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2024.05.09 更新
2024.05.09 更新

【一覧DL可能】Yahoo!広告の入札戦略|種類と特徴、選び方を解説

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N.F.

コンテンツプランナー

Yahoo!広告には入札戦略が11種類あります。
本記事ではそれらの入札戦略の特徴や選び方をわかりやすく解説いたします。

記事内でご紹介した入札戦略の概要・メリット・注意点を一覧にまとめた資料は下記より無料でダウンロードいただけます。いつでもパッと確認できるようダウンロードしてご利用ください!

Yahoo!広告の入札戦略

Yahoo!広告で利用できる入札戦略は下記の11種類です。

・コンバージョン数の最大化(目標値あり)
・コンバージョン数の最大化(目標値なし)
・コンバージョン価値の最大化
・広告費用対効果の目標値
・クリック数の最大化
・動画再生数の最大化
・拡張クリック単価
・個別クリック単価
・動画再生課金
・ビューアブルインプレッション課金
・ページ最上部掲載

これらを分類すると下記の図のようになります。

手動入札とは、希望する入札額を手動で入力し、それに応じてインプレッションやクリックが獲得される入札方法です。競合や予算の状況に応じて入札額を手動で調整する必要があります。

自動入札とは、過去の配信実績をもとに入札額が自動で設定・調整される入札方法です。入札額を調整する手間が省けますが、過去の配信実績やコンバージョンの獲得実績がないとうまく最適化されないため、新しいアカウントでの利用や過去に獲得したコンバージョン数が十分でない場合の利用は推奨されていません。

コンバージョン獲得を目的とする入札戦略

下記の入札戦略はコンバージョン獲得を最大化することを目的としています。

・コンバージョン数の最大化(目標値あり)
・コンバージョン数の最大化(目標値なし)
・コンバージョン価値の最大化

コンバージョン数の最大化(目標値あり)

概要指定したコンバージョン単価の目標値を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるよう、入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリットコンバージョン単価を一定に保ちつつ、コンバージョン数を増やすことができる
注意点コンバージョン単価の目標値を直近7日間(または計測期間内)の実績と比較して過度に低く設定した場合、広告が配信されないおそれがある。

自動入札の一種です。
目標値として設定したコンバージョン単価でコンバージョンを最大限獲得できるように入札額が調整されます。

広告グループ単位で直近30日間にコンバージョン数が40件以上見込めるキャンペーンでの設定が推奨されています。

過去30日間のコンバージョン実績をもとに、入札戦略を設定してから7日間でコンバージョン単価(CPA)が目標値に近づくように入札額が最適化されます。
そのため新規でこの入札戦略を設定する場合は、直近7日間のコンバージョン単価(CPA)をもとに目標値を設定することをおすすめします。

設定後は下記の基準でコンバージョン単価の目標を調整するようにしましょう。

自動入札設定後の挙動対処法
挙動が安定している7日間をめどにコンバージョン単価(CPA)を確認し、コンバージョン単価の目標値を調節する。
インプレッションが減少した2週間ほど同様の挙動が続く場合は、コンバージョン単価の目標値を約+20%の範囲内で引き上げる。
CPAが悪化した2週間ほど同様の挙動が続く場合は、コンバージョン単価の目標値を約-20%の範囲内で引き下げる。

参考ページ:Yahoo!広告ヘルプ 入札戦略「コンバージョン数の最大化 (目標値あり)」【運用型】

コンバージョン数の最大化(目標値なし)

概要キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内でコンバージョン数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリット予算を最大限に使ってできるだけ多くのコンバージョン数を獲得できる。
注意点直近7日間にコンバージョン数が20件以上発生していても、コンバージョンのデータが少なく、広告グループでコンバージョン数が極端に偏っている場合などは、最適な配信ができないことがある。

自動入札の一種です。
1日の予算内でコンバージョンを最大限獲得できるように入札額が調整されます。

キャンペーン単位で直近7日間にコンバージョン数が20件以上見込めるキャンペーンでの利用が推奨されています。

直近7日間のコンバージョン数が20件以下のキャンペーンにも設定は可能ですが、コンバージョン数の最大化を目指すのではなく、一定のコンバージョン数に達するように配信されます。

