは、ターゲティング設定から広告の運用、成果の改善までまるごと承っております。下記ボタンからお気軽にお問い合わせください。

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YouTube広告のターゲティング

YouTube広告では、ターゲットを定めた配信が可能です。
ターゲティングは下記の2種類に分けられます。

ー”オーディエンス”のターゲティング(人)
ー”コンテンツ”のターゲティング(面)

大分類ターゲティングターゲティングできる人・面
オーディエンスターゲティング(人)ユーザー属性
詳しいユーザー属性
特定の性別や年齢の人
ライフイベント人生の節目を迎えている人
アフィニティ特定のライフスタイルや趣味・関心を持つ人
購買意向の強いセグメント商品やサービスを積極的に検索・比較検討している人
カスタムオーディエンス特定のキーワードを検索した人
特定のURLにアクセスした人
データセグメント(リマーケティング)自社のサイトを訪問したことがある人
アプリを使用したことがある人
コンテンツターゲティング(面)トピック特定のトピックに関連するコンテンツ
プレースメント特定のYouTubeチャンネル、Webサイトなど
キーワード設定したキーワードに関連する
YouTube動画や検索結果
デバイス特定のデバイスで閲覧されているサイトや動画など

ユーザー属性グループ(人)

性別、年齢、世帯収入を指定できます。世帯収入はWeb上の行動や地域情報からGoogleが推定したものです。

詳しいユーザー属性(人)

大学生、住宅所有者、最近子供が生まれたユーザーなど、共通の特徴を持つ人々を幅広く指定できます。

ユーザー属性の活用方法
BtoC商材全般:若い女性向けアパレルなら「20代女性」、子供向けイベント告知なら「子供あり」など、商材のターゲット層が明確な場合に最も基本的な”軸”として設定します。
高価格帯の商材:自動車や不動産、金融商品などを扱う場合「世帯収入(上位10%など)」で絞り込むことで、購買力の高い層に効率的にアプローチできます。

注意点
絞り込みすぎない:狭い範囲のみ設定すると、潜在顧客を逃してしまう可能性があります。他のターゲティングと掛け合わせて使用するのが基本です。
データは推定値:前述のとおりGoogleの推定データに基づいているため、100%正確ではありません。

ライフイベント(人)

引越し、大学卒業、結婚などの人生の節目を迎えている人をターゲティングできます。

ライフイベントの活用方法
特定の需要を狙い撃ち: 「最近引っ越した」ユーザーに家具や家電の広告を、「最近結婚した」ユーザーに保険や新婚旅行の広告を配信するなど、ライフイベントに伴って発生する需要を的確に捉えられます。

注意点
タイミングが重要: ライフイベント直後の需要は短期間で終わることが多いため、タイムリーな広告配信が求められます。

アフィニティ(人)

Googleが用意したカテゴリから商材に合うものを選択することで、それに関連するトピックに既に強い関心を持っているユーザーをターゲティングできます。

アフィニティの活用方法
認知を拡大する:”まだ商品を知らない潜在層”へ広くアプローチしたい場合に有効です。
商材に当てはまるカテゴリをそのまま選択:アウトドア用品の広告なら「アウトドア好き」、学習塾の広告なら「教育に関心のある親」などを選択します。

注意点
コンバージョンには繋がりにくい:あくまで興味・関心のある層へのアプローチのため、購入などのアクションには直結しにくい傾向があります。認知目的のキャンペーンとして活用しましょう。

カテゴリの一覧は下記Excelにまとめています。

購買意向の強いセグメント(人)

Googleが用意したカテゴリから商材に合うものを選択することで、広告主が提供するサービスや商品に似たものを調べていたり購入しようと積極的に考えている人をターゲティングできます。

購買意向の活用方法
見込み客の獲得:「住宅の購入を検討している」「ソフトウェアを探している」など、具体的なモノやサービスを利用しようとしているユーザーに直接アプローチできるため、コンバージョン獲得に繋がりやすいターゲティングです。
競合からの乗り換えを狙う:競合の製品を調べているユーザーに自社製品の広告を見せるという応用も可能です。

注意点
リーチ数は限定的: ターゲットとなるユーザー層が狭いため、配信ボリュームはアフィニティカテゴリよりも小さくなります。他のターゲティングと併用しましょう。

カテゴリの一覧は下記Excelにまとめています。

カスタムセグメント(人)

広告主が自社の商品やサービスに合わせて任意のキーワード・URL・アプリ名を登録し、独自のオーディエンス(広告を配信するユーザー層)を自由に作成できるターゲティング機能です。Googleが用意した「スポーツ好き」「旅行好き」といった大まかなカテゴリでは捉えきれない、より具体的なターゲット層に広告を配信したい場合に有効です。

