【初心者向け】Google広告のスマート自動入札とは?仕組み・シグナル・成果を安定させる機能を解説
スマート自動入札とは、GoogleのAIがオークションごとに入札単価を自動で決め、コンバージョン(CV)数やコンバージョン値を最大化する入札の仕組みです。本記事では、スマート自動入札の仕組みや入札に使われるシグナル、成果を安定させるための機能、成果の確認方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
スマート自動入札とは?
スマート自動入札とは、Google広告の自動調整機能のうち、「成果の件数(CV数)」や「売上の大きさ(コンバージョン値)」を増やすことを目的とした仕組みの”総称”です。GoogleのAIを使って、広告が表示される一回一回のタイミング(オークション)ごとに成果が最大になるよう金額を自動で調整してくれる機能です。
自動で調整する仕組みの中には「アクセス(クリック数)を増やすこと」を目的としたものなどもありますが、その中でも特に「実際の成果(CV)」を重視して調整してくれるのがスマート自動入札です。
手動入札と自動入札のメリット・デメリットや切り替えのタイミングについては、手動入札から自動入札への最適な移行タイミングの記事で解説しています。
スマート自動入札に含まれる4つの入札戦略
スマート自動入札に含まれる入札戦略は、次の4つです。大きく分けると、CVの「件数」を増やす戦略と、CVの「価値(金額)」を高める戦略に分かれます。
| 入札戦略 | 目的 |
| 目標コンバージョン単価 | 設定したCV1件あたりの費用を目指しながら、CV数を増やす |
| コンバージョン数の最大化 | 予算の範囲内で、CV数をできるだけ多くする |
| 目標広告費用対効果 | 設定した広告費用対効果を目指しながら、コンバージョン値を増やす |
| コンバージョン値の最大化 | 予算の範囲内で、コンバージョン値をできるだけ大きくする |
表の戦略名から、それぞれの詳しい解説記事をご覧いただけます。
参考ページ:スマート自動入札について
入札戦略の選び方や自動入札の運用でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
スマート自動入札の仕組み
スマート自動入札の特徴は、「オークションごと」に「さまざまなシグナル」を使って入札単価を決める点にあります。ここでは、この2つのポイントを順番に解説します。
オークションごとに入札単価を決める
手動入札では、キーワードや広告グループごとに入札単価をあらかじめ決めておきます。一方、スマート自動入札では、広告が表示されるオークションが発生するたびに、そのオークションでCVにつながる可能性を予測し、入札単価を自動で決めます。
同じキーワードでも、検索する人や状況によってCVのしやすさは変わります。スマート自動入札は、こうした違いをオークションごとに判断して入札単価に反映できるのが強みです。
入札に使われる主なシグナル
シグナルとは、CVの可能性を予測するために使われる手がかりのことです。Google広告ヘルプでは、スマート自動入札が次のようなシグナルを考慮すると説明されています。
| シグナルの例 | 内容 |
| デバイス | パソコン、スマートフォン、タブレットなど、どの端末で検索しているか |
| 地域・地域的な意図 | ユーザーがいる場所や、特定の地域を探している意図があるか |
| 曜日と時間帯 | どの曜日・時間帯に検索しているか |
| リマーケティングリスト | 過去にサイトを訪問したことがあるかなど |
| 検索語句 | 実際にどんな言葉で検索しているか |
| 言語・ブラウザ・OS | ユーザーの言語設定や、使っているブラウザ・OS |
| 広告の特性 | どの広告が表示されるか |
スマート自動入札は、これらのシグナルを組み合わせて、そのオークションに最適な入札単価を判断します。どのシグナルが入札に影響しているかは、後述する入札戦略レポートで確認できます。
入札の最適化に使われるコンバージョンの設定
スマート自動入札は、設定されたコンバージョン目標やコンバージョンアクションに向けて入札を最適化します。つまり、「何をCVとして学習させるか」によって、入札の方向性が大きく変わります。
最適化したい成果をCVとして設定する
たとえば、資料請求と購入の両方をCVとして計測している場合、どちらを入札の最適化に使うかで、集まるユーザーの傾向が変わります。本当に増やしたい成果がCVとして設定されているか、最初に確認しておきましょう。
CVの定義や計測の基本については、コンバージョン(CV)とは?定義や見るべき指標、計測する方法を解説で詳しく紹介しています。
コンバージョン目標を変えるときの注意点
Google広告ヘルプでは、入札戦略だけを変える場合、入札戦略とコンバージョン目標の両方を変える場合、ページビューなどの手前の目標から購入などの最終的な目標へ切り替える場合など、状況ごとの変更方法が案内されています。
どの場合も、変更後は一般的にコンバージョンサイクル1〜2回分の学習期間が必要で、その間は成果が一時的に下がる可能性があります。変更する前に、予算が適切に設定されているかを確認しておきましょう。
参考ページ:スマート自動入札に使用するコンバージョン目標とコンバージョンアクションの変更
成果を安定させるための2つの機能
スマート自動入札は過去のデータをもとに学習するため、普段と違うイレギュラーな出来事があると、判断を誤ることがあります。こうしたときに使えるのが、「季節性の調整」と「データ除外」の2つの機能です。
季節性の調整:セールなど短期間のCV率の変化を伝える
季節性の調整とは、予定しているセールやプロモーションなどで、CV率が大きく変わることを事前にスマート自動入札に伝える機能です。たとえば「週末の3日間だけ大型セールを行うのでCV率が上がる見込みがある」というようなことを設定しておけます。