1日の予算が少ない場合は、最適な配信ができない可能性があるため注意が必要です。
予算が十分確保できるキャンペーンで利用しましょう。

参考ページ:Yahoo!広告ヘルプ 入札戦略「コンバージョン数の最大化(目標値なし)」【運用型】

コンバージョン価値の最大化

概要キャンペーンの1日の予算内で、価値の高いコンバージョン(値段の高い商品の購入など)を獲得するように入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリットコンバージョン数だけでなく売上額も最大化することができる。
注意点予算の範囲内で最大限価値の高いコンバージョンを獲得しようとするため、入札価格が高くなる場合がある。

自動入札の一種です。
コンバージョンの「数」よりも「価値」を重視して配信することができます。

ただコンバージョン数を増やすのではなく、より価値の高いコンバージョンをより多く獲得するように調整されます。複数の商品がありそれぞれ価値が異なる場合や、全体の売上を重視したい場合に利用するとよいでしょう。

参考ページ:自動入札タイプ「コンバージョン価値の最大化」【検索広告】

広告費用対効果の目標値

概要目標とする平均広告費用対効果(ROAS)を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョン価値を獲得するように入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリット価格帯や利益率が異なる複数のサービス・商品の価値の違いを考慮しながら、全体の売上を最大化できる
注意点1カ月以上で50件以上のコンバージョン獲得が見込めるキャンペーンで利用することを推奨。

自動入札の一種です。
目標とする費用対効果(ROAS)を設定すると、その数値を維持するように調整されます。
コンバージョン数やクリック数だけでなくコンバージョンの価値も考慮して配信することができます。
1カ月以上で50件以上のコンバージョン獲得が見込めるキャンペーンでの利用が推奨されています。

商品・サービスによって利益率が異なる場合目標費用対効果が具体的に決まっている場合に利用するとよいでしょう。

参考ページ:自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」【検索広告】

クリック獲得を目的とする入札戦略

下記の入札戦略はクリック獲得を最大化することを目的としています。

・クリック数の最大化
・拡張クリック単価
・個別クリック単価

クリック数の最大化

概要キャンペーンの1日の予算内で、クリックをできるだけ多く獲得できるように入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリット入札額を調整する手間を省きながらクリック数を効率よく最大化することができる。
注意点共有予算を利用する場合、「入札価格の上限」を設定しないと他キャンペーンの予算まで使い切ってしまうおそれがある。

自動入札の一種です。
クリックを最大限獲得できるように入札額が調整されます。

入札価格の上限値を1~80,000円の範囲で設定しておくことで入札額の上がりすぎを防ぐことができます。設定しない場合はキャンペーンの1日の予算を使い切るように働きます。

共有予算を利用している場合は、入札価格の上限を設定していないと他のキャンペーンと共有する分の予算まで使い切ってしまうおそれがあります。
共有予算を考慮した入札価格を上限に設定しておくようにしましょう。

参考ページ:Yahoo!広告ヘルプ 自動入札タイプ「クリック数の最大化」【検索広告】

拡張クリック単価

概要手動で設定した入札価格を基にして、クリックまたはコンバージョンをできるだけ多く獲得できるよう、入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリット基準となる入札価格は自分で設定しながらクリックやコンバージョンを最大化することができる。
注意点設定した入札価格は上限値ではないため、実際のクリック単価は設定した入札価格を上回る場合がある。ターゲティングごとの入札価格調整率は適用されない。

手動入札と自動入札の性質をあわせ持つ入札戦略です。
クリックまたはコンバージョンをできるだけ多く獲得できるよう、入札額が自動で調整されます。
コンバージョン獲得目的でも利用できます。

自動調整の基準となる入札額は自分で設定・調整することができます。また配信実績のない新規キャンペーンであっても利用できるため、自動入札に切り替えるまでの実績作りとして利用してもよいでしょう。

設定した入札価格は上限値ではないため、実際のクリック単価は設定した入札価格を上回る場合があります。またこの入札戦略の利用中はターゲティングごとの入札価格調整率(例:男性に対する入札額を10%引き上げ など)は適用されません。

参考ページ:Yahoo!広告ヘルプ 入札戦略「拡張クリック単価」【運用型】

個別クリック単価

概要手動で入札額を設定し、設定した価格内でクリックを獲得する入札戦略。
メリット特定のキーワードを上位表示させるなど意図的な調整が可能。
注意点入札額を調整する手間がかかる。

手動入札の一種です。
手動で設定した入札額を上限とした入札で広告が表示されます。
コンバージョン獲得目的でも利用できます。

拡張クリック単価とは異なり、設定した入札額は変動しません。
そのため1日の予算の残高に対して設定した入札額が高い場合、配信機会を損失してしまうことがあります。個別クリック単価で運用中の場合は早めに拡張クリック単価に切り替えることを推奨します。

