
《事例あり》Facebook広告とは?媒体の特徴から成果の出やすい商材まで解説
Facebookは、全世界の利用者数が2021年12月時点で29億人を超え(出典:Meta 2021年第4四半期(10月-12月)業績ハイライト)、世界的に見てSNSの中で最も利用者数の多い媒体です。原則的に実名での登録が必須であるため、Facebook内のつながりは友人や職場の仲間、取引先など、リアルな関係性である場合が多く、他SNSと比較しよりフォーマルなコミュニケーションの場として使われることが多いのが特徴です。
日本における利用者層は30代~40代が最も多く、同社のサービスであるInstagramよりも年齢層がやや高めな傾向がみられます。Facebook広告は、同社取り扱いのInstagramや、Messengerにも広告を配信することができ、商材やサービスの細かなターゲットや年齢層にあわせ配信先を指定することも可能です。
また、これらのプラットフォームをまたいだ広告配信の最適化や、各成果の比較が一つのツール内で簡単にできることもメリットの一つと言えます。
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Facebook広告の概要
Facebook広告は、Facebookに加えてInstagramやMessenger、Audience Networkという4つのプラットフォームに広告を配信できます。また、フィードやストーリーズなどさまざまな配置(広告を掲載する場所のこと)を指定することができるうえ、広告はシングル画像、動画、カルーセル広告などに対応しています。
広告掲載をする際には、まず宣伝したい商品やサービスを利用する人物像を具体的に想定したうえで、広告の配信先となるプラットフォームやターゲットを選定します。全プラットフォーム・全配置に広告を配信することが推奨されているものの、多くの広告はMessenger、Audience Network を利用しても成果向上のインパクトが小さいため、FacebookとInstagramでの広告配信が主軸となるケースが多いのが現状です。
Facebook広告では①年齢、②性別、③国、④言語、⑤利用者層・興味関心・行動、⑥自社サイトの閲覧歴、⑦メールアドレスを用いたターゲティングが指定でき、これらを組み合わせることで宣伝の効果を高めることができます。
各項目の概要は以下のとおりです。
- 年齢‥13歳~65歳以上まで、1歳ごとに細かく指定が可能
- 性別‥男性or女性orすべて
- 地域‥国、都道府県、州など
- 言語‥ほとんどの言語 ※複数選択可能
- 自社サイトの閲覧歴(リマーケティング)‥自社サイトを閲覧したことのあるユーザー
- メールアドレス‥広告主が所有しているユーザー情報を使い、類似ユーザーへのターゲティング等が可能
「利用者層・興味関心・行動」は内容が多岐にわたるため、別記事にて詳しく紹介しています。
利用者層:
興味関心:
行動:
インスタグラム広告との関連性
InstagramとFacebookは運営企業が同じであるため、広告を一括で管理できます。広告の入稿や運用調整にはFacebook広告と同一の管理画面(ツール)を使用できるため、どちらか一方だけでも、両プラットフォームへ広告を配信しても、設定方法によってはかかる工数がかわりません。
またInstagram広告で指定できるターゲットはFacebook広告と同一ですが、利用者層は30代が最も多いことや、Facebookよりも10代~20代の若年層が厚いことなどがInstagramの特徴です。
その他のSNS広告とのちがい
広告の掲載が可能なSNSはFacebook・Instagram以外にも、TwitterやLINEなどがあります。Facebook広告と他のSNS広告とでは、主に利用者層およびターゲティング が異なります。TwitterやLINEに比べFacebook広告が最もターゲットを細かく指定できるため、サービス申し込みや、商品購入を目標とした獲得系の商材やサービスにより向いていると言えます。
その他のSNS広告の概要は以下の記事で詳しく紹介しています。
Facebook広告が向いている商材・事例
Google広告やYahoo広告などにも言えることですが、月間のサービス申し込み数や、商品購入数など目標達成の数値(コンバージョン獲得数)が多いほど機械学習が進み、成果が上がりやすい傾向にあります。
弊社で実際に運用しているFacebook広告キャンペーンから、いくつか抜粋して成果事例を紹介します(個別の数値はおおよその値)。
- アパレル…商品購入80件~100件/月(月間費用約50万円)
- 健康食品…商品購入70件~90件/月(月間費用約60万円)
- 住宅建築…問合わせ10件~40件/月(月間費用約40万円)
- 婦人靴…商品購入70件~300件/月(月間費用約20万円)
コスメやアパレル、健康食品などのECサイトでは月間の購入数が多く、広告の最適化が進みやすい一方、高額なBtoBサービスなどの検討期間が長く申し込み件数が少ない場合は、なかなか成果に直結しにくい場合もあります。
申し込み件数が少なく最適化が進まない場合であっても、マイクロコンバージョン(※)を設定することで、成果向上の見込みは十分にあります。一度広告掲載をして成果がでなかったとしても、コンバージョン設定を見直し、再配信を検討するのもよいでしょう。
※マイクロコンバージョン…本来目的とするコンバージョンの前段階に設定されたコンバージョンのこと。たとえばWebサイトからの申し込みを獲得する目的で広告を出稿する場合、コンバージョンの計測地点を「フォーム送信後のサンクスページへの到達」から「フォーム入力画面」に変更するなど。マイクロコンバージョンを設定することで、計測できるコンバージョンの総数を増やし、機械学習の精度を上げることが可能。
Facebook広告の配置
広告を掲載する場所を「配置」と呼び、選択した広告の「目的」に応じて、Facebook、Instagram、Messenger、Audience Networkに広告を掲載できます。2022年5月現在、各アプリの配置は以下の画像のとおりです。

目的は大きく分けて「認知」・「検討」・「コンバージョン」の3種類があります。各詳細な目標を設定することで、配信可能な配置が変わります。
- 認知:ブランドの認知度アップ、リーチ
- 検討:トラフィック、エンゲージメント、アプリのインストール、動画の再生数アップ、リード獲得、メッセージ
- コンバージョン:コンバージョン、カタログ販売、来店数の増加
参考ページ:広告マネージャでの配置について|Meta for Buisiness
Facebook広告の課金形式
Facebook広告は、クリックごとに課金されるクリック課金(CPC)と、広告の表示に対して課金されるインプレッション課金(CPM)の2つの課金方法があります。目標を選択しキャンペーンを作成後、「広告配信への最適化」で何を設定するかによって、選べる課金方法が異なります。最適化設定と課金方法の対応は以下のとおりです。
- 「リンクのクリック」‥クリック課金またはインプレッション課金
- 「コンバージョン」‥インプレッション課金のみ
- 「インプレッション」‥インプレッション課金のみ
参考ページ:Facebook広告の料金|Meta for Business
まとめ
ウェブ広告全体に言えることではありますが、近年、プライバシー保護の観点からユーザー個人を特定できないような仕組みが作られてきています。それに伴ってデバイス別やプラットフォーム別などの細かな数値の分析・成果計測が難しくなってきています。
さらに、広告運用の自動化が進んだことによって、手動で設定できるターゲティングは以前よりも簡素化される流れにあり、Facebook広告も例外ではありません。
成果数値のブラックボックス化が目立つ一方、Facebook・Instagramの広告については、他SNS広告と比較しまだまだターゲティングの精度が十分に高く、特にコンバージョンを目的とした広告出稿の場合は、外すことのできない媒体といえます。
「とにかく商品を売りたい」「サービスの申し込みを増やしたい」という方は、①Google検索・Yahoo検索、②GDN・YDNのリマーケティング、③Facebook・Instagram広告、④その他SNS等 という優先順位で利用を検討するのがよいでしょう。