カスタムセグメントの活用方法
精度の高いターゲティング:「〇〇(競合サービス名) 料金」と検索した人だけに広告を見せるなど、非常に精度の高いアプローチが可能です。
潜在層へのアプローチ:自社ブランド名ではなく、一般的なキーワード(例:「肌荒れ 改善」)を検索した人に化粧品の広告を見せるという使い方も有効です。

注意点
リストサイズが必要:作成したオーディエンスの人数が少ないと、広告がほとんど配信されない場合があります。ある程度の検索ボリュームが見込めるキーワードを選定しましょう。選定にはキーワードプランナーなどのツールの使用をおすすめします。

データセグメント(人)

「ウェブサイトを訪れた人」「特定のアプリを使っている人」「広告主が持っている顧客リストに当てはまる人(”カスタマーマッチ”とよばれる)」など、データに基づいてユーザーを特定するターゲティングです。複数のリストを併用する「組み合わせリスト」の作成も可能です。
Google広告とYouTubeチャンネルをリンクしている場合、過去に広告主の動画・動画広告・YouTubeチャンネルと接触があった人をターゲティングできます。

データセグメントの活用方法
コンバージョン獲得を目指す:一度興味を持ってくれたユーザーに再アプローチするため、非常に高い成約率が見込まれます。「商品をカートに入れただけで購入しなかった人」へのリマインドは特に効果的です。

注意点
フリークエンシー設定が必須:何度も同じ広告を表示すると、ユーザーに”しつこい!”という印象を与え、ブランドイメージを損なう可能性があります。表示回数の上限(フリークエンシーキャップ)を必ず設定しましょう。

トピック(面)

トピックターゲティングを使用すると、選択したトピックに関連するさまざまな動画・チャンネル・ウェブサイトに広告を表示できます。

トピックの活用方法
関連性の高いコンテンツに一括配信:プレースメントのように一つずつ指定する手間なく、特定のジャンルに関心があるユーザー層にまとめてアプローチできます。例えば、フィットネスジムの広告なら「健康」や「スポーツ」のトピックを選択します。

注意点
意図しない面に配信される可能性:指定したトピックでも、ブランドイメージに合わないチャンネルや動画に広告が表示される可能性があります。定期的に配信先を確認し、必要に応じて除外設定を行いましょう。

カテゴリの一覧は下記Excelにまとめています。

プレースメント(面)

チャンネル・動画・アプリ・ウェブサイト・サイト内のプレースメントをターゲットに指定できます。トラフィックの多いブログや、人気ニュースサイトのトップページをターゲットに設定することで多くの人への配信を見込めます。プレースメントには次の要素を指定できます。

ーYouTubeチャンネル
ーYouTube動画
ー動画ラインナップ(動画のテーマを指定する)

プレースメントの活用方法
親和性の高いチャンネルに配信:ターゲット層が多く視聴しているチャンネルを指定するのがおすすめです。自社の商品を使っているYouTuberなど、関係者がいる場合はそのチャンネルを指定することもできます。
競合チャンネルへの配信:競合他社のチャンネルを指定し、その視聴者に自社商品をアピールすることもできます。

注意点
配信量が伸び悩む可能性:指定したプレースメントの広告枠が少ない場合、思ったように広告が配信されないことがあります。複数のチャンネルや動画をリストアップしておきましょう。

キーワード(面)

指定した任意のキーワード(単語やフレーズ)に基づいて、そのキーワードと関連するYouTube動画・YouTube チャンネル・サイトに動画広告を表示できます。

キーワードの活用方法
ユーザーの興味関心と連動させる:例えば「沖縄 旅行 Vlog」というキーワードを設定すれば、沖縄旅行関連の動画を見ているユーザーに旅行商品の広告を表示できます。ユーザーの「今見たい!」という気持ちと広告内容がマッチしやすくなります。

注意点
キーワードのマッチタイプを理解する:キーワードを「部分一致」で設定すると、意図しない関連動画にも広告が表示されやすくなります。「フレーズ一致」や「完全一致」を適切に使い分けましょう。

デバイス(面)

パソコン、スマートフォン、モバイル デバイス、テレビ画面から配信先を選べます。

商材にあわせて人・面のターゲティングを使い分け、効率よく広告を配信しましょう。

デバイスの活用方法
広告を目にするシーンを選ぶ:例えばBtoB商材ならPC、アプリ訴求ならモバイル、家族向け商品のブランディングならテレビ画面など、ユーザーが広告に触れるシーンに合わせた選択をしましょう。

注意点
最初から絞らない:最初から絞り込みすぎるのは機会損失のリスクがあり、成果が出にくくなります。まずは全デバイスに配信して成果を分析し、成績の悪いデバイスの入札単価を調整する、という手順が最も安全で確実です。

