インスタ広告とは?特徴から広告の出し方まで画像付きで解説
この記事ではインスタ広告の基本情報から、広告の種類およびインスタ広告出稿の手順までを解説しています。インスタ広告の概要は下記の資料にまとめています。併せてご利用ください。
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「インスタグラム広告を出したいが、何を準備すればいいかわからない」「出稿方法も難しそうで、やれる自信がない」など、インスタ広告の出稿方法、開始までの準備でお悩みの方は少なくありません。
20代~30代までの比較的若い世代で多く受け入れられているインスタグラムは、企業のマーケティングに欠かせない存在となりつつあります。インスタグラムはFacebook傘下のアプリケーションであるため、Facebook広告と同様の精密なターゲティングができる広告媒体でもあります。
目次
82%のユーザーがインスタグラム起点で購買行動を起こす
インスタグラムは国内3300万人の月間アクティブユーザー数を誇るSNSです(2019年6月時点)。ユーザーは写真や動画を投稿したり、他のユーザーが投稿したコンテンツを見たりすることで情報のやりとりを行っています。
ユーザー層としては女性の割合が多く全ユーザーの5割強を占めています。年代は18歳から29歳までのユーザーが多く、利用時間は夕方から深夜・就寝前にかけてが多いようです。またインスタグラムの投稿からWebサイトを閲覧するなどの行動を行ったことがあるユーザーは82%、ブランドサイトやECサイト等で後日商品の確認や購入をするユーザーは43%である、というデータも出ています。インスタグラムは情報の発信だけでなく、商品の閲覧・購入をするツールとして受け入れられているようです。
特にアパレルなど製品のデザインが購入決定の判断材料となる商材は、検索エンジンよりもインスタグラムで情報収集をしているユーザーが多いため、活用できればマーケティングにとって大きな力となるでしょう。
その一方で、インスタグラムはTwitterの「リツイート」やFacebookの「シェア」にあたる機能がないため、プラットフォーム内での情報拡散が起こりにくいという特徴があります。
「インスタ広告の良さはわかったから、早く使い始めたい!」とお急ぎの方は、以下のボタンから弊社にご連絡ください。Facebook広告などインスタ広告以外のMeta広告も含め、貴社の状況にピッタリな広告プランをご提案します。無料でご相談可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
インスタ広告3つの配信面
インスタ広告の配信面は、「フィード」「ストーリーズ」「発見タブ」の3種があります。
フィード
ニュースフィードとも呼ばれ、フォローしているアカウントの投稿を一覧で見ることができる機能です。
フォローしているアカウントの投稿の合間に広告投稿を差し込むことができます。広告投稿であっても通常の投稿と同じように、「いいね」やコメント、他SNSなどへのシェアが可能です。
ストーリーズ
「ストーリーズ」はユーザーが投稿した動画や画像が、24時間限定で表示される機能です。投稿した内容がフィードに流れず自分の投稿一覧にも残らないことから気軽に投稿しているユーザーも多く、閲覧するユーザーも増えています。ストーリーズ広告は、フォローしているアカウントのストーリーズに連続して表示されます。
発見タブ
「発見タブ」はフォローしているアカウントや「いいね」した投稿の内容から、興味を持ちそうな投稿をシェアしてくれる機能です。ユーザーにとっては、わざわざ検索しなくても自分の興味関心に近い情報が得られるというメリットがあります。現在フォローしているアカウントは除外されるため、「もう知ってる」ということもありません。
発見タブに広告を出すことで、広告の内容に関心がある可能性が高く、まだ広告の情報を知らないユーザーに広告を配信することが可能です。
全ての配信面を配信先に設定することで、広告の配信目的に応じて最適化した配信先へ自動的に振り分けられます。特に「この面には広告を出したくない」という希望がなければ、全ての広告面に配信することで成果が出やすくなります。
インスタ広告では4種類のクリエイティブが設定可能
続いてインスタ広告で配信できる広告の種類を解説します。大きく分けると、「画像」「動画」「カルーセル」「コレクション」という4種類のクリエイティブ(制作物)が利用可能です。それぞれのクリエイティブの特徴と、広告配信に適したクリエイティブの作り方を紹介いたします。
画像
インスタグラムで最も多く利用されるクリエイティブです。
インスタグラムの「写真を共有するSNS」という性質上、文字が書かれていない方が目に留まりやすくなるという特徴があります。GoogleやYahoo!などのディスプレイ広告で使用した画像をそのままインスタ広告に使い回すのではなく、インスタグラム用になるべく文字を入れていない画像を用意する方が望ましいです。
