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2025.11.10 更新
2025.11.10 更新

P-MAXの検索テーマとは?機械学習をサポートするGoogle広告の機能!概要と設定方法

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N.F.

コンテンツプランナー

P-MAXとはGoogle広告の配信メニューのひとつです。目標とするコンバージョンを最大化することに特化しており、Google広告のあらゆるチャネルに一括で広告を掲載できます。
しかしそのためには一定の学習期間が必要で、成果が出るまで時間がかかってしまいますこのデメリットを解消する機能が「検索テーマ」です。
本記事では検索テーマのメリットや設定すべき場面について解説します。

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検索テーマとは

2023年に行われたGoogle広告のアップデートによって利用できるようになった機能です。
「検索テーマ」はP-MAXに設定できる任意のキーワードのことを指します。
設定できるのは半角80文字(全角40文字)までの単語で、アセットグループごとに最大50個追加できます。

アップデート前後の比較

検索テーマ機能が追加されたことで、広告を表示するユーザーやプレースメントをある程度意図的に調整できるようになりました。

従来はLPなどの情報に基づいた機械学習でターゲットが自動的に決められており、必ずしも意図したユーザーやプレースメントに表示できるとは限りませんでした。
検索テーマを設定することで商材に関する情報を追加で提供し、テーマに合ったユーザーにリーチするようGoogleAIに指示できるようになりました。

参考ページ:P-MAX キャンペーンの検索テーマについて(ベータ版)

また2025年のアップデートで、最大数が50個まで引き上げられました。

参考ページ:P-MAX の可視性と管理性を向上

検索テーマを設定するメリット

検索テーマの主なメリットは下記のとおりです。

・広告主の知見とAIを組み合わせられる
・機械学習の期間が短縮できる

広告主の知見とAIを組み合わせられる

検索テーマを設定すると、広告主が持っている商材に関する情報をAIの機械学習に反映させることができます。
広告を配信するターゲットやプレースメントの判断をAIに任せるのも良いですが、商材のことをよく知っている広告主の知見も組み合わせるとAIには判断が難しい情報も利用して配信を最適化することができます。

機械学習の期間が短縮できる

商材や顧客、ターゲットについてAIがゼロから学習すると時間がかかり、キャンペーン開始直後の成果が伸びにくくなるおそれがあります。
そこで広告主が検索テーマを設定すると、機械学習をサポートできキャンペーン開始直後から最適化を進められます。

検索テーマを活用すべき場面

下記に当てはまる場合は検索テーマの利用を検討しましょう。

・商材やサービスに関する詳細な情報がLPに記載されていない
・キャンペーンの過去の掲載データが十分に利用できない
・キャンペーンのパフォーマンスを短期間で最適化したい

商材やサービスに関する詳細な情報がLPに記載されていない場合

機械学習はLPなどのウェブサイトの情報をもとに進められます。そのためLPに商材やサービスに関する詳細な情報が記載されていないとAIが十分に学習できず、最適化が進まないおそれがあります。商品の入れ替わりが頻繁な場合は特に、このような状況になりえます。
商品に関する情報を検索テーマとして設定し、LPに記載していない情報をGoogleに提供しましょう。それを材料に機械学習を進めれば、商品が入れ替わっても安定して広告を配信できます。

キャンペーンの過去の掲載データが十分に利用できない場合

機械学習は過去の掲載結果をもとに行われます。そのため配信データが少ないと十分に最適化されないおそれがあります。
配信し始めたばかりで過去のデータがない場合は検索テーマを設定しておきましょう。機械学習を進める材料を提供できます。

キャンペーンのパフォーマンスを短期間で最適化したい場合

機械学習はGoogleが過去のデータやウェブページなどから情報を収集しながら進めるため、6週間程度の学習期間が必要です。
検索テーマで直接情報を提供しておけば、キャンペーンの配信期間が学習期間より短くても配信期間内に最適化を進められます。

検索テーマの設定が不要な場合

設定することに大きなデメリットはないため、“設定すべきでない場合”は特にありません。ただ、キャンペーンの成果が十分安定しており、機械学習が既に進んでいる場合は無理に設定する必要はないでしょう。
また、ターゲットなどの設定を手動で細かくコントロールしたい場合はP-MAX自体があまり向いていません。通常のキャンペーンの実施を検討しましょう。

検索テーマの設定方法

検索テーマは、P-MAXキャンペーンを入稿するときに設定できます。設定した検索テーマはキャンペーンの配信後にも編集できます。ただし現在筆者が管理画面で確認する限りでは、一度検索テーマなしで入稿したキャンペーンはあとから編集できない仕様になっているようです。以前はあとからでも設定できたため、直近のアップデートの影響かもしれません。今後変更される可能性もありますが、検索テーマを設定したい場合はキャンペーンの作成時から設定するようにしましょう。

