【資料DL可能】YouTube広告とは?広告配信目的・広告の種類を徹底解説
「ユーザーの多いYouTubeだから広告を出したらプロモーション効果がありそう。とはいえ、動画を作るのもタダじゃないし、手を出すのはためらわれるな…」という広告主のために、当記事ではYouTube広告の基礎知識や配信できる動画の種類など、抑えておきたい重要なポイントを解説いたします。
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目次
世界最大規模の動画サイトに動画を流せるYouTube広告
Youtube広告とは、動画を視聴する前や視聴中の画面、YouTubeのTOPページや検索結果ページなどに表示できる動画形式の広告のことをいいます。YouTube上でバナーを使った広告も配信できますが、こちらはディスプレイ広告と呼ばれます。「YouTube広告」といえば、基本的に動画を使った広告であるとお考えください。YouTubeサイト上で配信できる動画広告のことを「TrueView(トゥルービュー)」と呼ぶこともあります。
なおYouTube広告に入稿する動画はYouTube上にアップしたものに限られます。そのためYouTube広告を実施するには、あらかじめYouTubeチャンネルの開設が必要です。
「YouTubeチャンネルの開設から、広告運用まで全部おまかせしたい!」という方は、以下のボタンから弊社にご連絡ください。YouTube広告をはじめ、Google広告の各種配信メニューを貴社に適したプランで運用可能です。無料でご相談可能ですので、いつでもお問い合わせください。
Youtube広告を利用するメリット・デメリット
YouTube広告には様々なメリットがありますが、その中でも代表的な3つのメリットをご紹介します。
メリット➀圧倒的なユーザー数
日本国内だけでも6,500万人以上が利用しています(2020年9月時点:出典)。2016年のGoogleのデータによると、日本のYouTubeの利用率は77%と非常に高く、年代的にも10代から50代まで幅広い年代で受け入れられているようです。またテレビ画面でのYouTube視聴数が増えており、2020年6月には1,500万人以上が「テレビでYouTubeを視聴している」というデータが報告されています。これは2019年比で2倍の数値です。
多くのユーザーが動画視聴プラットフォームに選んでいるYouTubeは、今や動画広告の配信媒体として圧倒的な地位を手に入れていると言えるでしょう。
メリット②ターゲットを絞った配信
Google広告と同じ精緻なターゲット設定をすることができます。「性別・年齢・地域・ユーザーの興味関心」などの項目でターゲティングができるため、広告の配信先を特定のユーザーだけに絞ることが可能です。男性向けの商材を男性のみに配信する、映画に興味のあるユーザーにだけ新作映画のプロモーションを行う、といった範囲を絞った配信ができるため、小規模な予算でも有効的なプロモーションを行うことができ、高い費用対効果も得られやすいでしょう。
メリット③ユーザーを自社サイトへ直接誘導
動画広告内にサイトへのリンクを挿入することができるため、広告を見て興味を持ったユーザーをそのままサイトへ誘導することができます。動画広告を見て「これ欲しい!」と思ったユーザーを、その熱が冷めないうちにサイトへ誘導し商品購入などを促せるため、獲得案件にも利用することができます。
デメリット:広告の配信先(プレースメント)の調整が難しい
自社の広告動画を配信するプレースメントを設定することは可能であるもののプレースメント指定の有無でそれぞれメリットとデメリットがあり、成果を出すための調整の塩梅が難しく技術が必要となります。
プレースメントを指定する場合 | プレースメントを指定しない場合 | |
メリット | 意図した動画やチャンネルに広告配信可能 | 広く配信でき単価が抑えられるため効率的 |
デメリット | 表示機会が限られ、単価が上昇し非効率 | 意図しない動画に配信される可能性がある |
乱暴な表現を使用した動画・著作権をはじめ法律に違反している動画など、広告を出すには不適切な動画に広告を配信するとブランドイメージが傷つけられるおそれがあります。
デリケートなコンテンツへの配信は除外するといった設定もできますが、成果を出すためにはプレースメント指定とコンテンツ除外を上手く使い分ける必要があります。
Youtube動画広告の種類