画像の比率は正方形(1:1)、横長(1.91:1、16:9)、縦長(4:5、9:16)どれでも入稿可能です。
動画
音と動きを駆使することで、画像では伝えきれないストーリーを伝えることができます。動画広告をユーザーに見てもらうための工夫として、動画のサムネイルや冒頭3秒間にユーザーの興味を引く要素を含めることが効果的だとされています。
動画広告のデータ量は4GB、再生時間は最長120秒まで入稿可能です。TwitterやGoogle広告、Yahoo!広告といった他の媒体に比べ入稿できるデータ量が多いため、より美麗なグラフィックの動画を広告に利用することが可能です。サイズは正方形、横長、縦長、どれでも入稿可能です。
カルーセル広告
写真や動画を複数並べて、ユーザーがスワイプすると次の写真や動画を表示することができる機能です。複数の画像を並べることで、4コマ漫画のようにストーリーを伝えることができますし、複数の商品を見せることもできます。アイデア次第で、様々な訴求ができるという魅力があるクリエイティブです。
コレクション広告
1枚の画像または動画の下に、複数の製品画像を載せ、製品画像をタップしたらそれぞれの製品ページに飛ぶようにすることができる広告です。ECサイトなどを運営しており、複数の商品を持つ広告主に利用されるクリエイティブです。
ただし商品の登録手順が複雑なため、インスタ広告初心者が作成するには難しいかもしれません。利用を考えている場合は、広告運用代理店などの専門家に相談することをオススメします。
以上がインスタ広告で出稿できるクリエイティブです。どのクリエイティブを選択するにしろ、画像や動画など複数の広告素材を入稿して、ABテストを行いながら良い素材を選別していくのがインスタ広告運用の基本となります。
インスタ広告配信までの6つの手順
インスタ広告出稿に際して、必要となるのは以下の3点です。
- Facebookページ(ビジネス用)
- Facebookビジネスマネージャ
- インスタグラムアカウント(任意)
インスタグラムはFacebook傘下のサービスであるため、インスタ広告を利用するためにはFacebookページが必要となりますが、広告配信自体はインスタグラムアカウントがなくても可能です。
しかしインスタグラムアカウントと連携することで、インスタグラムの投稿内容を広告に転用することも可能になるなどメリットはたくさんあります。特に理由がない限り、インスタグラムアカウントも同時に作成するのが良いでしょう。
インスタ広告を出稿するには以下の手順で操作する必要があります。
- Facebookページ(ビジネス用)の作成
- Facebookページとインスタグラムアカウントの連携(任意)
- Facebookビジネスマネージャの作成
- FacebookビジネスマネージャにFacebookページを追加
- 広告アカウントの作成
- 広告マネージャより広告を入稿
それぞれのステップについて、キャプチャを交えて解説します。
Facebookページ(ビジネス用)の作成
インスタ広告を利用するには、Facebookページの作成が必須となります。Facebookページ自体は、Facebookのトップページからカンタンに作成することができます。
関連リンク:Facebookトップページ
既にFacebookページの個人アカウントがある場合は、以下の方法でビジネスアカウントを作成できます。
- PCからFacebookページにログインし、画面右上の「+」ボタンを押します。
- メニューから「ページ」をクリックします。
すると以下の画面が表示されます。画面左の「ページ名」「カテゴリ」「詳細」を記載して、「Facebookページを作成」をクリックしてください。
その後、プロフィール写真やカバー写真の設定、その他タブから基本データなどの設定を行ってください。
Facebookページとインスタグラムアカウントの連携(任意)
この作業は任意になりますが、Facebookページとインスタグラムアカウントを連携することも可能です。アカウントを連携することで、1つの投稿をFacebookとインスタグラムで同時にシェアすることや、インスタグラムで予約投稿ができるようになるなどのメリットがあります。既にインスタグラムアカウントを持っている場合は、連携することをオススメします。
今回はFacebookページからインスタグラムアカウントを連携する方法をお伝えいたします。
- Facebookページの画面右「設定」⇒「インスタグラム」をクリック
- 「アカウントをリンク」をクリックし、連携したいインスタグラムアカウントにログイン
以上で連携完了です。
Facebookビジネスマネージャの作成
次に、Facebookビジネスマネージャのアカウントを作成します。
ビジネスマネージャとは、Facebookやインスタグラムの広告を出稿する際に必須のツールであり、また複数の広告アカウントやFacebook、インスタグラムページの管理や、アクセス権の管理などが1箇所でできるツールです。