場合別 おすすめの組み合わせ5選

設定するターゲティングの組み合わせ例を、場合別にご紹介します。あくまで一例のため、この組み合わせで成果が出るか否かは広告クリエイティブやその他の設定にも影響されます。
必要な方には個別の配信プランをご提案いたしますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。

①新商品の認知を広めたい(食品・自動車・日用品など)

できるだけ多くの潜在顧客にリーチし、商品を広く知ってもらうことを目的とする場合のおすすめターゲティングです。

おすすめの組み合わせ戦略・理由
① アフィニティカテゴリ

② ユーザー属性
まずは商品カテゴリに関心を持つ層(アフィニティ)に広く配信。
そこから年齢や性別(ユーザー属性)でターゲット層を加え、効率的に認知を
拡大
(補強)プレースメントブランドイメージに合う人気のYouTubeチャンネルや、タイアップ動画が掲載されているチャンネルを指定することで、より親和性の高いユーザーにアプローチ

②ECサイトの購入を促進したい(アパレル・コスメなど)

購入意欲の高いユーザーに広告を届け、サイトでのコンバージョン(購入)を最大化することを目的とする場合のおすすめターゲティングです。

おすすめの組み合わせ戦略・理由
① データセグメント(リマーケティング)

② 購買意向の強いオーディエンス
最重要はリマーケティング。「商品をカートに入れたが購入しなかった人」や「特定の商品ページを見た人」に再度広告を見せ、購入を後押し。同時に、カテゴリ内で購入を検討している新規顧客(購買意向)にもアプローチし、販売機会を拡大。
(補強)カスタマーマッチ既存顧客のリストをアップロードし、その人たちに新商品やセール情報を告知したり、類似するユーザーに広告を配信したりすることで、優良顧客の育成と新規開拓を同時に行う。

③検討期間が長い高額商品の見込客を獲得したい(不動産・金融・高級車など)

情報を積極的に検索・比較している、確度の高いユーザーを見つけ出すことを目的とする場合のおすすめターゲティングです。

おすすめの組み合わせ戦略・理由
① カスタムオーディエンス

② 購買意向の強いオーディエンス
「マンション 3LDK 東京」「資産運用 相談」といった具体的なキーワードでGoogle検索した人や、競合のサイトを見ている人(カスタムオーディエンス)に広告を配信。さらに「不動産」「投資サービス」(購買意向)で探している層も押さえ、本気で検討しているユーザーを多角的に捉える。
(補強)リマーケティング一度サイトを訪れて物件情報やサービス詳細を見たものの、問い合わせに至らなかったユーザーに再度アプローチし、検討を促す。

④BtoB向けツールのトライアル登録を増やしたい

企業の意思決定者や担当者に的確にリーチし、サービスの利用申し込みを促すことを目的とする場合のおすすめターゲティングです。

おすすめの組み合わせ戦略・理由
① カスタムオーディエンス

② デバイス(PC)
「CRM 比較」「プロジェクト管理ツール」といった”課題解決キーワード”で検索している人や、競合のサービスサイトを訪れている人(カスタムオーディエンス)を狙う。さらに配信先をPCに絞ることで、オフィスで情報収集している担当者に効率よくリーチできる。
(補強)キーワード業務効率化に関するノウハウや、関連ツールのレビュー動画など、ビジネス系のコンテンツ(キーワード)に広告を出すことで、課題意識の高い層にアプローチ。

⑤地域の飲食店やジムへの来店を促したい

店舗周辺エリアにいる潜在顧客に来店してもらうことを目的とする場合のおすすめターゲティングです。

おすすめの組み合わせ戦略・理由
① 地域ターゲティング

② アフィニティカテゴリ
来店することが前提のサービスであるため、まずは”店舗から半径3km以内”など(地域)を限定することが絶対条件。その上で、ジムなら「健康/フィットネス好き」、飲食店なら「外食好き」といった興味関心層(アフィニティ)を掛け合わせることで、近隣に住む見込み客にピンポイントで訴求。
(補強)時間帯飲食店ならランチ(11〜14時)や・ディナー(17〜21時)に配信を強化するなど、来店を検討しやすい時間帯に絞ることで広告費の無駄をなくす。

迷ったらお問い合わせください

ご紹介したターゲティング以外にも、配信メニューの選び方や入札方法、クリエイティブの質などによってYouTube広告の成果は大きく左右されます。
・YouTube広告を配信したいがどう始めたらいいかわからない
・運用するリソースが足りない
・いまの配信成果に不満を感じている
など、お困りの方はお気軽にプライムナンバーズまでご相談ください!状況に合わせた配信プランや見積もりを個別でお出しします。ご相談は無料です。

Written By
N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。好きなお菓子は知育菓子、好きなしらすは釜揚げ。右利き。「文中に余計な挿絵を入れたい」という衝動を常に抑え、真面目に執筆している。入ってたら抑えられなかったんだなと思ってください。