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ダイナミック広告のクリック率を高める
2021.07.09
[2021.07.08 UP]

ダイナミック広告 でディスプレイ広告のCTRを高める

さっき見ていたサイトの広告が表示されているという経験はPCやスマホをお持ちの方なら一度はされたことがあることでしょう。さらに、さっき見ていた商品やそれに似た商品まで広告として表示されたという方もいるのではないでしょうか?

このように買い物をせずにサイトを離れてしまったユーザーに、サイトでの行動履歴をもとに再度アプローチできる広告を ダイナミック広告 といいます。

ダイナミック広告 はユーザーとしても自分にパーソナライズされた広告で興味がわきますし、広告主にとっても成果向上を期待できるのが魅力です。しかしどんな効果があるのか、準備が難しいのではないか、そもそも自社に向いているのかと疑問を持たれているマーケティング担当者も多いのではないでしょうか?

今回は、そんなダイナミック広告の仕組みから事前準備の方法、向いている業種までその全貌をご紹介していきます。

ユーザー1人1人にパーソナライズされた広告が表示される ダイナミック広告

ダイナミック広告とは、ユーザーのサイトでの閲覧・行動履歴をもとに、最適な広告クリエイティブを自動的に生成して配信できる広告配信手法です。

ダイナミック(dynamic/動的)とは、その名の通りユーザーの状況に合わせて自動的にクリエイティブが生成されることを表しています。逆に、バナー広告などあらかじめ決められた形で配信される広告クリエイティブはスタティック(static/静的)と呼ばれています。

ダイナミック広告 の例

広告表示のされ方は配信面によって様々ですが、おおよそこのような構成になっています。商品の画像、テキスト、値段が複数表示され、どんな内容が表示されるかはユーザーのWeb上の行動履歴によって異なります。

ダイナミック広告 の特徴

静的なディスプレイ広告の特徴と比較すると、ダイナミック広告は以下の表のような特徴を持っています。

  ダイナミック広告 静的なディスプレイ広告
クリエイティブの生成 データフィードから自動で生成 広告主が指定した画像やテキスト
表示される情報 ユーザーの行動に合わせて異なる 指定した画像やテキストのみ
表示される情報の数 ひとつの広告に複数の情報が表示される 指定したひとつの情報のみ

複数の商品やサービスの広告を静的なディスプレイ広告で作成しようとすると多くの時間と手間がかかります。また、クリエイティブの数が膨大になり、管理も大変になるでしょう。その点でダイナミック広告は、あらかじめ登録した複数の商品(サービス)情報を、自動的に各ユーザーに適した広告クリエイティブにして表示してくれるのが特徴です。

また、ユーザー側の視点に立つと、Web上の行動履歴をもとに自分の興味関心にマッチした広告が表示されるので非常に興味をひかれやすい内容となります。

結果として静的なディスプレイ広告に比べてクリック率やコンバージョン率が高くなるケースが多く、一般的にダイナミック広告は静的なディスプレイ広告に比べてクリック率、コンバージョン率が1.2倍以上になると言われています。

ダイナミック広告 の仕組み

ダイナミック広告が各ユーザーに適した広告を配信できるのは、次の図のような仕組みを持っているからです。

ダイナミック広告 の仕組み

① ユーザーがサイト名である商品(商品ID:A0123)を閲覧し、購入せずに離脱。
② 閲覧情報が広告媒体のサーバーに送信される。
③ WEB回遊時のユーザーに広告表示機会が発生。サーバーの閲覧履歴情報をもとに商品ID:A0123を広告として表示。
④ ユーザーの年齢や性別、サイト内の行動履歴から類似商品などコンバージョンに至る可能性の高い商品の広告も同時に表示される。

ダイナミック広告 配信に必要な準備

大量の商品やサービスの情報を一挙に管理して広告配信できるダイナミック広告には、通常のディスプレイ広告とは異なる特殊な準備が必要です。それが、「タグ」と「データフィード」です。

ユーザーの行動を検知するためのタグ

ダイナミック広告はユーザーの行動に合わせて広告表示をするため、その行動を検知するためにWEBサイトに「タグ」を設置する必要があります。タグをWEBサイトに設置することで、ページの種類や閲覧あるいはカートに入れた商品の情報を広告媒体へ送信することができます。

参考サイト:Google広告「動的リマーケティングのイベントとパラメータ」
https://support.google.com/google-ads/answer/7305793?hl=ja&ref_topic=3180758

タグやパラメータは広告媒体や業種によって異なる場合があるため、広告を配信する媒体の仕様をよく確認して正しく設置しましょう。

商品(サービス)のデータフィード

ダイナミック広告は静的なディスプレイ広告と違ってバナー画像やテキストを一つひとつ入稿する必要はありません。ダイナミック広告は「データフィード」をもとに広告クリエイティブを自動で生成します。

サイト上の全商品(サービス)をフィード化(一覧化)し、媒体にアップロードすることで、そのデータフィードをもとにクリエイティブを生成できるようになります。

Google広告でダイナミック広告を利用する場合、「動的リマーケティング」用のデータフィードを作成する必要があります。動的リマーケティングのデータフィードは、業界ごとのテンプレートが公式に用意されているため、まずは自社の業界に適したテンプレートをダウンロードしてみましょう。

