初心者必読!リスティング広告のやり方を8ステップで徹底解説
当記事ではこれからリスティング広告をはじめようと思っている方向けに、「事前に準備しておくべきもの」と「広告入稿に必要な操作」を解説します。「Web広告を出稿するのは面倒くさそう…」と感じている方も多いかもしれません。いくつかのステップを踏む必要はありますが、この記事を読みながら進めれば迷うことはないでしょう。
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余裕がある方は、一度自分でやってみると次からはよりスピーディに作業できるようになると思いますので、Web広告を出す予定のある方は実際に触ってみることをおすすめします。
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なおリスティング広告そのものについては、別の記事で紹介しています。リスティング広告の概要を知りたい方は下記のリンク先をご覧ください。
リスティング広告の配信は下記の8ステップで行えます。
➀広告配信目的・配信媒体を決める
②広告アカウント開設
③アカウント構成を考える
④広告文を考える
⑤キーワード・広告を入稿する
⑥支払い情報の設定
⑦成果計測用のタグ設定
⑧キャンペーンの配信設定をオンにする
それぞれご説明します。
目次
手順➀広告配信目的・配信媒体を決める
リスティング広告で重要なことは、広告配信の目的を明確にすることと、どの広告媒体に配信するか決めることです。
広告配信の目的は「問い合わせの獲得」「資料請求の獲得」「有料会員登録の獲得」「商品の購入」など、Webサイトを通じて実現したいことが当てはまります。あくまで「広告の目的」であり、「成約」などビジネス自体の目的ではありません。
広告配信の目的を明確にしておくと、その後の効果測定も正確におこなえます。
また、広告を配信する媒体も最初の段階で決めておきたい事項です。
媒体によって広告を配信できる対象や、配信できる広告の内容はさまざまです。
どのようなユーザーに広告を配信したいか、どのように商品をPRしたいかといった計画に合わせ、配信する媒体を選んでください。
手順②広告アカウント開設
広告配信する際に必要となる、広告アカウントを開設しましょう。
リスティング広告が配信できる主な媒体には、GoogleとYahoo!があります。
それぞれの広告アカウント開設方法を解説します。
Google広告アカウントの開設方法
アカウント作成画面にはこちらからアクセスできます。
ページ遷移後「今すぐ開始」をクリックし、画面の指示に従い設定を行ってください。
アカウント開設する際は、以下の情報を入力する必要があります。
- 会社名
- ホームページ
- 広告の主な目的
- 広告文
- キーワード
- 配信地域
広告文やキーワード、配信地域などは後で設定変更ができます。この段階では深く考えずに設定しても問題ありません。5分程度で広告アカウントを開設できます。
また「無料の個別相談から開始」ボタンをクリックするとGoogleの担当者に広告に関する相談をすることができます。
Yahoo!広告アカウントの開設方法
まずこちらをクリックします。
ページ遷移後「アカウント開設」をクリックしてください。
お申込み情報入力画面で、以下の情報を入力してください。
- 会社情報
- 管理者情報(広告運用を行う方の名前、アドレス)
- 認証情報
上記を登録すると、Yahoo! JAPANビジネスIDを取得できます。
こちらを取得することで、Yahoo!広告の管理画面にログインできるようになります。
アカウントの作成は5分程度で完了します。
手順③アカウント構成を考える
GoogleやYahoo!の広告アカウントを開設したら、アカウントの構成を考えましょう。
アカウント構成とは、「アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」「広告・キーワード」という4つの階層のことです。
リスティング広告運用初心者の方は、”キーワードを先に考える→必要に応じてキャンペーンまたは広告グループに分ける”という流れで作成することを推奨します。
また構成は広告配信後いつでも変更できるので、最初から完璧なものを作ろうとする必要はありません。
今回はキーワードから広告アカウント構成を考える方法を紹介します。
キーワード選定
