【資料DL可】LINE広告とは?基礎知識を事例付き解説
LINE広告とは、身近な人との連絡手段として広く用いられているSNS”LINE”のコンテンツ内に掲載できる広告です。
参考ページ:LINE公式ページ
本記事では、LINE広告の概要や他の媒体と比較した特徴、向いている商材と向いていない商材について解説します。
- LINE広告を配信する予定がある
- LINE広告の実施について社内で提案したい
- 画像を使った広告を配信するための媒体を探している
- 自分の商材がLINE広告に向いているのか判断したい
という方はぜひご一読ください。
記事の内容をあとから確認したい!という方は下記より資料を無料でダウンロードいただけます。
資料には弊社内のLINE広告の配信実績も掲載しておりますので、ぜひご利用ください。

この記事を書いた人
N.F.
新卒でプライムナンバーズ株式会社に入社後、広告運用やオペレーションに携わったのちマーケティング担当に変身。もちろんLINE広告の運用経験もアリ。そのときに得た知見も含めて、知っておきたい情報をぎゅっとまとめてお伝えします。
目次
LINE広告の特徴
LINE広告にはユーザー層や主な利用目的など、他のSNSにはない特徴があります。
メリットと他のSNSとの違いについて解説します。
LINE広告のメリット
LINEは主に身近な人との連絡手段として用いられているアプリで、月間利用者数が9,600万人(2023年9月時点)と利用者が非常に多いSNSです。SNSの利用者中83.4%がLINEを利用しているという高い利用率であるため、”他のSNSは使っていなくてもLINEは使っている”という人も多くいます。
参考ページ:LINE広告公式ページ
このように、他のSNSではアプローチできないユーザー層まで広くリーチできることが、LINE広告の特徴であり大きなメリットです。
他のSNSとの違い
他のSNSと異なるのは、投稿を多くのユーザーにシェアしてリアクションを獲得する機能がメインではないという点です。
XやFacebook、Instagramなどは他のユーザーに投稿をシェアし、「いいね」などのリアクションを獲得することが主な機能です。一方LINEは、個人間のやりとりや個人の買い物用の機能など外部に向けた発信を目的としない機能が主に使われています。
そのため、広告のコンテンツをユーザーによって拡散させることは難しいです。
一部”LINE VOOM”は縦型のショート動画を他のユーザーとシェアする機能であり、投稿の拡散性もあります。縦型動画を使用したい場合は選択することをおすすめします。
LINE広告の配信面
LINE広告には配信面が20種類(2025年時点)あります。
配信面は、広告グループの編集画面で自由に選択できます。選択せずに配信する「自動配置」も利用でき、LINEはこちらを推奨しています。
新しく広告を配信する場合、まずは自動配置で配信をスタートし、その結果を分析して「よりパフォーマンスを高めるための打ち手」として手動設定に切り替える、という戦略が王道です。
配信面の一覧は下記をご参照ください。
中でも主要な「トークリスト」「NEWS」「VOOM」「ホーム」については下記の記事で特筆しています。

【コラム】単価が安い配信先
広告運用コンサルタント S.R.