参考サイト:Google広告「動的リマーケティング: レスポンシブ広告のフィードを作成する」
https://support.google.com/google-ads/answer/6053288

広告媒体によって必要な情報は異なりますが、Google広告の場合、ID・商品(サービス)名・説明文・リンク先URL・価格が主に必要とされます。

ダイナミック広告 のフィード例

ダイナミック広告 に向いているサービス

大量のデータフィードを利用し、ユーザーの行動に合わせてクリエイティブを生成する特徴から、ダイナミック広告は商品やサービス数が数十~数万単位の大規模ビジネスに適しています。

多品目を扱うECサイト

総合通販サイトやアパレルショップなど商品数が多いECサイトは、ダイナミック広告が最適です。規模が大きくなればなるほどタグやデータフィードの管理が難しくなるので注意しましょう。

ECサイトの ダイナミック広告

求人サイト

総合求人サイトの中のある企業のページを閲覧してそのまま離脱してしまったユーザーに対して、その企業や同業他社の企業のページをリンク先とした広告もダイナミック広告で対応可能です。

求人サイトの ダイナミック広告

不動産サイト

賃貸物件の情報も総合サイトになれば膨大な量になると思います。そんなときもダイナミック広告が役に立ちます。閲覧した物件とその周辺で同じ価格帯の物件の情報をダイナミック広告で表示させることでユーザーの反応を高めましょう。

不動産サイトの ダイナミック広告

旅行・ホテルサイト

旅行を考えているユーザーは宿泊先を多くの情報から比較検討したいはずです。ユーザーの離脱ページと同エリア、同価格帯のホテルやツアープランをダイナミック広告で表示してユーザーの反応を高めましょう。

旅行・ホテルサイトの ダイナミック広告

ダイナミック広告 を利用できる媒体

様々なメリットのあるダイナミック広告ですが、広告配信媒体によってその名称や広告の配信先等が異なります。正しく把握して、自社の広告とマッチした媒体を選べるようにしましょう。

Google

Google広告では、ダイナミック広告として「動的ディスプレイ広告」というプロダクトが用意されています。その中でも最も頻繁に利用されているのが「動的リマーケティング」です。Googleのディスプレイ広告が表示されるGoogleディスプレイネットワーク(GDN)の膨大な数のサイトやアプリに広告を表示させることができます。

参考サイト:Google広告:動的広告の要件
https://support.google.com/adspolicy/answer/7181012?hl=ja

参考サイト:Google広告「動的リマーケティングを利用してサイト訪問者ごとにカスタマイズされた広告を表示する」
https://support.google.com/google-ads/answer/3124536?hl=ja

Yahoo!

Yahoo!でも「動的ディスプレイ広告」という名前でダイナミック広告のプロダクトが存在します。Google広告と名前は同じですが、仕様が異なるため利用の際は注意が必要です。Yahoo!ディスプレイアドネットワークのサイトやアプリに広告を配信することができます。

参考サイト:Yahoo!広告ヘルプ「動的ディスプレイ広告について」
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ydn/articledetail?lan=ja&aid=36349

Criteo(クリテオ)

フランスに本社を構えるCriteo社の広告サービスは、あまり聞きなじみがないかもしれませんが、ダイナミック広告といえばCriteoといわれるほどダイナミック広告の代表格となっています。独自のアルゴリズムと世界最大規模のユーザーデータをもとにした機械学習により、高精度のマッチングを提供しています。

参考サイト:Criteo「ダイナミック広告について」
https://support.criteo.com/s/article?article=About-Dynamic-Ads&language=ja

Facebook

Facebook広告では「Facebookダイナミック広告」というダイナミック広告プロダクトが存在します。通常のFacebook広告と同じくFacebookやInstagram、Audience Networkなど複数のサービスに広告配信が可能です。カルーセルやコレクションなど様々な広告表示フォーマットが用意されているのが特徴です。

参考サイト:Facebookビジネスヘルプセンター「ダイナミック広告について」https://www.facebook.com/business/help/397103717129942?id=1913105122334058

LINE

LINE Ads Platform(LINE広告)では「LINE Dynamic Ads」というダイナミック広告プロダクトが用意されています。LINEスマートフォンアプリ及びLINEニュースなどのファミリーアプリで広告配信可能で、機能などは現在拡大中です。

ダイナミック広告 成功の秘訣

ダイナミック広告は、膨大な商品やサービスを提供している企業にとってはうってつけの機能です。

ダイナミック広告の媒体を複数ご紹介しましたが、いずれも用意するのは「タグ」と「データフィード」というのは変わりません。タグとデータフィードの準備を正確に行うことでビジネス成功がぐっと近づくはずです。

しかしながら、このタグとデータフィードの準備が複雑で大変です。広告やマーケティングを始めたばかりの方の中にはWEBサイトの詳細な部分については詳しくなく、なかなか一歩を踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。そんなときは遠慮なく広告代理店に相談してみましょう。

プライムナンバーズでもご相談を承っております。ご相談フォームよりお問合せください。