キーワード選定とは、どんな言葉で検索したユーザーに自社の広告を出すかを決める作業です。広告が誰に表示されるかが決まるため、広告成果に影響します。
キーワードの選定は以下のような流れで行います。
- 商材名やサービスの種類など、まずはキーワードを思いつく限り出す。
- リストアップしたキーワードを種類が似ているものをまとめてグループ化する
- キーワード選定ツールを用いて、2でリストアップしたキーワードの類語、関連語を増やす
- 3で作成したキーワードのサジェストワード(検索キーワードと一緒に検索する付属のキーワード)をリストアップする
以上のような流れを経て下記のようなキーワードリストを作りましょう。
キーワードの作り方については以下の記事でも説明しています。
キーワードはいつでも追加・停止・変更ができますので、初めてリスティング広告を実施する場合は、深く考え過ぎずに思いつく限りリストアップしていきましょう。
作成したキーワードをキャンペーン・広告グループに分ける
作成したキーワードは全て1つのキャンペーン・広告グループにまとめることが推奨されています。1つのキャンペーン・広告グループに集約した方が、広告成果の集計や広告配信の最適化を行いやすくなるからです。
ただし、以下に当てはまる場合はキャンペーンまたは広告グループを複数作るようにしましょう。
■キャンペーンを複数作った方がよいケース
・商材別に予算を決められている場合
Aの商材で予算30万、Bの商材で予算30万を使用するなど、商材別に使用予算が決まっている場合。該当商材に関連するキーワードだけをまとめたキャンペーンを作る
・地域によって出す広告を出し分けたい場合
東京都には東京都用、神奈川県には神奈川県用の広告文を使いたい場合。該当エリアに関連するキーワードだけをまとめたキャンペーンを作る
■広告グループを複数作った方がよいケース
・キーワードによって広告を出し分けたい場合
Aという商材はAの広告文、Bという商材はBの広告文というように商材ごとに広告を分けたい場合は、商材別に広告グループを作成する。
・キーワードによって広告のリンク先を分けたい場合
スニーカーに関連するキーワードはスニーカーのページ、ハイヒールに関連するキーワードはハイヒールのページのように、キーワードによってリンクするページを変えたい場合は商材別に広告グループを作成する。
手順④広告文を考える
アカウント構成を作成したら、次はリスティング広告の広告文を考えましょう。
リスティング広告を構成する要素は以下の4つです。
- ➀広告見出し:検索された際に大きく青い文字で表示される部分。文字が目立ちユーザーに読まれやすい。
- ②説明文:広告見出しの下に表示される黒く小さい文字で表示される部分。見出しよりはユーザーの目に入りにくいものの、広告見出しで興味を持った場合によく読まれる。
- ③表示URL:リンク先のドメイン。ユーザーに広告をクリックした後、どのサイトに行くか明示するために表示する。
- ④パス:表示URLの後に任意で表示する説明文。ユーザーにリンク先がどんなページかわかりやすくするために日本語で表示する。
以上がリスティング広告の構成要素です。
下記の資料を使うと、媒体ごとの規定(文字数など)に当てはめながら簡単に広告文を作成できます。
ダウンロードしてぜひご利用ください。
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ちなみに、現在リスティング広告で入稿できる広告の種類は「レスポンシブ検索広告」と呼ばれる広告です。
レスポンシブ検索広告は「広告見出し」と「説明文」を複数パターン登録すると、ユーザーの検索キーワードに合わせて自動で最適な組み合わせの広告文を表示してくれる機能です。
レスポンシブ検索広告作成の詳細については、下記のリンク先も参考にしてください。
広告文も、後から変更することは可能です。最初は難しく考えずに気軽に作成してみましょう。
アカウント構成と広告文の内容を考えたら、リスティング広告入稿に最低限必要な情報の用意は完了です。
手順⑤キーワード・広告を入稿する
続いて、作成したキーワードと広告を入稿します。
GoogleとYahoo!の入稿の方法を解説します。エディターなどのツールを利用する方法もありますが、今回は広告管理画面から入稿する方法を解説します。
Google広告の入稿方法
手順②で作成したGoogle広告の管理画面にログインし、画面左側上部にあるキャンペーンをクリックしてください。