| 項目 | 内容 |
| 使う場面 | CV率に大きな変化が見込まれる短期間のイベント |
| 最適な期間 | 1〜7日間(14日以上の長期間には推奨されない) |
| 使わなくてよい場面 | 一般的な年中行事の影響は、スマート自動入札にあらかじめ組み込まれている |
| 主な対象 | 検索・ディスプレイキャンペーンの目標広告費用対効果・目標アクション単価、P-MAXキャンペーンの全入札戦略など |
| イベント後 | 成果は自動的に戻るため、終了後にマイナスの調整を行う必要はない |
「毎年のお正月やクリスマス」のような一般的な季節要因は、スマート自動入札がすでに考慮しています(すごい!)。季節性の調整は、自社独自のセールなど、例外的で短いイベントに絞って使いましょう。
データ除外:計測トラブルがあった期間のデータを使わせない
データ除外とは、CV計測に問題があった期間のデータを、スマート自動入札の学習に使わないようにする機能です。たとえば、CVタグを誤って削除してしまい、数日間CVが計測されなかった場合などに使います。
| 項目 | 内容 |
| 使う場面 | タグの誤削除、サイトの停止やメンテナンス、CVデータのアップロードの問題など |
| 事前に使える場面 | 予定されているサイトの停止など(あらかじめ設定しておくことが推奨されている) |
| 避けるべき使い方 | 頻繁な使用や長期間の使用、適用後に除外を削除すること |
| 主な対象 | 検索、ディスプレイ、ショッピング、P-MAXの各キャンペーン |
| 設定場所 | [ツール]メニューの[調整]から[除外設定]タブで追加 |
データ除外を設定しても、除外した期間のデータはレポートにはそのまま表示されます。影響するのはスマート自動入札の学習だけです。計測トラブルに気づいたら、なるべく早く設定しましょう。
参考ページ1:季節性の調整について
参考ページ2:データの除外について
スマート自動入札の成果の確認方法
スマート自動入札は、設定したあとも状態や成果を確認しながら運用することが大切です。ここでは、Google広告の管理画面で使える確認方法と、評価するときのポイントをご紹介します。
入札戦略のステータスを確認する
入札戦略には、現在の状態を表すステータスが表示されます。主なステータスは次のとおりです。
| ステータス | 意味 |
| 有効 | 入札戦略が有効で、成果を最適化するように入札単価が設定されている状態 |
| 学習中 | 戦略の作成や変更のあと、システムが入札の最適化を調整している状態 |
| 制限付き | 広告枠、入札単価の上限・下限、予算などの制限により、入札が十分に最適化されていない状態 |
| 設定が不適切 | CVの設定が不完全な場合など、設定に問題がある状態 |
| 無効 | キャンペーンが停止している、または戦略が適用されているキャンペーンがない状態 |
「学習中」は、新しい戦略を作成したときや再度有効にしたとき、設定を変更したとき、キャンペーンやキーワードを追加・削除したときなどに表示されます。
学習期間の目安
学習期間の長さは、CV数、コンバージョンサイクル(=クリックからCVまでの時間)、入札戦略の種類によって変わります。Google広告ヘルプでは、CVが50回程度発生するか、コンバージョンサイクルが3回程度経過すると、調整が完了する可能性があると案内されています。
学習中は成果が安定しにくいため、この期間に設定を何度も変えると、学習がやり直しになってしまいます。変更は必要最小限にして、様子を見ましょう。
入札戦略レポートで入札の中身を確認する
入札戦略レポートでは、スマート自動入札がどのように動いているかを確認できます。「上位のシグナル」では、CVにつながる可能性が高いユーザーに向けて、デバイス、地域、曜日、時間帯、検索語句などのどのディメンションで入札が最適化されているかがわかります。
また、目標値と実際の成果の推移をグラフで比較できるため、たとえば目標アクション単価に対して実際のCPAがどれだけ離れているかを確認することもできます。
シミュレーションで変更の影響を予測する
Google広告には、入札単価や予算、目標値を変えた場合に成果がどう変わるかを推測できるシミュレーション機能があります。目標値や予算を変える前に確認しておくと、変更による影響の大きさをイメージしやすくなります。
評価には十分な期間とCV数が必要
スマート自動入札の成果を正しく評価するために、30日以上の期間で30件以上のCV(目標広告費用対効果では50件以上)を獲得することが推奨されています。
また、クリックからCVが計上されるまでには時間がかかることがあるため、直近の数値だけで判断すると成果が低く見えることがあります。評価期間には、コンバージョンサイクル2回分以上を含めるようにしましょう。
参考ページ1:入札戦略のステータスについて
参考ページ2:キャンペーンの学習期間の長さと、それに影響を与える要因
参考ページ3:自動入札戦略の入札戦略レポート
参考ページ4:スマート自動入札のパフォーマンスを測定する際のヒント
Google広告のご相談はプライムナンバーズまで
スマート自動入札は、GoogleのAIがオークションごとにさまざまなシグナルを使って入札単価を決め、CV数やコンバージョン値を最大化する仕組みです。成果を出すには、正しいCVを学習させること、学習期間中にむやみに設定を変えないこと、季節性の調整やデータ除外を適切に使うことが欠かせません。
プライムナンバーズは、豊富な配信実績にもとづき、入札戦略の選定からCV設計、自動入札の運用改善まで、Google広告の成果改善をサポートしています。ご相談は無料です。
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