関連リンク:Facebookビジネスマネージャ
- 画面右上の「アカウントを作成」をクリック。
- 次の画面で、ビジネスアカウントの名前、管理者の名前、メールアドレスを登録。
先ほど登録したメールアドレスに届いたメールより、認証作業を行うとアカウントが開設されます。その後「ビジネス情報」より、ビジネスの正式名称や住所、電話番号、ウェブサイト、所在地などの情報を入力してください。
FacebookビジネスマネージャにFacebookページを追加する
次に、Facebookビジネスマネージャに広告を出稿したいFacebookページの情報を追加します。
- メニュー画面の「ビジネス設定」⇒「アカウント」⇒「ページ」をクリック。
- 「追加」ボタンをクリック後、「ページを追加」をクリック。
追加したいFacebookページの「ページ名」または「URL」を入力して「ページを追加」をクリックしてください。なお、ページを追加するにはFacebookページの管理者になっている必要があります。
これでFacebookページの追加が完了です。
広告アカウントの作成
次に広告アカウントを作成します。複数のFacebookページの広告運用をする場合、広告アカウントはFacebookページごとに作成すると良いでしょう。
- 「ビジネス設定」の画面より「アカウント」⇒「広告アカウント」をクリック
- 「追加」ボタンをクリック後、「+新しい広告アカウントを作成」をクリック。
広告アカウント名(会社名や、サービス名、Facebookページ名など)、時間帯、通貨を入力して広告アカウントを作成してください。
これで広告アカウント作成が完了です。
広告マネージャより広告の入稿
続いていよいよ広告の入稿になります。広告の入稿は広告マネージャより入稿します。
- メニューボタンより、「広告マネージャ」をクリックしてください。
- 広告マネージャの画面になったら、「+作成」をクリック。
はじめにキャンペーン設定を行います。11個ある「キャンペーンの目的」から、ご自身のプロモーションに最適だと考えるものを選択してください。
続いてキャンペーン設定の画面です。ここでは、キャンペーン名および必要があればキャンペーンの上限予算などの設定を行ってください。
続いて広告セットの作成です。ここでは、「広告セット名」「予算」「広告配信スケジュール」「オーディエンス設定」「配置」「広告配信の最適化」を設定してください。インスタグラムに広告を配信するには、「配置」の「プラットフォーム」の項目で「Instagram」にチェックをつける必要があります。
初期設定では、配信先にFacebookも含まれています。インスタグラムのみにする場合は、「配置」⇒「手動配置」⇒「プラットフォーム」をクリックし、「Instagram」以外のチェックを外せばOKです。
最後に広告を入稿します。「広告名」「広告に表示する名前」「広告設定」の入力を行ってください。
「広告に表示する名前」の項目で、正しいFacebookページURL及びインスタグラムアカウントが選択されているかを確認してください。ここで表示されたアカウントから広告を配信します。ここに入力した内容が広告主として広告内に表示されるため、誤ったアカウントを表示させユーザーを混乱させないよう注意しましょう。
画面右下の「公開する」ボタンを押せば、いよいよ広告の入稿は完了です。公開ボタンを押した後すぐに広告の審査に入り、審査が終われば出稿されます。審査期間は時期によって変わりますが、早ければ1営業日以内に審査は完了します。
これにてインスタ広告出稿の全工程が終了です。お疲れ様でした。
出稿後の的確な広告運用がインスタ広告成功のカギ
最初は思ったよりも入稿に時間がかかるかもしれませんが、媒体側も広告入稿しやすいようにアップデートを繰り返しています。何度かトライすることで、次第にスムーズに作業できるようになるでしょう。
他の媒体と同様に、インスタ広告も「広告を出稿して終わり」ではありません。日々、入札金額を変えたり、予算の調整をしたり、ターゲットの変更を考えたり、広告を変えたりといったいわゆる「広告の戦略的な運用」が必要となります。
インスタ広告運用の基礎知識については、別記事で解説しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。
ただしインスタ広告を適切に運用するには専門的な知識と経験が必要になるため、「今日始めて、明日成果が出せるようになる」というものではありません。
小規模な予算で「まずは運用してみる」分には、広告主側で試しながら進めていくのも良いですが、まとまった金額を使いある程度ビジネス上の成果を求められているならば、信頼できる広告代理店を利用する方が確実でしょう。
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