私が運用中の広告では、「チラシ、クーポン、マイカード、ブランドカタログ、Monary」などショッピングに関する配信面で単価が安い傾向があります。あとは公式アカウントのトークルームやスタンプショップなども安く獲得できています。
最初は配信面を絞らずに配信して、1週間程度の成果を見て良いもののみ残すという方法がベストだと思います。
LINE広告の配信目的
広告を配信する際に「配信目的」を選択する必要があります。LINE広告には7種類の配信目的があります。(2024年1月時点)
それぞれの名称と利用が推奨される場面は次のとおりです。
| キャンペーン目的 | 利用推奨場面 |
| ウェブサイトへのアクセス | ウェブサイトへのアクセス数を増やしたい場合 |
| ウェブサイトコンバージョン | ウェブサイトの中で行われる購入や資料請求などを増やしたい場合コンバージョン数を最大化させる自動入札を利用して配信を行いたい場合 |
| アプリのインストール | アプリのインストール数を増やしたい場合インストール数を最大化させる自動入札を利用して配信を行いたい場合 |
| アプリのエンゲージメント | オープンや購入など、アプリ内のエンゲージメントイベントを増やしたい場合 |
| 動画の再生 | 広告用の動画を多くの人に見てもらいたい場合動画の3秒再生数・100%再生数を最大化させる自動入札を利用して配信を行いたい場合 |
| 友だち追加 | LINE公式アカウントを運用していて、友だち数を増やしたい場合 |
| 商品フィードから販売 | ウェブサイトを訪れたりアプリを利用した人が興味を示した商品を広告に表示したい場合 |
表のうち「友だち追加」の目的については、下記の記事で詳しく解説しています。
あわせてご参照ください。
LINE広告のターゲティング
LINE広告で設定可能なターゲティングは、大きく分けて7種類あります。
それぞれの詳細は次のとおりです。
| ターゲティング | 詳細 |
| 地域ターゲティング | 配信・除外する地域を【都道府県・市区町村単位】で指定 |
| 性別ターゲティング | 【すべて】【男性】【女性】から選択 |
| 年齢ターゲティング | 最小年齢:【設定なし/15/20/25/30/35/40/45/50】から選択 最大年齢:【14/19/24/29/34/39/44/49/設定しない】から選択 |
| OSターゲティング | 【すべて】・【iOS】・【Android】から選択 |
| オーディエンスリストターゲティング | 広告主の保有している顧客情報などのデータやユーザーの実行動からオーディエンスリスト(カスタマーリスト)を作成してターゲティングに設定 |
| 詳細ターゲティング | 「趣味関心」「行動」「属性」のカテゴリの中から指定 |
| 自動ターゲティング | 広告をクリックしたユーザーの情報をもとに、広告をクリックする可能性の高いユーザーをLINEが自動的にターゲティングする機能 |
LINE広告のターゲティングについては下記の記事で詳しく解説しています。
オーディエンスリストターゲティング
オーディエンスリストターゲティングで作成・利用できるリストは9種類あります。
それぞれの詳細は次のとおりです。
| 種類 | 詳細 |
| ウェブトラフィックオーディエンス | 特定のウェブサイトを訪れたユーザーや、会員登録などに至ったユーザーなどをリスト化 |
| モバイルアプリオーディエンス | アプリ内で特定のイベント(カート追加、チュートリアル完了など)が発生したユーザーをリスト化 |
| IDFA/AAIDアップロード | 保有しているIDFA/AAID(特定のOSがインストールされた端末に付与される固有のID)データをもとにオーディエンスをリスト化 |
| 電話番号アップロード | 会社で保有している電話番号データをもとにオーディエンスをリスト化 |
| メールアドレスアップロード | 会社で保有しているメールアドレスデータをもとにオーディエンスをリスト化 |
| LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | 自社が保有しているLINE公式アカウントを友だち登録したユーザーをリスト化 |
| 動画視聴オーディエンス | 広告にて配信した動画を視聴したオーディエンスをリスト化 |
| 画像クリックオーディエンス | 過去に広告で配信した特定の画像をクリックしたオーディエンスをリスト化 |
| 類似オーディエンス | 上記の各リストをもとに、そのリスト内のユーザーと行動が似ているユーザーをリスト化 |
詳細ターゲティング
「興味関心」「行動」「属性」「購買意向」に分類されたカテゴリの中から商材に合うカテゴリを任意で設定できるターゲティングです。
カテゴリは細かく用意されているため、一部を抜粋してご紹介します。
| 興味関心 | 行動 | 属性 | 購買意向 |
| ファッション | キャリアの変更 | 配偶者 | 自動車・バイク |
| 食べ物飲み物 | コンバージョン | 子供 | 美容・コスメ |
| 自動車・バイク | ゲームプレイタイプ | 居住タイプ | 暮らし・子育て |
| 暮らし・子育て | モバイル端末の変更 | 推定収入 | ファッション |
| 美容・コスメ | ネットワークの利用状況 | 職業 | 小売 |
| 金融 | 購買経験 | 誕生日 | 食べ物飲み物 |
| 不動産 | 転居 | 携帯キャリア | 健康 |
| 教育・学習・資格 | テレビ視聴頻度 | 業種 | 金融 |
| インテリア・生活用品 | 住宅展示場を訪れた可能性が高い | – | 書籍・マンガ |
| 求人 | ゴルフ場を訪れた可能性が高い | – | インテリア・生活用品 |
| ニュース・政治 | – | – | スポーツ用品 |
| エンタメ | – | – | デジタル機器・家電 |
| 旅行 | – | – | 旅行 |
全てのカテゴリを一覧にした資料は下記よりダウンロードいただけます。あわせてご利用ください。
配信目的やターゲティングについてプロに相談したい!という方は下記よりお気軽にお問い合わせください。

【コラム】おすすめのターゲティング
広告運用コンサルタント S.R.
