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2026.03.27 更新
2026.03.27 更新

【解説資料つき】TikTok広告とは?配信前に知りたい基本情報と運用のポイント

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N.F.

コンテンツプランナー

本記事では、TikTok広告の特徴やメリット、広告メニュー、配信目的、入札方法、そして成果を出すためのコツまでを網羅的にご説明します。

“TikTok”はモバイル向けショート動画のプラットフォームで、誰でも簡単に動画を作成・投稿、閲覧することができます。近年はEC機能「TikTok Shop」やAI搭載の広告ソリューション「Smart+」が登場し、広告プラットフォームとしての進化が加速しています。本記事をご一読いただき、ぜひTikTok広告の実施をご検討ください。

記事の内容をまとめた資料も無料DL可能です。下記よりご利用ください。

TikTok広告のご利用をお考えの方は、ぜひプライムナンバーズへご相談ください。

TikTokとは|幅広い世代で利用が拡大するSNS

TikTokは中国のByteDance(バイトダンス)社が運営する、ショート動画の共有・閲覧がメインのSNSです。かつては1分以下の短い縦型動画が中心でしたが、現在は最大10分の動画を投稿することができ、コンテンツの幅が大きく広がっています。画面を上にスワイプすることで動画を次々と閲覧できる点が特徴で、AIによるレコメンドアルゴリズムが高精度であることから、ユーザーの興味関心に合ったコンテンツが表示されやすいプラットフォームです。

また、アプリ内で簡単に動画を編集・投稿することができる点も人気の理由です。BGMや字幕、エフェクト(動画に加える特殊効果)を活用し、投稿用の動画を誰でも簡単に作成できます。近年では「TikTok Shop」というEC機能も登場し、動画視聴から商品購入までをアプリ内で完結できるようになりました。

TikTokのユーザー層

日本国内では約2,700万人が利用しています(2024年時点)。世界の月間アクティブユーザー数は15億人を超え、国内でも利用者が増加し続けています。かつては10代〜20代の若年層が中心でしたが、近年は30代〜40代以上にもユーザー層が拡大しており、幅広い年代へのリーチが可能なプラットフォームへと変化しています。男女差も以前ほど大きくなく、多様なターゲットにアプローチできます。

TikTok for Businessの公式情報によると、TikTokはユーザーの注目を集める力が他のプラットフォームと比べて高く、消費者の間で注目度No.1のプラットフォームとして評価されています(Kantar Media Reactions 2025)。

各SNSの年代別利用率データについては下記の記事でまとめています。

TikTok広告の概要

TikTok広告には大きく分けて「運用型広告」と「予約型広告」の2種類があります。それぞれの特徴や配信目的、入札方法について解説します。

広告メニュー

広告のメニューは次の2つに分けられます。

運用型広告
→広告主が設定したターゲットや予算で広告を運用するメニュー
予約型広告(純広告)
→広告枠を予約し、一定期間その枠を独占して広告を配信するメニュー

そもそも「運用型」とは?という方は下記の記事もあわせてご参照ください。

運用型広告

・ブランドオークション
ベーシックなメニューで、広告の表示が入札によって決まる運用型の広告です。予約型の広告よりも予算を抑えることができ、数百円単位からでも始めることができる点が特長です。ターゲットも細かく設定することができるため、特定のユーザー層に絞って配信することも可能です。

ブランドオークションで選択できるオーディエンスターゲティングは次のとおりです。

ターゲティング詳細
ロケーション広告を配信する地域。国/都道府県単位で設定可能
性別男/女/無制限 から選択
年齢13-17/18-24/25-34/35-44/45-54/55以上 から選択
言語41ヵ国語から選択
購買力無制限/高い購買力 で選択
デバイスOS、システムバージョン、デバイスモデル、通信環境、キャリア等を選択

また、興味&行動ターゲティングにも下記の種類があり、それぞれ「ゲーム」「ライフスタイル」などのジャンルを細かく設定可能です。ハッシュタグターゲティングはジャンルではなく実際のハッシュタグを設定することになりますが、デフォルトで選択可能なもの以外にも任意のハッシュタグで設定することができます。

