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2020.11.11
[2021.09.06 UP]

動画広告は再生数で比較してはダメ!複数媒体配信時の意外な落とし穴

 複数の媒体で動画広告を実施した場合に、動画広告の実績評価を動画の再生数だけで判断していませんか?

 実は各媒体で動画の再生数には定義の違いがあり、単純に再生数だけ媒体間の比較をしてしまうと正しく評価できません 。

 本記事では動画広告媒体を正しく評価するために重要なポイントや各媒体の特徴を記載します。

再生数で比較検討すると正確な広告効果を判断できない

 複数の媒体で動画広告を実施した際に、動画広告の評価は再生数だけで判断すると、正しい評価はできません。何故ならば、各媒体で再生数の定義が違うからです。3秒動画が再生された地点でカウントされる再生数と30秒動画が再生された地点でカウントされる再生数を、同じ1再生と判断するのはよくありませんよね。

 そのため、複数の媒体で動画広告を実施した場合に媒体の広告成果を比較するには、再生数以外の指標で判断しないと公平な評価ができません。

 この記事では、各媒体の再生数の定義の違いを解説するとともに、複数の媒体で動画広告を実施し広告成果を比較する際に使える、再生数以外のレポート項目について解説いたします。

各動画広告配信媒体のレポート指標

 動画広告の主要な配信先である6媒体について、それぞれ「動画広告の再生数の定義」「動画広告の課金形式及び課金地点」「レポーティングできる指標」を解説させていただきます。それぞれの動画の違いを把握するようにしましょう。

Youtube広告

 動画広告を配信する際に、まず候補にあがるのがYoutube広告だと思います。Youtubeは世界最大級の動画配信サービスであり、動画を見ようと考えているユーザーが集まっているので、他媒体よりも動画広告の視聴時間は長くなる傾向があります。Youtube広告といっても様々な形式があるのですが、当記事では最も多く利用される「スキップ可能なインストリーム広告」について解説いたします。

 インストリーム広告とは、Youtube動画を再生する際に動画の最初や途中で挿入される広告のことを指します。またこの広告は5秒経過地点で動画をスキップできるものと、スキップできないものがあります。動画広告で一般的に使用されるのは、スキップ可能なインストリーム広告になります。

a) 再生数の定義

 動画が30秒以上再生されると1カウント(30秒未満の動画は最後まで再生)

 また、リンクのクリックなど広告に対して操作をおこなった際も、再生数として1カウントされる

b) 広告の課金形式、課金地点

 動画が30秒以上再生されると課金(30秒未満の動画は最後まで再生)

 また、リンクのクリックなど広告に対して操作をおこなった際も課金対象となる。

   ※入札戦略を「目標インプレッション単価」に設定することで、広告表示1,000回ごとに課金されるインプレッション課金も選択できる

c) レポーティングできる指標

「視聴回数」

「動画再生時間の25%まで視聴した割合」

「動画再生時間の50%まで視聴した割合」

「動画再生時間の75%まで視聴した割合」

「動画再生時間の100%まで視聴した割合」 

※視聴数ではなく、割合で表示されます

Yahooディスプレイ広告運用型

 Yahooディスプレイ広告運用型の動画広告は、スマートフォン版YahooJapanのトップページなどYahoo関連サイトのタイムライン上に掲載されます。

 日本ではトップクラスの閲覧を誇るYahooのトップページに広告を表示させられるので、多くのユーザーにリーチさせることができます。

 以下同様にYahooの動画広告について解説していきます。

a) 再生数の定義

 動画が再生された回数

b) 課金形式、課金地点

 動画広告の再生後、10秒以上経過した場合のみ課金(10秒未満の動画広告は、再生完了で課金)

 ※広告をクリックし、リンク先URLへ遷移した場合は課金されない

c) レポーティングできる指標

「動画の再生開始数」

「動画の25%再生数」

「動画の50%再生数」

「動画の75%再生数」

「動画の95%再生数」

「動画の100%再生数」

「動画の3秒再生数」

「動画の10秒再生数」

Facebook/Instagram広告

 ビジネスユーザーのコミュニケーションツールとして根強い人気があるFacebook。若い女性を中心に写真を使ってコミュニケーションを行うInstagram。InstagramはFacebook傘下にあり、同一の管理画面で入稿設定行い、広告の指標も一緒のため今回はまとめて紹介させていただきます。

 Facebook/Instagramの動画広告は、フィード面やストーリーズの面に通常の投稿と同じような形式で挿入することができます。広告っぽい内容ではなく、投稿っぽいと思われるほどユーザーの目に止まりやすいでしょう。

 Facebook広告では広告設定時に広告の配信目的を選択できますが、今回は「動画の再生数アップ」を選択した際の指標を説明させていただきます。

a) 再生数の定義

 動画の再生数は以下の2つのパターンが用意されています。Facebook広告で以下の2つの再生方法から選択した方に、広告配信が最適化されます。こちらは広告セット下部にある「最適化と配信」>広告配信への最適化から設定の変更ができます。

