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2025.06.19 更新
2025.06.19 更新

【資料あり】SNS広告とは?主要4媒体の基本をまとめて解説

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

スマートフォンの普及により生活に欠かせないツールとなっているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、Web広告市場においても重要性が高まっています。

特にX(Twitter)、Meta(Facebook・Instagram)、LINE、TikTokの4つは日本国内の利用者数が多く、「4大SNS」に数えられることもあります。これらSNSを媒体としてユーザーに配信される広告をSNS広告と呼びます。今回はSNS広告全体の特徴や4大SNS広告の概要、各SNS広告を利用すべき業種を解説します。

「解説読むより直接教えてもらえんかな…?」とお考えの方は、以下のボタンから弊社にご連絡ください。SNSの各媒体の特長や貴社のビジネスの状況をふまえ、適切な広告プランをご提案します。ご相談は無料で承りますので、お気軽にお問合せください。

概要についてまとめた資料を下記よりダウンロードいただけます。併せてご利用ください。

「バズる」と想定以上に拡散されるSNS広告

Tiktokなど今後もSNS広告を出稿できる媒体が増える可能性はありますが、現在SNS広告で主に利用されている媒体はX(Twitter)、Facebook、Instagram、LINEの4種類です。

SNSごとに特徴は異なりますが、「バズる」ことで広告主が想定している以上にユーザー間で拡散される可能性があるという点はいずれも共通しています。その他、SNS広告に共通する特徴を見てみましょう。

運用型広告だから低予算でも配信ができる

SNS広告はほとんどの広告メニューにおいて、Web広告で主流である運用型広告を採用しています。運用型広告はオークション形式で広告媒体から高く評価された広告から順に掲載される形式です。

広告費用は広告の表示回数やクリック数など、広告の成果に応じて都度課金されます。運用型広告は広告の成果を見ながら比較的低予算で継続的に広告を出し続けられるというメリットがある反面、費用のコントロールが難しいというデメリットもあります。

しかし運用型広告の中でもSNS広告は予算上限を設定できるため、設定を越えて広告費用を使いすぎることを防ぐことができます。

「広告っぽくない広告」を出すこともできる

X(Twitter)、Facebook、Instagramはユーザーの投稿と同じ形式で広告を配信できます。広告投稿に含まれる内容の自由度はかなり高く、本文に絵文字を使うことや画像・動画を載せることも可能です。

いわゆる「広告っぽくない広告」といわれる他の広告媒体では配信できないユニークな広告を作成・配信できるので、一般の投稿を見るのと同じ感覚でユーザーに広告を届けられます。

クリック、CV以外の目的でも利用できる

リスティング広告など他のWeb広告は、サイトに誘導するための「クリック獲得目的」、または広告誘導したサイト内で予約申込などのアクションを起こさせる「コンバージョン(CV)獲得目的」で配信することが大半です。

一方SNS広告ではクリック、CV以外でもさまざまな目的で広告配信ができます。たとえばX(Twitter)で行われるフォロー&リポストキャンペーンへの応募を集めるために出す広告がこれに該当します。

通常のWeb広告とちがってWebサイトに誘導しなくても広告配信目的が達成できるので、会社やブランド名・商材名などを広く認知させたい時には高い効果を期待できます。

配信面が決まっているという安心感

SNS広告は各SNS限定で配信されるため、配信先をコントロールしやすい媒体です。内容が広告に合わないサイトに表示されるおそれがなく、多くのユーザーに広告を表示させられる点はSNS広告のメリットと言えるでしょう。

一方、Web広告で利用されるバナーを使った広告であるディスプレイ広告は、さまざま々なWebサイトやアプリに広告を配信できる反面、広告を掲載するにはあまり望ましくないと思われるサイトにも、自社の広告が表示されてしまうというケースもあります。

「バズれば」想定以上の認知効果を得られる

SNS広告を利用するなら「バズった」状態を目指したいところです。バズとは、自分の投稿がユーザーの間で話題となり多くのユーザーに拡散されること。主に投稿を気軽に拡散できるX(Twitter)で起こる現象です。

ポストがバズると想定以上のユーザーに届きます。バズるのはSNSに備わった機能ではなくユーザーが自発的に起こす行動ですので、広告投稿であってもユーザーの目に留まればバズることはあります。

ユーザーのリポストなどで広まった広告は、広告費用の対象にはなりません。つまり広告がバズればバズるほど無料で情報が多くのユーザーに拡散されます。結果として想定以上の広告効果を発揮することもあります。