ターゲティング詳細
興味特定のコンテンツへの興味に基づく
購買意向特定の商品カテゴリの購入を検討しているユーザーに基づく
動画とのインタラクション過去15日間にTikTokでエンゲージした動画に基づく
クリエイターとのインタラクションTikTokでフォローまたは視聴したクリエイターに基づく
ハッシュタグとのインタラクション過去7日間にTikTokで視聴したハッシュタグに基づく

それぞれの一覧を下記資料にまとめておりますので、ダウンロードしてご活用ください。

ターゲティングの詳しい設定方法やカテゴリの全種一覧は、下記の記事で解説しています。

予約型広告(ブランディングソリューション)

TikTokでは予約型広告を「ブランディングソリューション」としており、目的別に「High visibility(高い視認性)」「Reach(リーチ)」「Consideration(検討促進)」の3つのカテゴリに分類しています。

・TopView
アプリ起動後最初に表示されるフルスクリーン・音声ONの高インパクトな広告枠です。ユーザーがアプリを開いた瞬間にブランドを訴求でき、圧倒的な認知拡大効果があります。

・TopReach
1日で利用可能なオーディエンス全体にリーチを最大化する広告枠です。TikTok内の高い視認性のある配置で効率的にリーチを稼ぐことができます。

・Pulse Suite(パルススイート)
TikTokで人気のコンテンツの隣に広告を表示する、コンテキストターゲティング型の広告枠です。ブランドセーフティを確保しつつ、プレミアムなコンテンツとの隣接配置が保証されるため、ブランドの信頼性や好感度向上に寄与します。

・ハッシュタグチャレンジ
TikTok特有の広告スタイルで、ユーザー参加型であることが最大の特徴です。TikTokでは、ハッシュタグ(頭に”#”をつけた文言)をつけることで投稿をラベリングすることができます。インフルエンサーがダンスなどで企業の商品をプロモーションし、その投稿に企業独自のハッシュタグをつけることで、ユーザーに参加を促しながら認知拡大を図ることができます。費用相場は1,000万円程度といわれ、高額なメニューです。

・ブランドエフェクト
こちらもTikTok独自の広告スタイルです。エフェクトとは、写真や動画を撮る際に加えることができる特殊効果のことです。TikTok内で使える企業独自のエフェクトを配信し、それをユーザー間で流行らせることで認知拡大を図ることができます。ハッシュタグチャレンジと組み合わせることで相乗効果を狙うこともできます。

配信目的

選択できる配信目的は次のとおりです。

分類目的詳細
ブランド認知リーチ最も費用対効果の高い価格で最大数のインプレッションを獲得
購買検討トラフィックウェブサイトなどのURLにターゲットを取り込む
コンバージョンコンバージョンウェブサイト上で購入などの価値の高いアクションを促進させる
コンバージョン動画視聴数動画に対しアクションしそうなユーザーを中心に再生回数を最大化
コンバージョンコミュニティインタラクションフォロワー等TikTokアカウントに触れる人を増やす
コンバージョン商品販売TikTok Shop・ウェブサイト・アプリでの商品販売を促進
コンバージョンリードジェネレーション見込み顧客を開拓し、リードを引きつける
コンバージョンアプリプロモーションアプリの新規利用・既存ユーザーのアプリ内行動を促す

【コラム】フォロワー獲得目的は成果が出やすい?

広告運用コンサルタント S.R.

TikTokは広告によってフォロワーを獲得しやすい媒体だと思います。コミュニティインタラクション目的で特にターゲットを絞らず配信して、1ヶ月で1000人以上を、単価70〜80円程度で獲得できたことがありました。ただしフォロワー獲得に特化したメニューなので、表示回数やクリック数などその他の指標の成果には繋がりにくいように思えます。

入札方法

運用型のTikTok広告 ブランドオークションでは、4つの入札方法が利用可能です。

①​インプレッション課金型(CPM)

1,000回のインプレッションあたりに支払う希望額を設定する入札方法です。予算内で最大のインプレッションを獲得できるよう調整されます。リーチ目的において利用可能です。

②​最適化インプレッション課金型(oCPM)