その後「+」ボタンをクリックして、「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。
次にキャンペーン目標を選択してください。どれにすべきかわからない場合は「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選択しましょう。
画面下部「続行」を押すと、キャンペーン作成画面に変わります。
画面の指示に従って、広告配信地域、言語、キーワード、広告、予算などを設定してください。
最後に「確認」を押せば、広告入稿は完了です。広告はすぐに審査にかけられ、審査が終わり次第配信できる状態になります。
Google広告の審査は通常1営業日以内に完了します。
入稿した広告の確認作業などが必要になると思いますので、一度キャンペーンの画面に戻って、先ほど入稿したキャンペーンのステータスを「一時停止」にしておきましょう。
Yahoo!広告の入稿方法
Yahoo!広告管理画面にログインし、画面左側中段「+キャンペーン作成」をクリックしてください。
キャンペーンタイプを選択して進みます。
今回は「標準」の作成方法をご説明します。
次にキャンペーン作成画面です。
キャンペーン名、広告配信開始日、1日の予算、配信デバイス、配信地域、配信時間・曜日などの情報を設定してください。
広告は審査通過後すぐに配信されてしまうため、配信前に確認したい場合やすぐに配信されたくない場合は赤枠の配信設定をオフにしておくことを推奨します。
最後に画面下部「広告グループの作成へ」をクリックしてください。
次に広告グループ作成画面です。
広告グループ名、入札価格などを入力してください。
続いてキーワードを作成します。手順4で作ったキーワードを設定してください。
最後にレスポンシブ検索広告の入力画面です。
広告名、タイトル、説明文、リンク先URL、パスなどを入力してください。
最後に「保存」をクリックしたら完了です。
入稿した直後に広告の審査が始まり、審査が終わったら広告が配信されます。
審査期間の目安は3日程度です。
手順⑥支払い情報の設定
広告を配信するには、広告アカウントの支払い情報を登録する必要があります。
Google、Yahoo!両媒体の支払い情報の設定方法を解説します。
Google広告の支払い情報設定
画面左のメニュー「料金」から設定します。
Google広告は支払い方法として、クレジットカードまたはデビットカードが設定可能です。
請求書払いも設定可能ですが、こちらは1年以上良好な状態でアカウントを運用し続けるなどの一定の条件が必要なため、最初から設定することはできません。
支払い情報設定の詳細は下記のヘルプページもご覧ください。
Yahoo!広告の支払い情報設定
画面上のタブから「料金」をクリックして、「受取口座情報」を選択します。
登録決済情報から「お支払い方法」を選択します。
Yahoo!広告は支払い方法として、クレジットカードと銀行振込が設定可能です。一部の広告代理店を除いて、支払いは先に広告費用を入金する前払い方式です。アカウントの残高がなくなると広告掲載が止まります。
支払い情報設定の詳細は以下のヘルプページもご覧ください。
支払い情報の設定は以上です。支払い情報の設定は、忘れがちな作業ですので、ご注意ください。
手順⑦成果計測用のタグ設定
次に広告の成果を計測するタグの設定方法を解説します。
広告の目的が「ユーザーをサイトに誘導する」で終わる場合は、この作業は必要ありません。
「ユーザーをサイトに誘導し、サイトで商品を購入してもらう」など、誘導した後にアクションを起こさせることを目標とする場合は、コンバージョン(CV)を計測するタグを設置しておく必要があります。
上記の作業は、広告媒体から発行した成果計測用のタグをサイトの特定のページの特定の場所に貼り付けることで完了します。
以下ではGoogle、Yahoo!それぞれのタグの発行方法と貼り付ける場所について解説します。
Google広告の成果計測タグの発行方法
画面左のメニューより「目標」をクリックします。
「+新しいコンバージョンアクション」をクリックし、トラッキングするコンバージョンの種類を選択します。今回は「ウェブサイト」を選択した場合の手順をご説明します。
次に、コンバージョン測定の対象となるサイトのURLを入力して、「スキャン」を選択してください。