SNS広告には共通点もある一方、各SNSに特有の性質もあります。ここからは各SNSの性質に加え、配信面やターゲティング設定など広告媒体としての特徴を紹介します。

X(Twitter)広告|拡散力の高さナンバーワン

X(Twitter)はポストと呼ばれるつぶやきをユーザー間で発信し共有するSNSです。アカウントが匿名で作成できることから、気軽に自分のつぶやきを発信できるツールとして受け入れられています。

その情報発信の気軽さから「今なにをしているか。なにが起きているか」をポストするユーザーが多く、テレビの感想ポストや電車の遅延情報などリアルタイムの情報を取得することに優れています。

またリポストという他人のポストを拡散できる機能があることや、フォローしているユーザーが「いいね」をしたポストが自分のタイムラインに表示されることにより、SNSの中でも特に情報の拡散力が高い媒体です。

広告配信面の例

X(Twitter)広告の主な配信面は以下の2つです。

➀タイムライン

自分がフォローしているアカウントのポストが表示され、X(Twitter)ユーザーがメインに見ている場所です。ユーザーはタイムラインをスワイプしながら新しいポストを追っていきます。通常のポストの間に、ポストと同じ形式の広告を配信できます。ユーザーが目で追う導線上に広告が表示されるため、認知獲得が期待できます。

②トレンド

今起きているニュースや、ポストでよく使用されるトレンドワードを表示している場所です。この1枠が広告に設定されています。トレンド広告は運用型広告ではなく純広告です。1日1社限定で配信できる枠のため、前もって広告枠を抑える必要があります。トレンド広告を出稿するには数百万円必要となるため、予算を大きく使って大々的に広告を配信したい場合に利用されます。

広告のフォーマットに関しては下記をご参照ください。

ターゲティング

X(Twitter)のターゲティングは大きく分けて「オーディエンスの特性」「オーディエンスタイプ」「既存のオーディエンス」の3種類です。
中でも「フォロワーターゲティング」はX広告ならではのターゲティングです。ユーザーがフォローしている(=自ら興味を示している)アカウントを指定するため、精度が高くておすすめです。

広告を利用する場面

X(Twitter)広告の一番の武器は先述した通り拡散力の高さにあります。一方でX(Twitter)ユーザーはX(Twitter)内のやり取りをすることが主な目的であるため、ポストからWebサイトに遷移することや、遷移先のWebサイトで購買行動をしにくい傾向にあります。

自社のファンを増やすためX(Twitter)アカウントのフォロワーを獲得したい、キャンペーン情報などのポストを拡散したいなど、サイトに遷移しなくても広告目標を達成できるケースではX(Twitter)を利用するとよいでしょう。

Meta広告|AIによる最適化が優秀

Meta広告は、Facebook・Instagram・ThreadsなどMeta社が運営する配信面に掲載される広告のことです。Meta広告の管理画面から様々な面への配信を一元管理できます。AIによる機械学習が優秀で、多くのバリエーション(画像や動画、配信面など)を入稿しておくと成果が良いものを優先的に配信してくれます。

主な配信面①Facebook

Facebookの大きな特徴は、実名登録制のSNSであるということです。アカウントを作るのに厳格な本人確認が必要なので、「なりすまし」が難しく信頼性が高いといえるでしょう。

これは広告配信のターゲティングに有利に働きます。たとえば20代女性に広告を出したいとき、プロフィールだけ20代女性になりすましたユーザーに広告を配信してしまう可能性が低くなります。また所属会社名・部署名などの情報が開示されていることから、ビジネス上のコミュニケーションを取るために利用している人が多いのも特徴です。

主な配信面②Instagram

他のSNSに比べテキストより画像や動画を使ったコミュニケーションを重視しているのが、Instagram最大の特徴です。X(Twitter)やFacebookとちがい、リポストやシェアによるSNS内拡散ができないという特徴もあります。

Instagram公式のデータによると「Instagramで広告を見るとブランドへの興味が高まると回答した利用者の割合」は50%とされており、SNSの中ではユーザーが購買行動を起こしやすい媒体だと言えるでしょう。

またInstagramは10代・20代の約70%が利用しているとされている(出典:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>)ことから、若年層に向けた商品購入促進を目的とする広告と相性がよい媒体です。

主な配信面③Threads

Threads広告は、Meta社が運営するSNSプラットフォーム「Threads」に配信される広告のことです。2023年7月にリリースされたThreadsはわずか数日で数千万人のユーザーを獲得し、一躍話題になりました。広告機能の整備も段階的に進められ、2024年から本格的に利用できるようになりました。