こちらも1,000回のインプレッションあたりに支払う希望額での入札ですが、コンバージョン目的・アプリインストール目的に強い入札方法です。システムが「広告主が希望するアクション(CV、アプリインストールなど)をする可能性が高い」と判断したユーザーに広告を表示することができます。上記の他にもリードジェネレーション、コミュニティインタラクション(フォロー)の目的で利用可能です。

③再生課金型(CPV)

視聴者が広告を最短6秒視聴した場合、または最初の6秒間に動画とインタラクションした場合(どちらか先に起こった方)に課金される方式です。動画視聴数目的で利用可能です。

④クリック課金型(CPC)

1クリックあたりの単価で入札を行う方式です。クリックする可能性の高いユーザーに広告を配信することができ、広告主が提示した価格に基づいてクリックあたりのコストが可能な限り入札額に近づくよう調整されます。トラフィック、アプリインストール、コンバージョン、コミュニティインタラクション(プロフィール訪問)の目的で利用可能です。

【コラム】リーチ目的では動画の再生時間は増えにくい

広告運用コンサルタント S.R.

リーチ目的で配信すると、安い単価で多くのユーザーに広告を表示できます。ただしTikTokは次から次へと動画を”流し見”されやすく、興味を持った動画しかゆっくり見ないというユーザーが大半です。リーチ目的で配信しても動画が再生される時間は数秒程度になることが多いので、ちゃんと動画を見てもらいたい場合には向いていません。

Smart+|AI搭載の最新広告ソリューション

2024年後半より、TikTokはAIを活用した広告配信ソリューション「Smart+」を本格展開しています。Smart+は、ターゲティング・入札・クリエイティブの最適化をAIが自動で行うことで、手動設定と比較して大幅に運用効率を高めることができる機能です。

TikTok公式の情報によると、Smart+キャンペーンは従来の手動キャンペーンと比較して購入リフトが2.2倍高く、キャンペーン設定にかかる時間を35%削減できるとされています。

Smart+には、目的に応じて以下のようなソリューションが用意されています。

ソリューション概要
Smart+ ウェブキャンペーンウェブサイトでのコンバージョン(購入・登録など)を自動最適化
Smart+ カタログ広告商品カタログを活用し、関連性の高い商品を自動で表示・最適化
Smart+ アプリキャンペーンアプリのインストール・利用を自動最適化
Smart+ リード生成リードジェネレーションを自動最適化

また、クリエイティブ制作を支援するAIツール「TikTok Symphony」も注目です。SymphonyはAIを活用して広告クリエイティブのバリエーションを大量に生成できるツールで、広告主のクリエイティブ制作の週間アセット量が2.5倍に増加したというデータもあります。

Smart+やSymphonyは運用型広告の効率を高めますが、設定や活用方法には専門的な知見が必要です。導入を検討される場合は、TikTok広告の運用に精通した代理店に相談することをおすすめします。

TikTok Shop広告|動画から購買までをシームレスに

TikTokはコマース領域にも積極的に展開しており、「TikTok Shop」というアプリ内EC機能を提供しています。動画を視聴して興味を持ったタイミングで、アプリを離れることなくそのまま購入できる点が特徴です。購買までの導線がシームレスにつながるため、ユーザーの離脱を防ぎやすく、スムーズな購入体験を実現しやすい仕組みといえます。

また、TikTokの公式データを見ると、他のプラットフォームと比較して、ユーザーがブランドや小売アカウントを検索する確率が高い傾向にあります。あわせて、ROAS(Return On Advertising Spendの略で、広告費に対してどれだけ売上が得られたかを示す指標)についても、他のオンライン動画チャネルと比べて効率が良いようです。こうした点からも、購買行動につながりやすいプラットフォームであることがわかります。

そのため、TikTok Shopに対応した広告ソリューションも複数用意されています。どの施策を選ぶかによって、アプローチできるユーザーや成果の出方も変わってきますので、自社の目的に合わせて活用していきましょう。