過去にコンバージョンをした人と行動が似ている人をターゲティングする「CV類似」は成果が出やすくおすすめです。私が運用中の広告では、商材に合わせた興味関心を絞った配信の半分程度のコンバージョン単価に抑えられています。
CV類似に次いで、年齢性別のみを指定したブロード配信も成果が良い傾向にあります。ブロードなら過去にCVを獲得した実績がなくても実施できるので、初めての配信におすすめです。
LINE広告に必要な費用相場
LINE広告を実施する際に必要な費用について、公式情報と当社の配信実績から解説します。
公式発表:月30万円程度
LINE公式ヘルプによると、認知拡大やWebサイト集客が目的の場合、月30万円での出稿を3ヵ月以上、「友だち追加」の場合、月10万円での出稿を3ヵ月以上続けることで配信効果が安定して得られる傾向にあります。
配信の成果を安定させるために必要な費用の目安は月30万円程度と考えておくようにしましょう。
プライムナンバーズの配信実績:月8~10万円程度
月30万円という目安は“安定して成果を出すため”に必要な予算であり、30万円以上ないと配信が不可能というわけではありません。弊社では月10万円程度の配信も行っております。

【コラム】月30万(媒体推奨)以下の予算でも成果は出る?
広告運用コンサルタント S.R.
出ます!商材にもよりますが、少額でも調整次第で成果が出せる媒体だと感じています。私が現在運用しているのは無料会員登録数を増やすための広告で、比較的少額でも十分成果が出ていました。このようにコンバージョンのハードルが低い商材だと特に成果が良くなりやすいように思えます。
目的別のクリック単価の目安
キャンペーン目的別のクリック単価の目安は下記のとおりです。
| キャンペーン目的 | クリック単価の目安 |
| ウェブサイトへのアクセス | 13~18円程度 |
| ウェブサイトコンバージョン | 14~35円程度 |
| 友だち追加 | 160~400円程度 |
| 動画の再生 | 50円~100円程度 |
※リマーケティングやCV類似への配信などはこれよりも高くなると予想されます。
LINE広告の配信手順
LINE広告を配信するための準備から実際の配信までの手順を説明します。
配信前の準備
広告アカウントを作成する際に確認しておくべき重要なポイントは下記の2点です。
LINE公式アカウントの有無:広告アカウントの開設にはLINE公式アカウントのIDが必要
広告アカウントのカテゴリ:どの業種カテゴリで広告を配信するか事前に決めておく必要がある
広告アカウント作成
広告アカウントの作成手順は下記のとおりです。
①請求先情報の設定:ビジネスに関する情報と請求先情報を登録
②広告主情報・商材情報・基本情報の設定:広告主と商材に関する情報を設定
③ビジネスマネージャーの連携(任意):必要な場合は組織IDを入力
④広告アカウントの審査:3~5営業日ほどで審査が完了
⑤クレジットカードの登録:請求先となるクレジットカードを登録
⑥広告運用作業者の紐づけ:管理者でない人が運用する場合は権限を付与
⑦LINE Tagの設置:効果測定のためのタグをWebサイトに設置
⑧キャンペーンの作成:キャンペーン目的の選択と基本情報の設定
⑨広告グループの作成:ターゲットや配信先、入札と予算の設定
⑩広告の設定:フォーマットや広告文、クリエイティブなどの設定

【コラム】公式アカウントの有無は必ず確認!
