住所アセットとは?設定方法や導入時の注意点について解説!
住所アセットは主に小売店や飲食店などの実店舗を持つビジネスで活用できる広告表示オプションです。
近年、消費者はオンライン上で商品の購入や比較検討をするようになりました。住所アセットを活用することで、店舗に行く前にオンライン上で商品や企業情報を調べているユーザーとの接点を増やすことができます。
本記事では住所アセットの概要と注意点、ローカルビジネスで成果を高める方法を解説します。
目次
住所アセットとは?
住所アセットはGoogle広告のP-MAX、検索広告、YouTube広告で設定できる広告表示オプションのひとつです。住所アセットを設定することで、実店舗に訪れる可能性の高いユーザーに必要な店舗情報(住所、地図、電話番号など)を届けることができます。
例えばカフェを営む広告主が来店数を増やしたいとします。その場合、Google検索広告に住所アセットを設定すると、店舗付近にいるユーザーが設定したキーワード(「コーヒー」や「おしゃれなカフェ」など)で検索した際に、次のような情報が表示されるようになります。
・店舗までの距離とその市区町村
・店舗の住所
・電話ボタン
・店舗の営業時間や電話番号、写真、ルートなどの情報がまとめられた詳細ページへのリンク
▼表示例
住所アセットのメリット
住所アセットを設定するメリットを4つ解説します。
①ローカルSEO対策になる
Googleマップの検索で上位表示が狙えるようになります。競合の多い地域でも自店舗が認知される機会の増加が期待できます。
②店舗への誘導効率の改善
近隣の店舗の情報を知りたいユーザーは、広告から直接店舗の場所を確認できるようになります。そのため、広告から実店舗への誘導効率の改善が見込めます。
③クリック率向上
検索広告に店舗情報が表示されることで、検索結果に表示される広告の専有面積が大きくなります。広告の視認性が上がり、クリック率向上が見込めます。
④来店促進
来店コンバージョンデータを活用することで、店舗への集客力向上に繋がる施策を打つことができます。
※一定の条件を満たしている場合にのみ、来店コンバージョンの設定が可能です。来店コンバージョンの詳細については下記記事をご参照ください。
住所アセットの活用例
住所アセットは基本的に実店舗を所有している広告主にとって導入しやすい広告表示オプションですが、実店舗を所有していない場合でも導入することができます。
下記に住所アセットを活用できる例を紹介します。
▼実店舗を所有している広告主の場合の例
①小売店
店舗の場所をアピールし、来店を促進する。
②飲食店
メニューや営業時間とともに店舗情報を表示して、来店意欲を高める。
③サービス業
店舗の場所と連絡先を表示し、問い合わせを促す。
▼実店舗を所有していない広告主の場合の例
①出版社
「書店で使えるクーポン」の告知と合わせて店舗の場所を表示することで、書店での自社書籍の売上を増やす。
②自動車メーカー
自動車メーカーのWebサイトへ来訪したことがあるユーザーに店舗情報を表示し、近隣のディーラーへの来店を促す。
住所アセットの注意点
配信前に確認しておくべき住所アセットの仕様について解説します。
必ず表示されるわけではない
住所アセットは必ず表示されるわけではありません。掲載順位が低い場合や広告の品質基準が一定の基準に達していない場合は表示されません。
表示の条件は下記のヘルプに詳しく掲載されています。
参考ページ:Googleヘルプ「アセットを表示するための条件」
LPに遷移しない
広告に表示された住所アセットをクリックすると、LP(ランディングページ)ではなくGoogleマップへ遷移します。そのため、広告をクリックしたユーザーを必ずLPへ遷移させたい場合は住所アセットを設定しないことをオススメします。
住所アセットの設定方法
設定の流れは下記のとおりです。
①Googleマイビジネスを作成する
②Google広告アカウントとGoogleマイビジネスを連携する。
③キャンペーン(または広告グループ)と広告アセットを紐づける。
詳細な連携方法は下記記事で解説します!
Googleマイビジネスについて
Googleマイビジネスは、Googleが提供している店舗PRのためのツールです。オンラインショップではなく、 実際に店舗を構えている事業者を対象としています。Google広告アカウントで住所アセットを利用する場合はGoogleマイビジネスの作成が必要です。
Googleマイビジネスはビジネス情報をGoogleマップやGoogle検索に”無料”で掲載することができます。店舗を運営する方は広告配信の有無に関わらず、必須で設定しましょう。
住所アセットで成果を高めるコツ
住所アセットで成果を高めるためにはユーザーが求めている情報をなるべく多く設定しておく必要があります。また掲載する情報の量だけでなく質を高めることも重要です。
下記に情報の量と質を高めるためのポイントを5つにまとめました。
①Googleマイビジネスの設定情報を充実させる
Googleマイビジネスでは店舗の名称や業種、住所・電話番号・営業時間、さらに、店舗やサービスについての説明も掲載できます。まずは、これらの基本情報をGoogleマイビジネスですべて記入しましょう。
ユーザーが求めている必要な情報が不足していると、来店機会の損失につながるかもしれません。
②お店や商品の写真を掲載してお店の雰囲気を伝える
写真を複数登録することでお店の雰囲気や商品の魅力・独自性を伝えられます。写真を活用してユーザーにお店の良さを知ってもらいましょう。
③電話コンバージョンを設定する
電話コンバージョンを設定することで広告管理画面で電話による予約や問い合わせの数を計測できます。また電話経由のコンバージョン(来店予約など)の成果が良い場合は、電話コンバージョンをAIの機械学習データに含めることをオススメします。AIにどんなユーザーが電話経由で来店予約に繋がりやすいか学習させることで、コンバージョン率の向上が期待できます。
④「Googleで予約」を連携する
「Googleで予約」を連携させると広告を経由した予約の受付が可能になります。予約ボタンを設定するとコンバージョンへの導線を追加できるため、コンバージョン率の向上が見込めます。
⑤定期的に最新の情報に更新する
店舗情報に変更があった場合は、GoogleマイビジネスとGoogle広告の両方の情報を更新しましょう。また店舗情報は最新の情報であるか定期的に見直すことも大切です。最新の店舗情報に更新できていない場合、意図せず事実と異なる情報を掲載してしまう可能性があります。
ユーザーに不信感を抱かせてしまうと店舗の評価を落とすリスクがあるため、注意が必要です。
まとめ
住所アセットを上手く活用することで、競合店の多い地域でも実店舗への来客数を増やし成果を高めることができます。また実店舗を所有していないメーカーや出版社などの場合でも、住所アセットを導入することで集客を促進できる可能性があり、設定次第では広告成果を大きく改善できます。
まだ設定していない方はぜひ住所アセットの導入を検討してみましょう。
また弊社では広告運用について無料でご相談を承っております。ぜひお気軽にご連絡ください。