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2024.09.27 更新
2024.09.27 更新

「高級感のあるデザイン」にプラスしたい!系統別デザインのコツ

Written By
H.S.

デザイナー

今回は、高級感の系統を紹介しながらデザインのポイントを解説します。頭の中にある高級感のイメージが、どの系統なのかを言語化する手助けになれば幸いです。

デザインのテイストには、シンプル・かわいい・かっこいいなど様々あります。高級感もそのうちの一つです。しかし、高級感と一口に言えどきれいめなもの、伝統的なものなどその種類は様々です。制作会社にデザインを依頼する際、高級感の種類をうまく伝えられないと、仕上がりがイメージと違ったり、思い通りのデザインにするために修正が発生してしまいます。

これは依頼した担当者と依頼されたデザイナーが思い描くものに差がある、もしくは高級感のあるデザインが適切ではない場合に起こります。修正回数と比例して費用もかさむため、依頼の際に制作会社と認識をすり合わせる必要があります。

高級感に限らず、思い描いているデザインの雰囲気を他人と共有するのは意外と難しいものです。相手になかなかイメージが伝わらず苦労したら、こちらの記事もご参考ください。


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あらゆる系統に共通するコツ

どの系統の高級感でも使えるコツは、「余白を多めにする」「色数を最低限に絞る」の2つです。系統は色々ありますが、高級感という本質は同じためデザインのポイントも基本は同じです。この2つを守ることで高級感の演出に近づき、デザインのベースとなります。高級感をデザインに取り入れる時には、まずこの2点を意識すると良いでしょう。

余白を多めにする

載せる情報量を少なくして、要素の周りに余裕を持たせます。情報量は全体の1/4〜1/5くらいを目安にしましょう。載せたいものが多い場合は、なるべく小さくまとめて占める面積を少なくします。文字間や行間も広めにしましょう。余裕があるデザインは、上品な高級感を演出できます。

逆に要素を詰め込んだり、文字間を狭くすると大衆向けのようになります。なぜなら余白が少ないと詰め込まれているように見えて、せわしなく急いでいるような印象になるからです。高級感を出したい時は余白をたっぷりと使い、ゆっくりとした時間が流れているような雰囲気を出しましょう。

色数を最低限に絞る

色数が多いとがちゃがちゃして、うるさい印象になりやすいです。高級感を出す時は、逆に最低限の色に絞ると効果的です。少ない色数でデザインすると、まとまりが出て落ち着いた雰囲気になります。多くても3~4色くらいの色数にしておきましょう。美術館など高級感のある場所は静かで落ち着きがあるのと同じで、デザインにも静けさを取り入れると高級感が出ます。

色数が3つの場合、色面積の割合は6:3:1程度を目安にするとバランスが良くなります。彩度の高い赤や黄色などの組み合わせは少なめに、薄く落ち着いた色を多めに使うとまとまりやすいです。

系統その1 シンプル・きれいめな高級感

シンプルかつきれいめな印象の高級感は、女性向け商材やナチュラルな商材に向いています。色味が優しく視覚的に分かりやすいものが多いため、幅広い年齢層に受け入れられます。例えば化粧品など清潔感や素朴なイメージがあるもののデザインに使うと良いでしょう。

デザインのコツ:要素を必要最低限に絞る

飾りや罫線などを使うなら、例えば要素間の区切りやコンテンツの強調など、どうしても必要な場合のみにしましょう。なるべく不要なものは少なくして、大事な要素が注目されるようにします。一度レイアウトした後に見直して、極限までデザイン要素の引き算をすると良いでしょう。

色も同様で、最小限に減らします。ベース色で白や白寄りのベージュが使われることが多いのは、色も要素の一つだからです。色味が少なければ、要素は少なくなりシンプルな印象を与えます。高級感を出すために金や銀を使うのも良いですが、主張が強くなってしまいます。必要な場合は、なるべく小さい面積で控えめに使うようにしましょう。

要素量の比較

弊社でもシンプル・きれいめな高級感のあるデザインで制作実績がありますので、参考にご覧ください。

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系統その2 ゴージャスな高級感

比較的女性向けが多めですが、男性にも受けやすい系統です。きらびやかな印象で分かりやすいですが、主張が激しく落ち着きとは少し離れます。そのためやや身近なイメージが強い高級感と言えるでしょう。強い画面になりやすく、激しいコントラストがやや苦手な高年齢層には向きません。そのため、若年層~中年層向けです。食品などで特別感やプレミアムな雰囲気を演出したい時のデザインに向いています。