広告運用コンサルタント S.R.
LINE広告はLINE公式アカウントがないと配信できません!広告代理店の場合は、広告主様の公式アカウントがあるか必ず確認しましょう。ない場合は新規で作成する必要があります。
コンバージョン設定方法
LINE広告で広告成果を計測するために欠かせないのが「LINEタグ」です。ここではLINEタグの設置方法や仕組みについて解説します。
コンバージョン計測の仕組み
「購入」や「会員登録」などのコンバージョン計測したいページにコンバージョンタグを設置します。広告をクリックしたユーザーが購入完了ページまでたどり着いた時、コンバージョンが計測される仕組みです。
LINEタグは3種類ある
タグにはベースコード、コンバージョンコード、カスタムイベントコードの3種類があります。
ベースコード
ユーザーの行動を計測したいすべてのページに設置が必要なコードです。このコードが設置されていないと、コンバージョンコードやカスタムイベントコードが機能しないため、合せて設置する必要があります。
設置するページ:効果計測したいWebページすべて
コンバージョンコード
コンバージョンを計測するページに設置するコードです。 たとえば、「商品購入」や「会員登録」などが完了した後のサンクスページなどにベースコードとセットで設置します。
設置するページ:計測したいイベント(コンバージョン)が発生するページ
カスタムイベントコード
特定のページにアクセスしたユーザーを自由にラベリングできるコードです。カスタムイベントコードもベースコードとセットで設置します。
設置するページ:計測したいイベント(コンバージョン)が発生するページ
LINE広告に向いている商材と向いていない商材
LINE広告は商材によって向き不向きがあります。
クリエイティブやターゲティングによって成果は左右されるため一概には言えませんが、成果が出やすく弊社でもよく取り扱う商材とそうでない商材を、弊社の実績をもとに運用者目線でご説明します。
向いている商材
購入のハードルが低く、日常生活でよく使用する商材
日常生活でよく目にする商品の広告であれば、ユーザーが「これ気になってたんだよな」と興味を持つ可能性が高くなります。
つまり価格が安く購入する頻度が高い商材は日常生活と広告が結びつきやすく、成果に繋がりやすいと考えられます。
特にLINEは日常的に利用する人が多い媒体なので、その効果がより得られやすいでしょう。
例)食品、アパレル、化粧品や美容サービス、無料アプリなど
幅広い層のユーザーに認知させたい商材
LINEアプリは日本人の約7割とかなり多くのユーザーが利用しており、新規顧客の獲得に向いている媒体です。多くの人に利用してもらいたい・認知してもらいたいサービス等はLINE広告を利用するとよいでしょう。
例)金融サービス、割引キャンペーンや特売の告知など
向いていない商材
BtoB商材
LINEはプライベートの連絡に使われる傾向があるため、業務中にLINEを使う人は少ないでしょう。BtoBサービスを検索・検討するのは主に業務中であることから、弊社の運用実績から考えてもあまり効果が得られないと思われます。
購入のハードルが高い商材
値段が高く頻繁には買わない商材は購入を慎重に検討するため、気軽な手段であるLINE広告を経由して購入されるとは考えにくいです。
例)不動産、車など
ただし、不動産の場合は”住宅展示場への来場予約”、車の場合は”展示会やショールームへの来場予約”など、購入よりも手前の目標であれば成果が出せる可能性があります。
普段使いのSNSであることを活かすべし
LINEは様々な年齢・性別のユーザーがほぼ毎日頻繁に利用しています。日常生活に溶け込んでいるアプリであるため、ターゲットを適切に設定していれば日常生活と広告が結びつきやすくなり、広告に興味をもってくれる可能性が高くなります。LINEの特性を活かしてユーザーにうまくアプローチしましょう。
LINE広告の運用のコツは下記の記事で解説しています。あわせてご参照ください。
という方は下記よりお気軽にお問い合わせください。
LINE広告で成果を出すお手伝いをいたします。