Youtube広告では、全部で6つある動画広告のなかから配信目的に合った動画フォーマットを選ぶことができます。それぞれのフォーマットの違いを理解して、配信目的に適した動画フォーマットを選びましょう。
1.スキップ可能なインストリーム広告
インストリーム広告は、YouTube動画の再生前後、または再生中に配信される広告です。インストリーム広告は配信後5秒経過すると広告をスキップするオプションがユーザーに表示されます。
この形式は一般的によく利用されるものであり、商品を比較検討しているユーザーに配信したいときや、ブランド認知度を上げたいときなど、様々な目標に対して柔軟に配信できるメニューとなっています。
またこの形式の利点として、広告費用が「30秒以上再生した際(動画が30秒未満の場合は再生完了した際)」に発生するということが挙げられます。つまり、5秒で動画をスキップしたユーザーに対しては、費用は発生しません。動画に興味を持ってユーザーが動画を長く見た際のみ費用が発生するので、関心の低いユーザーにかける費用を抑えやすいというのが魅力です。
初めてYouTube広告を配信する際は、まずはこの形式を試してみることをオススメします。
2.スキップ不可のインストリーム広告
スキップ不可のインストリーム広告は、YouTube動画の再生前後、または再生中に配信される広告のうち、5秒経過後も「スキップする」ボタンが表示されない形式の広告です。
動画の長さは15秒以内(一部地域では20秒以内)のものに限られます。また費用は広告1,000回表示ごとに発生する、インプレッション課金(tCPM)となります。
動画が必ず最後まで視聴されるので詳細に商材の内容を説明したい広告主様には向いていますが、この広告形式はユーザーから嫌われやすいというデメリットがあります。
スキップできない広告が強制的に再生されるということは、YouTubeで好きな動画を見ようとしているユーザーにとって大きなストレスです。場合によってはブランドイメージにも悪影響を及ぼす可能性があります。もちろんスキップ不可の広告で魅力的な広告配信をして効果を発揮する、というケースもありますが、ユーザーに嫌われる危険性があるという点であまりおススメはできません。
3.バンパー広告
バンパー広告はYoutube動画の再生前後、または再生中に配信される6秒以内の動画の広告です。この形式もスキップはできませんが、インストリーム広告でスキップボタンが表示されるタイミングとほぼ同じ時間の動画であるため、ユーザーにそれほどストレスを感じさせません。
費用は広告1,000回表示毎に発生する、インプレッション課金(tCPM)となります。
バンパー広告の最大のメリットは費用対効果が高いことです。Googleによると、スキップ可能なインストリーム広告の広告視聴単価より25%~40%費用が抑えられるという結果が報告されています。動画の視聴完了率が高いことから、インストリーム広告に匹敵するブランド認知効果もあります。6秒でメッセージを作るという難しさはありますが、ブランド認知を目的に広告配信する場合は是非とも試してください。
4.インフィード動画広告(旧TrueView ディスカバリー広告)
インフィード動画広告は、YouTube の「次のおすすめ」(動画視聴時に横に表示される枠)や、YouTube検索結果、モバイル版YouTubeのトップページに配信される広告です。ユーザーが動画のサムネイルをクリックして、動画の視聴画面に遷移した際に課金されます。
この広告の魅力的な点としては、インストリーム広告やバンパー広告のようにユーザーが動画閲覧中に受動的に広告を視聴するのではなく、自ら能動的に広告をクリックした際に広告が再生されるという点にあります。広告をクリックしたユーザーはサービスや商品に対する関心が高く、あなたの商品に関心があることを示しています。30秒を超える長尺動画の視聴を促したい場合や、獲得系のキャンペーンを実施したい場合に、インフィード動画広告を活用ください。
5.マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeで最も目立つ配信枠であるホームフィード(TOPページ)の上部で、最大30秒間音声なしで自動再生される広告です。
YouTubeで一番目立つ配信枠であるため、新しい製品・サービスを大々的にプロモーションをしたい場合や、イベント当日に大規模なオーディエンスにリーチしたい場合に使われます。