デザインのコツ:暗めで彩度のある色を使う

暗めで彩度のある色は、重厚な空気感を出す手助けをしてくれます。ワインレッドやモスグリーンなどは、上質な絨毯やカーテンを連想するので高級さが出ます。飾りはリッチな表現にうってつけでゴージャスになりやすいですが、使いすぎると逆に安っぽくなる要因になります。上品さが失われないように加減することを意識しましょう。コントラストの強い金のグラデーションもゴージャスになりやすいですが、同時に使いすぎると安っぽくなりやすいです。

金のコントラスト比較

系統その3 クラシックな高級感

女性向けの流れるような柔らかなものから、男性向けの荘厳で厳格なものまで、幅広いデザインが存在します。古き良きものを連想させ、幅広い年齢層に受け入れられます。ワインやアンティークなど歴史のあるブランドや製造に長時間かかるもののデザインに向いています。

デザインのコツ:細い線や流動的なフォント・飾りを使う

明朝体を使うと上品さが生まれ、格式ある雰囲気になりやすいです。細いゴシック体でも高級感は出せますが、現代的なイメージが強く古典的なデザインには向きません。細い線で流れるような動きのあるフォントや飾りを使うと良いでしょう。飾りは、例えば飾り罫を使うと額縁を連想させ、クラシカルな雰囲気にぴったりです。

細い線が使われているモチーフを扱う時は、色に注意しましょう。色の選び方によって、細い部分が見えにくくなってしまう場合があります。クラシックな高級感なら、色使いは低い彩度で背景色を統一します。逆に、細い飾りや文字は明度の高い色ではっきりさせます。背景に使う色を、古い印象を与える白寄りのベージュや薄いグレーなどにすることもあります。そういう場合は、細い飾りや文字を暗い色にして目立たせるようにしましょう。

書体の比較

弊社でもクラシックな高級感のあるデザインで制作実績がありますので、参考にご覧ください。

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系統その4 モダンな高級感

モダンな高級感のあるデザインは、男性的なテイストが多い傾向にあります。これは強くはっきりとしたデザインが多いためで、女性受けは控えめです。現代的な印象を与えるため、若年層~中年層に向いています。車など最先端・非日常・ハイクオリティなイメージを売り出したい時に使えるデザインです。

デザインのコツ:無機質感と力強さを出す

色の割合として黒・グレーが多めだと無機質感が強くなります。現代的なデザインは無機質に近づけるとモダンな印象を与えられます。白・黒・グレーといった無彩色で、できるだけ主張する要素を削り洗練された高級感を演出しましょう。

力強さは、明朝体よりもゴシック体を使うと演出できます。大胆な構図やインパクトのある太い文字がワンポイントで入っていると、挑戦的な雰囲気が今風になります。シンプルな高級感と同じように、不要なものはなるべく配置せず要素は最低限にすると近代的な印象を与えられます。

文字の雰囲気の比較

弊社でもモダンな高級感のあるデザインで制作実績がありますので、参考にご覧ください。

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まとめ

代表的な4つの高級感の系統を、デザインのポイントと一緒に解説しました。依頼する際にどの系統の”高級感”がほしいのかしっかり説明できるようにしておくと、認識のズレを予防できます。的確に意思疎通できるように、気になったデザインは保管しておくようにしましょう。ブランドやシチュエーションによって使い分け、顧客にアピールしたいイメージを演出しましょう。

相手にイメージが伝わりにくいのは、高級感だけではありません。「おしゃれなデザイン」もその系統は幅広く、説明しようとしてもなかなか言語化が難しいテイストです。頭の中にあるイメージを伝える方法として、似たものを提示することも有効です。おしゃれなデザインについての記事はこちらでまとめています。

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H.S.

デザイナー

チラシ・パンフレット・Webサイト・バナーなど幅広く担当するグラフィックデザイナー。シンプル、きれいめなデザインを得意とする。生姜とにんにくのたまり漬けをこよなく愛している。おにぎりは明太子、ラーメンは味噌派。