 ➀ThruPlay(デフォルトの設定):15秒以上の動画視聴数、動画が15秒以下の場合は再生完了数

 ②動画の2秒以上の継続的な再生:2秒以上再生された回数

 選択した方の指標が、管理画面の結果の項目で表示されます。

b) 課金形式、課金地点

 -再生課金-

 前述の広告配信の最適化で

 ➀を選択した場合は、ThruPlay毎に課金

 ②を選択した場合は、2秒地点で課金

 -インプレッション課金-

 広告表示1,000回毎に課金

c) レポーティングできる指標

「ThruPlay」

「動画の2秒以上の継続的な再生数」

「動画の3秒再生数」

「動画の25%再生数」

「動画の50%再生数」

「動画の75%再生数」

「動画の95%再生数」

「動画の100%再生数」

Twitter広告

 10代から30代を中心に幅広い層に利用されているTwitter。気軽につぶやける媒体のため、今起こっている出来事がリアルタイムにわかる媒体です。またリツイート機能により、多くのユーザーに情報を拡散できるというメリットもあります。

 Twitterの動画広告にも複数の種類がありますが、今回は主に使用されるプロモビデオ広告に絞ってお話してまいります。プロモビデオ広告はTwitterのタイムライン上に表示される広告であり、通常のツイートと同じ形式で配信できるものになります。

 Twitter広告も広告設定時に広告の配信目的を選択できますが、今回は配信目的で「動画の再生数」を選択した際の指標を説明させていただきます。

a) 再生数の定義

 -動画の再生数-

 動画が50%表示で2秒以上再生された場合、

 またはユーザーがクリックして動画を拡大/ミュート解除した場合のみカウント

b) 課金形式、課金地点

 -再生課金-

 課金タイミングは以下の3つより選択できます。

 ➀動画再生あたり(デフォルトの設定)

 動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合か、ユーザーが動画の拡大表示またはミュート解除のクリック操作を行った場合にカウント

 ②3/100%表示再生あたり

 動画が100%画面に表示された状態で3秒経過した場合か、ユーザーが動画の拡大表示またはミュート解除を行った場合にカウント

 ③6秒の動画再生あたり

 動画の50%以上が画面に表示された状態で6秒経過した場合か、ユーザーが動画の拡大表示またはミュート解除を行った場合にカウント

c) レポーティングできる指標

「動画の再生数」

「3秒/100%の動画再生数」

「6秒の動画再生数」

「動画の25%再生数」

「動画の50%再生数」

「動画の75%再生数」

「動画の再生完了数」

LINE広告

 日本国内で約8,400万人というユーザー数がいる、最大級のSNS媒体であるLINE。多くのユーザーにリーチできるポテンシャルがある反面、運用型広告に参入したのは最近であるため、広告のターゲティングなどの機能はTwitterやFacebookより劣るという部分もあります。

 配信面としては、LINEトークの最上部に表示されるSmartChannelや月間約6,800万人の利用者がいるLINE NEWS、タイムラインなどが挙げられます。

 LINE広告も最初に広告配信の目的を選択します。今回は、「動画の再生」を選んだ場合の指標について解説いたします。

a) 再生数の定義

 -再生課金-

 動画が3秒以上再生された場合に1カウント

b) 課金形式、課金地点

 -インプレッション課金-

  広告表示1,000回毎に課金

c) レポーティングできる指標

「動画の再生数(3秒以上再生回数)」

「動画の25%再生数」

「動画の50%再生数」

「動画の75%再生数」

媒体選定時はここを見て!比較検討する際の注視すべき指標やポイント

 2章で記載した通り、一概に再生数といっても再生数のカウント方法は媒体によって差異があります。よって比較可能な共通の指標で揃えて見る必要があります。

 比較検討する際に有効な指標としては、「動画の再生完了数」、「動画の再生完了単価」、「次のアクションを起こした数」が挙げられます。

 動画の再生完了数は動画が100%再生された回数のことです。どの媒体でも100%の動画の再生数が存在するので、こちらを比較対象の数値として使用できるでしょう。注意点としてYoutubeに関しては、%表記でしか表示されません。比較るには視聴回数に直す必要があります。視聴回数は「表示回数」×「動画再生時間の100%まで視聴した割合」で計算します。

 動画の再生完了単価は管理画面で表示可能な媒体と表示不可の媒体があります。ただ表示不可の媒体でも、費用÷再生完了数でカンタンに計算できますので、こちらで算出した数値で比較してください。

 次のアクションを起こした数は、サイトへの遷移数と考えてください。

 動画に興味を持ったユーザーであれば、サイトに遷移して更に情報を得ようと考えるので、こちらの数値で広告効果を判断するのもよいでしょう。サイトへの誘導数、もしくはサイトへの誘導単価で、媒体の比較することも検討してみてください。

動画広告の比較は再生数以外の指標で

 以上、動画広告を配信できる媒体の再生数の定義の違いや、複数の媒体で動画広告を配信した際、広告比較に使用できる指標について解説させていただきました。

 再生数だけで判断することは、極論を言えば表示回数とクリック数のように全く別の指標を用いて比較していることと同じ行為です。もし何も疑問も持たず再生数だけで判断していたのであれば、一度集計・分析している指標を見直し、誤って成果の良い媒体の掲載を辞めてしまうということがないようにしましょう。

 当記事を最後までお読みいただきありがとうございました。WEB広告についての疑問や相談がございましたら、運用型広告の運用・コンサルティングに特化した弊社プライムナンバーズまでご連絡ください。

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