①P-MAXキャンペーン作成時に設定する

通常通りP-MAXキャンペーンを作成します。作成画面の「アセットグループ」下部「シグナル」の部分で検索テーマを設定できます。任意の単語を設定しましょう。あくまで「シグナル」なので、このキーワードで検索した人に表示されるわけではありません。たとえば自社のブランド名を登録しておくと、すでに自社のブランドを知っている人に広告が出やすくなります。

②既存キャンペーンに設定済みのシグナルを編集する

管理画面左の”キャンペーン”をクリックし、検索テーマを設定したいP-MAXキャンペーンを選択します。

アセットグループ階層に進みます。
すでに検索テーマを設定している場合、「検索テーマ」の列の項目にカーソルを合わせると、詳細情報とともに「編集」ボタンが表示されます。そこから編集画面に移ります。

③検索テーマを設定していないアセットに新たに設定する

検索テーマを設定せずに配信している広告アセットに新たに設定する場合は、手順が少し異なります。検索テーマを設定したいキャンペーンのアセット階層に進み、表示を表の右上から「概要」に切り替えます。

当該アセットの「シグナル」から編集画面に進みます。

検索テーマを編集し、保存して完了です。

検索テーマの選び方

検索テーマは任意で設定できるため、商材やサービスに合ったキーワードを広告主自身が選ぶ必要があります。何を設定すべきか迷ったら、下記を参考に選定してみてください。

キーワードプランナーを使う

キーワードプランナーでキーワードの候補を取得するのが最もオーソドックスな選定方法です。
キーワードプランナーはGoogle広告が提供している無料のキーワード選定ツールで、主にキーワードの候補を探したり特定のキーワードの検索ボリュームを調べたりするのに用いられます。

キーワードプランナーに「健康食品」「子供服」など商材の名称やジャンルを表すキーワードを入力すると、それに関連するキーワードの候補を取得できます。またWebサイトのURLからそのサイトに含まれるキーワードを抽出することもできます。抽出したキーワードを検索テーマに設定するとよいでしょう。

具体的な使い方は下記で解説しています。

検索広告と同じキーワードを使う

P-MAXと同時に検索広告も配信する場合は、検索広告のキーワードを流できます。検索広告とP-MAXでキーワードを分ける必要はありません。商材のジャンルや特徴を表すキーワードをP-MAXにも設定しておきましょう。

検索広告で成果が良いクエリを使う

先に検索広告を配信している場合は、コンバージョンを多く獲得できているクエリを用いるとよいでしょう。管理画面のクエリ一覧を「CVR順」や「CPA順」などに並べ替えて、成果の良いものから採用していくことをおすすめします。
クエリの調べ方は下記のブログで解説しています。

検索広告では単価が高いビッグワードを使う

P-MAXの検索テーマは、検索広告のようにクリック単価が入札で高騰することがありません。そのため、検索広告ではクリック単価が高すぎて設定できないビッグワードをP-MAX広告で狙うことができます。入札単価の高さを理由に検索広告への設定を避けているキーワードがあれば、P-MAXで検索テーマとして利用してみましょう。検索広告と同様のユーザーを比較的安価にターゲティングできる可能性があります。

AIを使う

ChatGPTやGeminiを使うとよりカンタンに選定できます。おすすめの方法は下記です。

①ChatGPTやGeminiに商材の特徴やターゲットとする顧客像を教え、検索されやすそうなキーワードをなるべく多く羅列させる
②顧客になりうる人物像(ペルソナ)の特徴を生成し、GeminiのカスタムGemやChatGPTのプロジェクトに読み込ませる
③ペルソナを読み込ませたカスタムGem(プロジェクト)に①で生成したキーワードの羅列を顧客視点で評価させる
④評価の良いキーワードから順に採用する

下記の関連資料もあわせてご参照ください。

キャンペーンを早く軌道に乗せたいなら設定すべし

検索テーマを設定すると、キャンペーンの過去のデータやウェブサイトの情報が少なくても、機械学習を進めることができます。機械学習を上手くサポートしてP-MAXのメリットをすばやく最大化しましょう!

プライムナンバーズでは、P-MAXキャンペーンをはじめ様々な広告運用のご相談を承っております。お困りのことがございましたら、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。好きなお菓子は知育菓子、好きなしらすは釜揚げ。右利き。「文中に余計な挿絵を入れたい」という衝動を常に抑え、真面目に執筆している。入ってたら抑えられなかったんだなと思ってください。