次に自動または手動でコンバージョンアクションを設定する画面になります。
ここでは画面下部「+手動でコンバージョンアクションを追加」をクリックしてください。
コンバージョンアクションの詳細を入力する画面になります。
ここでは、以下の情報を設定してください。
- 目標とアクションの最適化:「購入」「予約」「申し込み」などコンバージョンのアクションとして最適なものを選択
- コンバージョン名:「申し込み完了」などコンバージョンアクションの名前を記入
- 値:ここでは「すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる」を選択
- カウント方法:「全件」か「初回のみ」を選択
カウント方法について、ECサイトのように同一ユーザーが複数回購入することがある場合は「全件」、
「問い合わせ」のように、同一ユーザーが複数CVアクションを取らないものは「初回のみ」を選択してください。
「完了」を押すと、コンバージョンアクションが新規で作成されます。
作成したコンバージョンアクション名をクリックすると、コンバージョンの設定画面に移動します。
「タグを設定する」⇒「タグを自分で追加する」をクリックしてください。
ここで表示される「Googleタグ」と「イベントスニペットタグ」の2つを管理画面の指示に従って貼付けてください。
- Googleタグ:タグの間に貼り付け
- イベントスニペットタグ:コンバージョン達成ページ(サンクスページなど)のタグの間にある、Googleタグの直後に貼り付け
以上で成果タグの設定は完了です。
Yahoo!広告の成果計測タグの発行方法
画面上部「ツール」タブをクリック後、「コンバージョン測定」をクリックしてください。
その後、「+コンバージョン測定を作成」をクリックします。
コンバージョン測定の概要ページで以下の情報を入力してください。
- コンバージョン名:「申し込み完了」などコンバージョンアクションの名前を記入してください。
- コンバージョン種別:「ウェブページ」を選択
- コンバージョン測定の目的:「購入/販売」「申し込み」などコンバージョンのアクションとして最適なものを、選択肢の中から選んでください。
- 計測方法:「毎回」か「初回のみ」を選択してください。
計測方法について、ECサイトのように同一ユーザーが複数回購入することがある場合は「毎回」。「問い合わせ」のように、同一ユーザーが複数CVアクションを取らないものは「初回のみ」を選択してください。それ以外はデフォルトの設定のままで問題ありません。
最後に「保存してタグを取得」をクリックしてください。
コンバージョンの詳細ページの下部にある「タグを表示」をクリックするとタグを取得できます。
ここで表示される2つのタグを管理画面の指示に従って設置してください。
- サイトジェネラルタグ:ウェブサイト内の全ページのタグ開始直後に追加
- コンバージョン測定タグ:コンバージョンを測定するウェブサイトの「購入完了ページ」や「登録完了ページ」の、設置済みのサイトジェネラルタグより後(内も可)」に追加
以上の手順で、Google・Yahoo!のタグ設置が完了です。
手順⑧キャンペーンの配信設定をオンにする
以上7つの手順を完了したらリスティング広告を開始できる状態になります。
ここで再度キーワードや広告の内容などに間違いがないか確認してください。
内容を確認したうえで、問題が無ければキャンペーンの配信設定をオンにしましょう。
これで設定は完了です。
リスティング広告は入稿してからが重要
リスティング広告を初めて設定するときは難しく感じるかもしれませんが、やるべき内容だけわかっていれば、この記事や広告管理画面に従えば設定は完了できます。
ただしリスティング広告は広告を入稿して終わりではありません。運用と呼ばれる予算や成果の進捗状況を毎日確認しながら、入札金額を調整する作業が必要です。
細かく運用ができるかどうかがリスティング広告の成果を決める重要な要素。もしリスティング広告の始め方や運用の仕方がわからない場合は、Web広告専門の代理店に頼るのも一つの選択肢です。
弊社はお客様と目標を共有し、達成を第一に考えた広告運用をいたします。
「記事を読んだけどやっぱりリスティング広告の入稿が難しい!」
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