広告配信面の例

Meta広告の配信面は種類が多いため、今回は代表的な箇所を紹介します。この他の詳細については以下のMeta広告ヘルプページをご覧ください。

参考ページ:広告マネージャでの配置について-Metaビジネスヘルプセンター

※画像はすべてMetaビジネスヘルプセンターより引用

➀フィード

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Facebookfeed_1.png

Facebookにログインして最初に表示される場所です。「いいね(フォロー)」したアカウントの投稿が表示されます。X(Twitter)のタイムラインと似ており、ユーザーはスワイプしながら情報を取得します。通常の投稿に混じって、広告用の投稿を表示させることができます。

②ストーリーズ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Facebookstories.png

画像や動画を投稿、シェアできるサービスです。ニュースフィードとの違いは、投稿後24時間で自動的に消えるということです。投稿履歴が残らないので気軽な気持ちで投稿できます。フォローしたアカウントの投稿の間に、広告を挟むことができます。

③Facebook動画フィード

動画に特化した投稿を閲覧できる場所です。こちらはFacebook Watchから閲覧できます。ユーザーが投稿した動画と動画の間に、広告用の動画投稿を差し込むことができます。

④メッセンジャー

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Facebookmess.png

Facebookユーザー同士がチャットのような感覚で、リアルタイムでメッセージのやり取りを行える機能です。Messenger受信箱の広告は受信箱のスレッドとスレッドの間に、Messengerストーリーズの広告は受信箱のストーリーズとストーリーズの間に表示されます。

⑤発見タブ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ig_explore.png

発見タブはInstagramにのみ存在する掲載面です。
フォローしているアカウントやInstagramで検索した履歴からユーザーの興味関心を割り出し、似ている投稿を表示する機能です。発見タブでも投稿の間に広告を挟むことができます。

広告を利用する場面

アパレル商材、料理、マンションの内観・外観など、ユーザーにとって見た目が価値判断の大きなポイントになる商材・サービスの宣伝で利用することがあります。
Facebookはビジネスのつながりで利用されることが多いため、BtoB商材に向いています。

一方Instagramユーザーのほとんどはスマートフォンで閲覧することから、始業前・終業後の時間帯や休日の利用者が多く、消費者向け商材の広告に適しているといえます。

ブランド認知から商品購入まで、幅広い目的で利用される媒体です。

【コラム】InstagramとFacebookで成果に差はある?

広告運用コンサルタント W.S.

商材によります。ビジネスサービスの会員登録など企業向けはFacebook、ECサイトなど消費者向けはInstagramのほうが成果が出やすいですね。結婚式場の広告を両方で配信しましたが、そのときはFacebookではほとんど獲得できませんでした。見た目がキレイなクリエイティブはやっぱりInstagramに適しています。狙うは「インスタ映え」ですね!

LINE広告|日本人の使用率ナンバーワンSNS

LINEは日本国内では最大のユーザー数を持つSNSです。LINEの発表によると9,500万人(2023年6月時点)の利用者がいます。

X(Twitter)やInstagramなど他のSNSは利用していなくてもLINEは利用しているユーザーも多いため、属性問わず多くのユーザーに情報を届けたいときには効果を期待できる媒体でしょう。

2024年におこなわれたアップデートにより、配信面を自由に選択できるようになりました。
商材に合った配信面を選択するようにしましょう。

広告配信面の例

LINE広告の代表的な配信面を3つ紹介します。ここで紹介しなかった広告配信面については以下の記事をご参照ください。

関連記事:【一覧DL可能】2024年最新|LINE広告のターゲティング一覧(2024年3月更新)

※画像はすべてLINE for Business公式ページより引用。

➀トークリスト

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: line_talk.png

トークリストにはメッセージのやり取りをしている友だち(LINEユーザー)や、LINE公式アカウントなどの一覧が表示されます。トークリストはLINE関連サービスの中で最もアクティブな機能です。トーク リスト画面上部に広告枠があります。広告サイズはトークリストに表示される他のアカウントと同じ大きさで、比較的小さめです。

②LINE NEWS

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: line_news.png

月間ユーザー数約7,100万人(2020年3月時点)のニュース閲覧コンテンツです。画面下部にある「ニュース」ボタンから閲覧できます。ニュース記事の間に広告枠があり、ニュースを見ているユーザーに広告を認知させることができます。

③LINE VOOM(タイムライン)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: line_voom.png

主にショート動画などのコンテンツを投稿・閲覧できる場所です。LINE VOOMでは、お友達登録しているLINEアカウントやレコメンドされたオススメ動画が表示されます。以前はタイムラインと呼ばれる枠でしたが、動画を中心としたコンテンツ配信する新しいプラットフォームとして2021年11月に実装されました。
ユーザーが投稿した動画の間に、広告を挟むことができます。