マストヘッド広告は純広告になるので、配信は広告代理店に申し込む必要があります。
費用は指定した1日間、膨大な数のユーザーにリーチさせるCPD形式か、広告1,000回表示ごとに料金が発生するインプレッション課金のどちらから選択できます。
認知効果は非常に高いですが、その分1,000万円以上の費用が必要になります。純広告のため、配信枠に限りもありますので、特定の日に配信したい場合は早めに予約しないと間に合わないのでご注意ください。
マストヘッド広告の詳細は下記記事で解説しています。
6.アウトストリーム広告
アウトストリーム広告はモバイル専用の広告で、Google動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示される広告です。他の広告と違う点としては、YouTube上に広告配信されないという特徴があります。広告で流す動画はYouTube上でアップしたものになるので、YouTube広告の中に含まれています。費用は1,000回広告が表示されるごとに発生する、インプレッション課金です。
YouTubeにアップした動画を、YouTubeユーザー以外にも配信して認知を広げたいときにご利用ください。
Youtube広告のターゲティング
Youtube広告では、ターゲットを定めた配信が可能です。
ターゲティングは下記の2種類に分けられます。
ー”人”のターゲティング
ー”面”のターゲティング
まず、Youtubeで設定可能な”人”に対するターゲティングについてご説明します。
ユーザー属性
年齢、性別、子供の有無、世帯収入を指定できます。
アフィニティ
Googleが用意したカテゴリから商材に合うものを選択することで、それに関連するトピックに既に強い関心を持っているユーザーをターゲティングできます。
ライフイベント
引越し、大学卒業、結婚などの人生の節目を迎えている人をターゲティングできます。
購買意向の強いセグメント
Googleが用意したカテゴリから商材に合うものを選択することで、広告主が提供するサービスや商品に似たものを調べていたり購入しようと積極的に考えている人をターゲティングできます。
カスタムセグメント
任意のキーワードを設定し、そのキーワードに興味関心や購買意向があるユーザー・Google検索でそのキーワードを検索した人をターゲティングできます。
※設定画面でキーワードを検索しヒットした場合に設定できる仕様です。アフィニティよりも自由度は高いものの、全てのキーワードがそのまま設定できるわけではありません。
データセグメント
Google広告とYoutubeチャンネルをリンクしている場合、過去に広告主の動画・動画広告・YouTubeチャンネルと接触があった人をターゲティングできます。Youtubeだけでなく広告主のサイトやアプリと接触したことがある人をターゲティングすることもできます。
カスタマーマッチ
広告主が所有するメールアドレスなどの顧客データに基づいたターゲティングが可能です。
オフラインのデータも設定できます。
”人”をターゲティングできる設定は以上です。
続いて”面”に対するターゲティングについてご説明します。
プレースメント
チャンネル・動画・アプリ・ウェブサイト・サイト内のプレースメントをターゲットに指定できます。トラフィックの多いブログや、人気ニュースサイトのトップページをターゲットに設定することで多くの人への配信を見込めます。プレースメントには次の要素を指定できます。
ーYouTubeチャンネル
ーYouTube動画
トピック
トピックターゲティングを使用すると、選択したトピックに関連するさまざまな動画・チャンネル・ウェブサイトに広告を表示できます。
キーワード
指定した任意のキーワード(単語やフレーズ)に基づいて、そのキーワードと関連するYouTube動画・YouTube チャンネル・サイトに動画広告を表示できます。
デバイス
パソコン、スマートフォン、モバイル デバイス、テレビ画面から配信先を選べます。
商材にあわせて人・面のターゲティングを使い分け、効率よく広告を配信しましょう。
Youtube広告を効果的に配信するために
「YouTube広告の種類について理解したら後は配信するだけ!」……ではありません。
効果的に広告配信するための次のポイントを押さえたうえで配信準備に取り掛かりましょう。
①動画配信の目的を5つの中から選択する
YouTube広告を配信する際は、キャンペーン目標を選べることをご存知でしょうか?