メニュー概要
ショップ広告TikTok Shop内の商品をおすすめフィードに広告として表示
GMV Maxアフィリエイト・オーガニック・ペイドなどあらゆるコンテンツをTikTok Shopの売上につなげるAI活用の広告ソリューション
カタログ広告商品カタログに基づき、関連性の高いユーザーにパーソナライズされた商品広告を配信

TikTok Shopと広告の詳しい活用方法については下記の記事で解説しています。

検索連動型広告|TikTok内の検索行動を捉える

TikTokでは、フィード上でコンテンツを閲覧するだけでなく、アプリ内検索で情報を探すユーザーも増えています。こうした検索行動をターゲティングに活用できるのが、「Search Ads Campaign(検索連動型広告キャンペーン)」です。

ユーザーがTikTok内でキーワード検索をした際に、検索結果へ広告を表示できる配信手法です。Googleの検索広告に近い仕組みですが、TikTokでは動画クリエイティブで訴求するという特徴があります。通常のフィード広告とあわせて活用することで、ユーザーの能動的な情報探索ニーズにも応えやすくなります。そのため、追加の売上拡大を目指したい場合にも適しています。

参考ページ:検索連動型広告キャンペーンについて

TikTok広告で成果を出すクリエイティブのコツ

TikTok広告で成果を出すには、プラットフォームの特性に合ったクリエイティブ設計が欠かせません。TikTok for Businessの公式情報やこれまでの運用実績を踏まえながら、押さえておきたいポイントを整理します。

1. 冒頭3秒で惹きつける

TikTokはスワイプで次の動画にすぐ切り替えられるため、最初の数秒でユーザーの手を止められるかが勝負です。結論や最もインパクトのある情報を冒頭に持ってきましょう。

2. 「広告感」を抑える

TikTokでは、オーガニック投稿(一般ユーザーの自然な投稿)と同じトーンのコンテンツが好まれる傾向があります。作り込まれた映像よりも、UGC(ユーザー生成コンテンツの略で、ユーザーが自発的に作るコンテンツ)風の自然な表現の方が、視聴完了率が高まりやすいという特徴があります。

3. 複数のクリエイティブを用意する

1つの広告グループに対して5〜10本程度のクリエイティブ、さらに1キャンペーンあたり3〜5の広告グループを用意することが推奨されています。バリエーションを増やすことで配信の最適化が進みやすくなり、成果改善につながります。

4. トレンドを取り入れる

TikTokユーザーの多くが、”ブランドによるトレンド参加に好意的である”というデータもあります。流行している音楽やフォーマットを取り入れることで、エンゲージメント(ユーザーの反応や関与)向上に結びつきやすくなります。

5. クリエイティブの定期的な差し替え

同じ素材を使い続けると「クリエイティブ疲れ」と呼ばれるパフォーマンス低下が起きやすい傾向があります。そのため、一定のサイクルで新しいクリエイティブに入れ替え、効果を維持していきましょう。

クリエイティブの入稿規定は下記に一覧にまとめています。あわせてご活用ください。

広告を配信するには

運用型の広告は、TikTok広告マネージャーでアカウントを作成し請求先情報などを設定するだけで出稿できます。アカウント作成から配信開始までの手順は下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

また”ビジネスセンター”を使うことで複数の広告アカウントを一元管理でき、広告マネージャーを使うことで広告の配信状況を細かく分析し、成果を伸ばす運用をすることが可能です。

ただし、Smart+やSymphonyといったAI搭載機能の登場により、TikTok広告の運用は以前よりもさらに高度化・複雑化しています。広告の設定自体は簡単に行うことができますが、効率的に成果を出すためには、最新の機能を使いこなせる代理店に相談した方が確実です。

プライムナンバーズにはTikTok広告の運用実績があります。ご相談を無料で承っておりますので、必要な方は下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

Written By
N.F.

コンテンツプランナー

広告運用コンサルタントとして新卒入社後、コンテンツプランナーに変身した。運用経験を活かしたコンテンツを制作できるよう日々奮闘中。好きなお菓子は知育菓子、好きなしらすは釜揚げ。右利き。「文中に余計な挿絵を入れたい」という衝動を常に抑え、真面目に執筆している。入ってたら抑えられなかったんだなと思ってください。