参考ページ: 入札戦略「拡張クリック単価」を正式リリース

インプレッション獲得を目的とする入札戦略

インプレッション数を最大化することを目的としている入札戦略は下記の一種です。

・ビューアブルインプレッション課金
・ページ最上部掲載

ビューアブルインプレッション課金

概要ビューアブルインプレッション1,000回あたりの入札額の上限を指定し入札を行う入札戦略。
メリット視認領域に広告が表示された際のみ課金されるため確実に広告を見せることができる。
注意点ディスプレイキャンペーンでブランド認知目的のみ利用可能

手動入札の一種です。
ビューアブルインプレッション1,000回あたりの入札額で入札が行われます。
ビューアブルインプレッションとは、ユーザーの視認領域に広告が表示された場合(広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合)のインプレッションのことです。
ディスプレイキャンペーンブランド認知を目的とする場合のみ利用可能です。

広告が「見られているがクリックされていない」のか、「見られていないからクリックされていない」のかを分析したい場合に特におすすめの入札戦略です。

参考ページ: 「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」を、全ての広告主様に提供開始

ページ最上部掲載

概要目標とする割合で検索結果画面に表示されるテキスト広告の中で一番上に表示されるように入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリットインターネットユーザーの目に留まりやすくなり認知度向上が見込める。
注意点最上部に掲載できる入札額に引き上げられるため、クリック単価が高騰するおそれがある。

自動入札の一種です。検索広告で利用できます。
目標とする割合で検索結果画面に表示されるテキスト広告の中で一番上に表示されるよう、入札額が自動で調整されます。

検索結果の希望する掲載位置に、どのくらいの割合で広告を表示するかを、1~100%の範囲で入力すると、その割合で希望の位置に広告が表示されるようになります。
最上部に掲載するためには入札額が引き上げられる可能性があるため、クリック単価が高騰するおそれがあります。入札価格の上限値を1~80,000円の範囲内で入力し、その金額を超えないように設定しておくようにしましょう。

参考ページ:自動入札タイプ「ページ最上部掲載」【検索広告】

動画再生を目的とする入札戦略

下記の入札戦略は動画の再生数を最大化することを目的としています。
・動画再生数の最大化
・動画再生課金

動画再生数の最大化

概要キャンペーンの1日の予算内で、動画の再生数ができるだけ多くなるように入札価格を自動的に調整する入札戦略。
メリット入札額を調整する手間を省きながら動画の再生数を効率よく最大化することができる。
注意点1日の予算が少なすぎると途中で予算を使い切り配信が止まってしまう恐れがある。

自動入札の一種です。
キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内で動画再生数が最大になるよう入札額が自動で調整されます。動画再生目的のキャンペーンで利用できます。

他の自動入札も同様ですが、1日の予算が少なすぎると途中で予算を使い切り配信が止まってしまうおそれがあります。
十分な予算がある場合に利用することを推奨します。

動画再生課金

概要動画1,000再生あたりの入札額を指定し入札を行う入札戦略。
メリット動画が再生されてから課金されるため、動画に興味を持っている可能性があるユーザーに対してのみ費用をかけられる。
注意点課金されるのは動画再生のみで、クリックやコンバージョンは考慮されない。

手動入札の一種です。
動画1,000再生あたりの入札額で広告が配信され、動画が10秒以上(10秒未満の動画の場合は最後まで)視聴されると課金されます。

動画を10秒以上(または最後まで)再生したユーザーは動画に興味を持っている可能性があるため、効率よく費用をかけられます。
ただし、あくまで動画の再生に対する課金であるため、クリックやコンバージョンなど再生後のアクションは考慮されません。とにかく動画の再生数を増やすことを優先したい場合に利用するとよいでしょう。

目標に合った入札戦略を選択することが大事

Yahoo!広告で利用可能な入札戦略は、それぞれ特徴や重視する目標が異なります。
「なんとなく」で決めるのではなく、目標に合わせて適切な入札戦略を選ぶようにしましょう。

入札戦略の選定に迷っている方や広告の配信に関してお困りの方は、ぜひプライムナンバーズまでお問い合わせください。

Written By
N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。子どもの頃からブラジル音楽をこよなく愛しており、演奏もする。好きなしらすは釜揚げ。右利き。