Meta広告「値のルール」機能とは?CVの価値を設定して”優良顧客”を増やせ!
Meta広告で、一部アカウントに「値のルール」機能が提供されています。ひとことで言うと「広告主が希望するセグメントに広告費を集中させる自動調整機能」です。本記事には値のルール機能の概要と設定方法、広告への適用方法をまとめて掲載しています。
目次
値のルール機能の概要
「値のルール」では、オーディエンスの属性(年齢、性別、地域など)・広告の配置・コンバージョンの場所といった条件ごとに、コンバージョンの価値(入札価格)を自動で調整(増額または減額)するルールを設定できます。

前提:コンバージョンの価値とは?
コンバージョンの価値というのは文字どおり「コンバージョン1件あたりの重み」のことです。
価値が2,000円分のコンバージョンと価値が10,000円分のコンバージョンがある場合、広告媒体は価値が10,000円分のコンバージョンを優先して多く獲得できるように動きます。より価値の高いコンバージョンに至りそうなユーザーの前で入札価格が引き上がるのです。
値のルールのメリット:商材に値段がなくても設定可能
特にECサイトなどの場合は商品の値段をそのまま価値として設定しますが、Metaの値のルール機能では年齢や性別、配置など商品の値段に関係なく価値を割り振れます。
そのため、資料請求や予約など値段がない(その場で購入が発生しない)コンバージョンに対しても使いやすい機能です。メインターゲット(優良顧客)からのコンバージョンを増やせます。
(例)
メインターゲットである「25〜44歳男性」が資料請求した場合のコンバージョン価値を60%増やす。
メインではない「25〜44歳の女性」が予約した場合のコンバージョン価値を20%減らす。
値のルールの注意点:単価が上がる
前述のとおり、価値が高いコンバージョンを獲得するために入札単価が自動で引き上がります。そのため、価値の高いコンバージョンがたくさん得られるかわりにコンバージョン単価は上昇する可能性があります。設定する際にはその点への同意を求められます。
単価がどの程度上がるかは商材や予算、配信期間などによって左右されるため一概にはいえませんが、コンバージョンによって得られる売上と単価のバランスが取れているか確認しながら配信しましょう。

設定方法:ルールを決める
ルールを設定する前に、「価値の高いコンバージョン」は何か、またそのコンバージョンに至りやすいのはどんなセグメントかを把握しておく必要があります。担当者の知見で決めるほか、他の広告を配信している場合はその過去の配信成果から推測したり、Meta広告が初めての場合は”AIペルソナ”を作ってみるのもおすすめです。
決めたルールは下記の手順でルールを作り、「ルールセット」として登録しましょう。※ルールセットの中に複数のルールを含められます。ルールを複数作った場合は上から順に適用されます。
広告マネージャを開き、左メニューから [広告設定] をクリック

[ビジネス] という項目の中にある [値のルール] を選ぶ。
[ルールセットを作成] をクリックして、作成をスタート

最初のルールを作るための条件を決め、(例:地域が「東京都」、年齢が「30〜40歳」など)条件に当てはまる人への価値を「増額」か「減額」かを選び、パーセンテージを入力

ルールに名前を付ける

さらにルールを追加したい場合は[ルールを追加] をクリックし、4〜6の手順を繰り返す(最大10個まで)

ルールの優先順位を決める。
※複数のルールに当てはまる人がいた場合、リストの一番上にあるルールが優先して適用されます。ドラッグ&ドロップで順番を入れ替え、最も優先したいルールを一番上に設定しましょう。

ルールセットに名前をつけ、最後に内容を確認して[作成]

参考ページ:Meta広告マネージャで値のルールを設定する方法
設定方法:決めたルールを広告に適用する
ルール(ルールセット)を作ったら、下記の手順で広告に適用しましょう。
広告の入稿画面>キャンペーンの設定画面>「予算」の項目で、入札戦略を[最大数量または最高金額]に設定

パフォーマンスの目標は[コンバージョン数の最大化]を選択

広告の成果を計測するためのデータソースやイベントを設定

[値のルール] >先ほど作成したルールセットを選択

これでルールがキャンペーンに適用されます。
参考ページ:Meta広告マネージャで値のルールを使用してキャンペーンを作成する方法
値のルールが使えない場合
キャンペーンの入稿画面で「値のルール」項目が表示されていない場合、下記の原因が考えられます。
アカウントにまだ適用されていない
Metaによると、値のルール機能はまだ一部のアカウントにのみ適用されている段階のようです。お使いのアカウントがサービス対象外の可能性があります。
対象外の入札方法・目標を選んでいる
特定の入札方法(ROAS目標、入札価格上限)や目標設定(コンバージョン値の最大化)では利用できません。
特別な広告カテゴリが選択されている
信用(クレジットカード、ローン、長期融資など)、雇用(求人、インターンシップ、職業紹介など)
、住宅(不動産物件の販売や賃貸、住宅ローンなど)、社会的課題、選挙、政治のカテゴリに該当する広告では使えません。
オーディエンスが値のルールと競合している
値のルールと競合するオーディエンス管理を設定した場合はエラーが発生し、値のルールを適用できません。広告セットに値のルールを適用する際、オーディエンスは幅広いままにしておきましょう。
レポートで成果を確認する方法
値のルールを適用したキャンペーンは、値のルールごとの内訳の詳細をMeta広告マネージャのレポートで確認できます。手順は下記のとおりです。
広告マネージャに移動
値のルールを使用しているキャンペーンを選択
[内訳]ドロップダウンをクリックします。[値のルール]の内訳を選択します。

結果を踏まえて、値のルールを調整すべきかどうかを判断しましょう。
参考ページ:Meta広告マネージャでのレポートに値のルールの内訳を使用する方法
単価の上昇との兼ね合いが重要
値のルールを適用すると、自社にとって価値の高いコンバージョンを獲得しやすくなる一方で、入札単価が上昇しCPAが高くなるリスクもあります。レポートで成果を確認しながら調整を続けることが重要です。値のルールを正しく活用し、単なる「コンバージョン数」ではなく「売上やLTVにつながる質の高いコンバージョン」を増やしましょう!
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