④ホーム

LINEアプリの画面下部「ホーム」アイコンから閲覧できる、自分や友だちのプロフィールが表示されている場所です。友だちリストやグループ、ファミリーサービスなどLINE内のさまざまなサービスの入り口となっています。画面の下部に広告枠があります。

⑤ウォレット

LINE Payを用いて支払いや送金をしたりギフトを送ったりする際に開くページです。
少し下にスクロールしたあたりに広告枠があります。

LINEショッピング

ファッションや雑貨、スポーツ・インテリア・家電・コスメなど約1,800ショップから、LINEアプリ上で商品を購入できるショッピングサービスです。
ショップの中に広告枠があります。

⑦LINEネットワーク

10,000を超えるアプリ(2022年8月時点)にリーチできるモバイルアドネットワークのことです。
LINE広告を通じて、電子書籍、ゲーム、SNS、ニュース・天気など、さまざまなジャンルの3rd party アプリへ広告を配信できます。

ターゲティング

他のSNS広告に比べるとLINE広告のターゲティングの種類は少なく、「地域」「性別」「年齢」「OS」「興味関心」「ユーザー属性」「行動履歴」などでターゲティングができます。
LINE広告はフリーキーワードでのターゲティングはできないため、ニッチな関心層をターゲティングするのは苦手です。

LINE広告のターゲティングの詳細は以下よりご確認ください。

広告を利用する場面

LINEは、10代から60代まで幅広い年齢層のユーザーが利用している媒体ですので、対象をあまり絞らずWebを使って多くの方にブランドや商品の認知をしたいという時に、LINE広告を利用するとよいでしょう。

TikTok広告|縦型動画広告で若年層にリーチ

”TikTok”はモバイル向けショート動画のプラットフォームで、誰でも簡単に動画を作成・投稿、閲覧できるSNSです。縦型の動画を誰でも投稿でき、画面を上にスワイプすることでそれらの動画を次々と閲覧できる点が特徴です。

広告配信面の例

広告が配信されるのはユーザーの動画が流れるタイムラインで、他のコンテンツの間に挟まれる形で配信されます。広告動画も通常の投稿と変わらず縦型のフル画面に表示されます。

ターゲティング

利用できる主なターゲティングは下記のとおりです。

ターゲティング詳細
ロケーション広告を配信する地域
国/都道府県単位で設定可能
性別男/女/無制限 から選択
年齢13-17/18-24/25-34/35-44/45-54/55以上 から選択
言語41ヵ国語から選択
購買力無制限/高い購買力 で選択
デバイスOS、システムバージョン、デバイスモデル、通信環境、キャリア等を選択
興味特定のコンテンツへの興味に基づく
動画とのインタラクション過去15日間にTikTokでエンゲージした動画に基づく
クリエイターとのインタラクションTikTokでフォローまたは視聴したクリエイターに基づく
ハッシュタグとのインタラクション過去7日間にTikTokで視聴したハッシュタグに基づく

広告を利用する場面

10代の利用率が他の年代より圧倒的に高く、若年層にアプローチしたい場合に特に向いています。

参考ページ:性別・年齢別 SNSユーザー数(X、Instagram、TikTokなど13媒体) 

また、TikTokには「ハッシュタグチャレンジ」や流行りのBGMを使った動画など、ユーザーがコンテンツを生成し、拡散する文化が根付いています。限定商品、SNS映えするアイテムや流行りのスイーツやドリンクなど、話題性のある商材が向いています。

SNS広告で成果を出すには、SNS利用者の理解も必要です

SNSを利用するユーザーは、友人や知人とのつながりを深めたり、興味のある情報を共有したりと、コミュニケーションや情報収集を楽しんでいます。

このようなユーザー体験の中に登場するSNS広告は、ときに「邪魔なもの」と捉えられてしまうかもしれません。しかし、この特性を理解し、いかにユーザー体験を損なわずに、「必要な情報」として届けられるかが重要です。

ユーザーが「これは面白い」「役に立つ」「友達に教えたい」と自然に感じ、思わず共有したくなるような広告こそが、SNS広告の理想的な形と言えるでしょう。

Written By
Y.F.

HR担当兼コンテンツプランナー

言わずと知れた鶏先輩。広告運用をはじめ、採用、担当、品質管理、メディア媒体交渉、マーケティングなど様々な業務を担当し、今自分が何担当なのか?見失う。実はプライムナンバーズ最古参メンバーのひとり。特技は1~1,000までの数字をもらえば、その図鑑番号のポ〇モンを当てられること!