YouTube広告では、入稿をする際に目標を定める必要があります。この目標により、設定できる動画の形式が変わってきます。
設定できるキャンペーンの目標は以下の5つです。
キャンペーンの目標 | 詳細 |
---|---|
販売促進 | オンライン、アプリ内、電話、店舗での売り上げ向上を図る。 【設定すべきKPI】ROAS(費用対効果)、CV数、CV単価 |
見込み顧客の獲得 | ユーザーの行動を促し見込み顧客やその他のコンバージョン獲得につなげる。 【設定すべきKPI】ROAS(費用対効果)、CV数、CV単価 |
ウェブサイトのトラフィック | 適切なユーザーがサイトにアクセスするように促す。 【設定すべきKPI】クリック数、クリック単価 |
商品やブランドの比較検討 | ユーザーの興味を引き付けて、商品やサービスの検討を促す。 【設定すべきKPI】クリック数、動画の再生数、動画の再生完了数 |
ブランド認知度とリーチ | 幅広いユーザーにリーチして認知度を向上する。 【設定すべきKPI】動画の再生数、インプレッション数 |
このようにYouTube広告では、認知拡大から販売促進まで、プロモーション目的に合わせたキャンペーン目標を選ぶことができます。
YouTube広告では、「動画の再生数」や「クリック数」、「CV数」など測定できる指標が多岐に渡ります。事前にKPI(目標達成に向けた成果指標)を定めておかないと、重要ではない指標の増減に振り回されて本来達成したい目標が未達で終わるというケースもあります。
“ただ何となく動画を流しただけに終わった”という残念な結果にならないよう、KPIを決めて、それに応じたキャンペーン目標を選択しましょう。
②配信目的に応じた動画タイプを選択しよう
上記の5つの中からキャンペーンの配信目標を選択したら、次はキャンペーンのサブタイプを選択します。このサブタイプによって、選択できる動画の形式が異なります。配信したい動画の形式を先に決めていれば、それに合わせてサブタイプを選択するようにしましょう。
【キャンペーン目標】
➀販売促進、②見込み顧客の獲得、③ウェブサイトのトラフィック
【選択できるサブタイプ】
Ⅰ.コンバージョンの促進
⇒スキップ可能なインストリーム広告を使用し商品詳細サイトに誘導させるなど「行動を促すフレーズ」を動画に追加することで、より多くのコンバージョン獲得につなげる狙いがあります。「TrueViewアクション」とも呼ばれます。
【キャンペーン目標】
④商品やブランドの比較検討
【選択できるサブタイプ】
Ⅰ.視聴回数を獲得する(旧:検討段階で働きかける)
⇒スキップ可能なインストリーム広告または ディスカバリー広告を使って、お客様の商品やブランド購入の検討段階にあるユーザーに働きかけます。
Ⅱ.広告シーケンス
⇒スキップ可能なインストリーム広告、スキップ不可のインストリーム広告、バンパー広告、またはこれらを組み合わせて、ユーザーにこちらが指定した順番で動画を表示させることができます。商品やサービス、ブランドの情報をストーリー形式で伝えることで、ユーザーの関心を高める狙いがあります。
Ⅲ.ショッピング
⇒スキップ可能なインストリーム広告を使って、広告の横でお客様の関連する商品を宣伝し、商品やサービス情報を表示することで、ウェブサイトでの購入を促進します。(Google Merchant Center アカウントが必要)TrueViewショッピングとも言われます。
【キャンペーン目標】
⑤ブランド認知度とリーチ
【選択できるサブタイプ】
Ⅰ.スキップ可能なインストリーム
⇒広告のインプレッションおよび再生数を効率的に獲得し、リーチを広げたい際に使用されます。
Ⅱ.スキップ不可のインストリーム
⇒最大15秒間の動画全体を見せることで、メッセージ全体をユーザーに伝えたい場合に使用されます。
Ⅲ.バンパー
⇒効率的にインプレッションを獲得したい場合に使用されます。
Ⅳ.アウトストリーム
⇒スマホやタブレットのユーザーにも、YouTube動画を広めたい場合に使用されます。
ⅴ.広告シーケンス
⇒スキップ可能なインストリーム広告、スキップ不可のインストリーム広告、バンパー広告、またはこれらを組み合わせて、ユーザーにこちらが指定した順番で動画を表示させることができます。商品やサービス、ブランドの情報をストーリー形式で伝えることで、ユーザーの関心を高める狙いがあります。
④、⑤のキャンペーン目標を選択する場合は、どのサブタイプを選ぶのが適切なのか、事前に検討するようにしましょう。
Youtube広告では動画の種類や入札戦略で目的に合った広告配信が可能
YouTube広告はキャンペーン目標や動画の種類によって大きく成果が変わってくる広告です。配信にあたってまず「何を」「どういった目的で」「誰に配信したいのか」といったKPIを明確にしたうえで動画広告の配信を始めましょう。
またYouTube広告の入稿方法については、別記事でまとめております。自社で入稿を行う場合は併せてこちらの記事もご確認ください。
リンク先:【初心者向け】Youtube広告の始め方徹底解説!”アカウント設定”から”掲載”まで
YouTube広告をはじめとした動画広告のプロモーションは、WEB広告の成果改善やコンサル提案を得意とする弊社プライムナンバーズまでご相談ください。